【日本ブログ村】クリック励みになります!
発達障害部門 第1位

思春期の発達障害の子達にとって、一番の悩みは友達ができにくい事かもしれません。今日は、特に女子の友達を求める傾向について、ある気付きが有りましたので、そんな悩みについての記事にします。

先日、中学生の発達障害児を持つお母さんとお話しする機会がありました。2人の方とお話したのですが、いずれも共通の悩みを持ってらっしゃいました。お子さんが学校で友達を作れず悩んでいるというのです。

この年代のお母さん方とお話をすると、友達を作れない悩みは、男の子よりも女のこの方が深刻に感じてらっしゃるように思います。この2人ともが娘さんの悩みなのです。ひょっとすれば、友人を作れる度合いに男女差は無いかもしれないのですが、女子のほうが、その事をより深刻に受け止めるというか、つらさを感じているように思いました。

また、小学校高学年から中学生くらいの女の子は、急速にグループ化し、そうした雰囲気の中での行動が増えてくるようです。でも中にはどうしてもそのグループに入れない子達が居るようなのです。

そうした子が必ずしも発達障害児な訳ではないようですが、今回の二人のお子さんは、その事が原因で不登校にまでいたってらっしゃいました。「誰も相手をしてくれないクラスに行ってつらい位なら、学校に行きたくない」そうなのです。実際先生の話によれば、「(定型発達者を含めて)他にもそうした子は居て、休み時間もひとりで本をよんでいたとしても、不登校にまではなっていないし、大丈夫なのに。」と熱心に通学を勧めてくだっさるそうなのですが、本人の気持ちはそうは行かないようです。

【1対1を望む発達障害児】
いろいろと話を伺うと、定型発達児と発達障害児の違った傾向もみえてきました。

定型発達児の多くは、3~5人のグループを望むというのです。ところが、発達障害児にとっての友達というのは1対1を望んでしまうので、相手に負担が大きいというのです。

お母さんのお話では、不登校のきっかけは、仲が良かった友達が、1対1での濃密な付き合いを避けだしたことだったそうです。相手の子も娘さんとの付き合いが嫌・・・というほどの態度では無いそうなのですが、みんなのグループの中の一員として付き合いたがっているとか。でも発達障害者でもある娘さんは、1対1の付き合いを望んでいる様子で、「みんなと遊ぼうよ」みたいにやんわり拒まれたことで、「私は嫌われた」と思い込んでしまったとか。

こうした行動の背景に、
ゼロ百傾向と言うこともあるのでしょうが、
ぼくは、このお話にそれだけではないものを感じました。
発達障害児の友達関係の難しさの、
ひとつのカタチを見たような気がしたのです。

【3人以上の会話や人間関係の苦手の悪影響】
発達障害者は、大人になっても
3人以上の会話が苦手だといいます。

3人以上になると、話されている話題の、
どこに自分が割って発言するのか作戦も必要です。
また、3者の共通認識も感じなきゃいけないし、
3者間の関係性認識も必要とされます。
要は、この話題は誰が知っていて、誰が知らず、
誰が誰に対して話しているのか、
あるいは、教えているのか・・・なんて把握が、
発達障害者には、結構苦労するようなのです。

複雑な情報処理のスピードへの困難や、
自者と他者の認識区別に困難がある
のですね。

しかし、定型発達側は、小学校高学年から中学生にかけて、
急速にコミュニケーションが変化する時期でもあるようです。
1対1の友人関係も無いことはないのでしょうが、
3~5人くらいのグループに分かれて、
そのグループの中での趣味や共通認識を、
どんどん高めて育児期なのかもしれませんね。
また、こうした傾向は、特に女子に強いのかもしれません。
そうしたところで、3人以上の会話に不得手を持つ
発達障害の女の子は、
集団からどんどん置いていかれてしまうのかもしれませんね。

発達障害者が友達を作るのに苦労するというのはよくお聞きしていたのですが、定型発達と発達障害児が望む友達像の違いに、その原因のひとつがあったというのは、僕にとっては新しい認識でした。

このお母さん方は、両者とも深く悩んでおられました。
「友達の作り方・・となると、教えたくとも教えようもないし。
 人生には友達以外にも大事な事がたくさんあるのに、
 そこだけで、他のすべてが嫌になってしまうなんて・・・、
 どうしたらいいのでしょう。」と。

こうした状態は、特に女の子の方で、深刻なのかもしれませんね。
学校の先生方も、そうした認識で、
発達障害児の行動や交友関係について、
少し気に留めていただけたらと思います。
「他の子は大丈夫なのに、何も不登校にまでならなくても・・・」
と言った認識だけでは、解決できないと感じます。


今日は友人関係について記事にしてみました。

皆さんのクリックがとても励みになります!
【日本ブログ村】 1日1クリック、ぽちっとお願いします!
ブログリンクバナー1  ブログリンクバナー3 ブログリンクバナー2 


発達障害者支援団体 こころぴあビレッジ 行事ご予約はこちらから】
http://cocopv.jpn.org/yoyaku.html

発達障害者支援団体 こころぴあビレッジ 行事ご案内】
発達障害を共に考える会
当事者・家族・支援者のいずれもが参加出来て、
共に互いの思いを感じ、理解を深める為のワークです。
事前に「テーマ」を定めてスピーチつきのグループワークと、
スピーチ無しの「ノンテーマ・フリートーク」の2通りで開催。
今回は、午前に勉強会を開催し、午後はグループワークです。
発達障害の家族や支援に関する悩みなどについて、
参加者の方々の思いを、共に語り、聴き、感じるワークです。

2011.12.10(土) 10:00~16:45(開場9:50)
テーマ「発達障害 特性理解の為の1日ワークショップ」
定員20名(要予約)


発達障害 家族限定グループワーク
日頃の生活を離れ、ゆったりと過ごすお時間はいかがでしょうか
同じ境遇を持つもの同士、悩みを語ったり、
わからにことを質問してみたり、
互いの経験を交換し合って、
問題を一つ一つほどいていく・・・
そんなグループを目指して、開催しています。

2011.1.13(金)10:00~14:00
大阪市 北区・中央区の貸し会議室にて開催!
少人数制(10人程度) 要予約

フェルデンクライス・ボディーワーク教室
ゆったりとした時間の中で、
ココロとカラダの調和を取り戻していく教室です。
無理な姿勢や激しい運動は一切ないので、
お気軽に御参加いただけます。

お時間はいずれも18:30~20:30
2011.12.07(水)
2011.12.20(火)
大阪市北区・中央区の貸し部屋にて開催!
少人数制(6~8人) 要予約