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発達障害の悩みとして、自分がどう在れば良いのか判らずに悩む
・・・というのがあるようです。また、周囲とのやり取りの中で、どこまで意志を通していいものか、自分を抑えていいものかを、迷ってらっしゃる場面に出くわすことがあります。では、「自分らしい」「在るがまま」ってなんなのでしょうね。今日はそこについて考えてみたいと思います。

【あるがままで居られない、発達障害の悲しさ】
発達障害者の困惑として、友人などと話をしていて、その気持ちにより添えないときに、極端に関係を断ち切りたい思いに駆られることがあるように感じます。ゼロ百思考にも関わるのでしょうが、周囲からは「あれほど親しくしていたのに、急に絶縁したみたいね」と受け取られることがあるようです。
そこで思うに、相手の在るがままと、自分の在るがままが衝突したときに、「もうだめだ」というような思いに駆られているのかな?・・・と想像します。

自分に正直という点では、これもアリだとは思うのですが、住む世間を狭くしてしまうことに関しては、やはり生きづらさにもつながってしまうと感じます。

実は僕にもこうした側面はあって、「顔色に出やすい」などと人から言われます。自分では「まぁ、真っ正直なのもしょうがないよ」とあきらめていたのですが、先日そこを変えていけるようなきっかけがありました。

【在るがままって・・・なに?】
さて、話は変わって、「在るがまま」って一体何なのでしょう。
「思うがまま」って、どういうことなのでしょう。

他者との関わりの中では、
やはり、全て自分の「思うとおり」という訳にはいきません。
また、「感じるまま」に周囲を振り回しては、
対人関係など上手くいくはずもありません。

だから、他者と共存するには、
自分を抑え込まなければいけないのでしょうか?
それしか方法はないのでしょうか・・・・・?

ひとつ、考えてみていただきたいのです
もし、相手の「存在」や「意向」を受け入れている自分と、
自分の意思が一致しているなら、それもまた、
ひとつの「在るがまま」「思いのまま」
かもしれません。

また、相手の気持ちや感情を
そのまま受け入れることは出来ないんだけれど、
その受け入れられていない自分というものをしっかりと自覚して、
それは判っているけれども、相手と共存し続けるなら、
それもまた「在るがまま」「思いのまま」
なのかも知れません。

ぼくは、元々は、シロクロはっきりさせたいタチで、
こうした考え方が、全く出来ない方だったのですが、
最近は、そこに、目指すべき「在るがまま」「思いのまま」の
ひとつのカタチがあるのではないかと、感じ始めています。

そのきっかけはカウンセリングの勉強でした。

【カウンセラーの「自己一致」とは】
話は変わりますが、僕は、今、
カウンセリングの勉強をしていて、
「自己一致」というものについて学んでいます。

カウンセリングというのは、一般的な印象と違い、
カウンセラーは、あまりアドバイスや指導をしません。
相手の話をそのままに聴いて、
評価や解釈もせずに、相手の言葉をそのままに返していくのです。
そして、カウンセラーにとって一番大切なことは、
相手の人格をそのままに受け入れて、
相手が自分にとって大切な人なのだ・・・という姿勢で、
クライエントに向き合うことだそうです。

カウンセリングには三つの基本姿勢があります。
受容」「共感」「自己一致」です。

僕はあるとき先輩に質問しました。

でも、クライエントの人格や話の内容は、
 いつも、いつも、そのままに受け入れられるとは限りませんよね。
 いろいろな方のお話を聴けば、
 中にはどうしても受け入れられないものも、ありますよね。

 『受容』『共感』が大切なのは判るのですが、
 では、相手の話をどうしても受け入れられないと感じるとき、
 『受容』『共感』の態度と、受け入れられないという感情は、
 『自己不一致』になってしまいませんか?
 『受容』『共感』と『自己一致』とは、
 矛盾して、相反してしまわないのですか?
」と。

その時先輩はこうおっしゃいました、
相手の話を自分が受け入れられないとき、
 『自分は、この相手の話を拒絶しているんだなぁ』と自覚し、
 しっかりとその思いを自分で自分に受け取りながら、
 しかし、相手の話を「共感的」「受容的」に聴くのなら、
 それは、自己一致しているのではないですか?
」と。

僕なりにこの答えを解釈すると、
自分が自分の『拒絶』の思いを否定して、
 押さえ込んだり、ごまかしたりして、
 相手に共感するなら、それは自己不一致になる。
 でも、『拒絶』している自分もしっかりと感じ、
 そんな自分も自分としては受け入れて、
 それでも相手にはちゃんと向き合って、
 その相手の思いを「共感的」「受容的」に聞くなら、
 一見、矛盾しているように思える状態も、
 矛盾にならず、『自己一致』したままで居られるのだ
」となります。

実は僕自身、このアドバイスを頂いてから、
クライエントさんのお話を聴くことが、すごく楽になったのです。
また、それと共に、日頃の生活でも、
対人関係の悩みが少し軽くなったのです。


【在りのままとは・・・・】
こうして考えると、「在りのまま」「思いのまま」というのは、
「思ったとおりに、なんでもそのまま言動してしまうこと」
とは違っていそうなことに気付きます


 思ったとおりにならなくても、
 自分でその状態を受け入れて

 または、受け入れられないことをしっかりと自覚して
 それでも、その相手と共存しようと、
 自分の意思がそう思えるなら、
 それもまた、「在りのまま」「思いのまま」
なのかもしれませんね。

当事者さんは、「自分が在りのままに居てはいけない」
「思いとおりに言動しては嫌われる」と考えがちに思います。

しかし、「在りのまま」「思いのまま」の定義を、
このように置き換えてみると、
他者と共存する苦しさが、幾分か、緩和できるかもしれません


この点について、自らの言動を考え直してみると、
明日の自分は、どんな自分になるのでしょうね。

一見、禅問答のように感じる方が居るかもしれませんね。
でも、僕自身は、この答えを得てから、
普段の生活も少し楽になったように感じています。

僕も、今、こんな課題を、自分なりに毎日、模索中なのです。
皆さんも、一度、こんな風に考えてみるのは、どんなものでしょうか。

そこから、何かが見えてくるかもしれませんね。




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