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発達障害部門 第7位

さて、記事にするのが少し遅くなりましたが、今日は9月に開催した「発達障害を共に考える会」の「さまよう成人発達障害 誤診問題と精神科薬との付き合い方について」の様子からお伝えします。

さて、この日の考える会は、40代の成人当事者男性をお迎えし、
冒頭にスピーチをお願いしました。
この方は、最初に精神科に掛かってから、
発達障害の診断がおりるまでに16年を要したという方です。
その間、ご家族ともども、大変苦しい時期を過ごされたそうです。

この方のスピーチは、まず、
「これからの話は、精神医療・向精神薬そのものを、
 否定するものではありません。
 クスリの使い方、付き合い方を例示し、
 皆様の日々の生活の質(QOL)をより向上させる目的で、
 お話しすることを、ご理解下さい」
との前置きから始まりました。

発達障害があると、就労で苦労することも多いですが、
この方は、学生時代から現在の仕事にすでに携わるなどし、
一時は、正社員として働いておられたのだそうです。
しかしある日、仕事中に苦しくなり倒れ、
救急車で搬送されたのが最初だそうです。
その後、段々しんどい症状は間隔が短くなり、
やがて電車にも乗れなくなったとか。
今で言えば、パニック障害を起してらっしゃったのでしょうね。

しかし、当時はありとあらゆる検査をして、
「何も異常がない」と言われ、どれ程しんどくても、
適切な治療を受けることが出来なかったといいます。
精神科では、診断名も次々と変わり、混迷の日々だったとか。
強迫神経症・心臓神経症・心気症・躁うつ病・統合失調症。
ありとあらゆる診断がついたそうですが、
どんな病名に基づいて薬をもらっても、
全く良くなることはなかったとか。

そうこうする内に、何種類もの精神科薬を袋にいっぱい入れて、
持ち歩くようなことになって行ったそうです。

やがて、仕事も止めざるを得なくなり、
それでも症状は良くならなかったとか。
クスリの混乱から、色々なトラブルにも巻き込まれ、
奥様ともども、ほとほと困ってらっしゃったとか。
自殺すら、もう目の前の現実になりかかっていたそうです。

そんな最中に、セカンドオピニオンをうけ、
「あなたは発達障害ではないか」と言われたことをきっかけに、
自分のしんどさの原因が、
どこにあったのかにようやく気付かれたそうです。
そして、その医師の指示の元、半年、1年をかけて、
慎重に減薬を進め、少しずつ健康を回復されたとか。

その後も、自分にあった、薬の種類と適量を探して、
医師と意見交換を繰り返しながら、
自分に合った、クスリとの付き合い方を見つけていかれたそうです。
(精神科薬の急な断薬は、大変危険です。
 くれぐれも医師の指示の元、時間をかけて減薬してくださいね。)

参加者の質問にも答えてらっしゃいましたが、
私のクスリとの付き合いは、これからも一生続きます。
 ですが、自分で探した自分に合うクスリを、
 必要なときに、必要な量を飲んで、
 自分の生活の質を守っていくんです

との言葉が印象的でした。

また、「医師も人の子です。困っていて、
なんとか助けてほしいと、懐に飛び込んでくる患者を、
決して見捨てたりはしない
」と。
相手のプライドも尊重しつつ、
自分の意見も聞いてもらって、
ちょっとづつ色々なクスリを試しながら、
自分の生活を立て直して行く事が大切だ
」とおっしゃっていました。

この方のスピーチ、非常に面白いお話も多く、
参加者の方も引き込まれるように聞いてらっしゃいました。

このほかにもまだまだお伝えしたいことがありますので、
ここで一旦、記事を止めて、また明日続きをお伝えしますね。





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