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発達障害部門 第2位

先日、「発達障害者がすべき努力は、得意を見つけ、伸ばすこと ~苦手は回避するか、代替をさがしてほしい」という記事を書きました。今日はそこにお寄せいただいたコメントから、感じたことを記事にしますね。

ご紹介したいコメントはfondaさんのものです。

>「逃げても良いのだ。」
>ということを知ってほしいと思ったりします。
>まぁ。。逃げっぱなしになるのも困るんですけどね。

>逃げても良い。
>だけど、出来ることはする。

>ということなんだろうなと。

このコメント、端的にうまく表現してくださったなぁと思っています。

僕のあの記事を読んで、「苦手は回避するか、代替をさがしてほしい」といわれても、「そんなことが簡単に出来るなら、社会で苦労しない」と感じられた方も多いかもしれません。

「職場でなんて、そう簡単に回避など出来ないし、
代替法なんて、そうやすやすとは見つからない。
だから苦労しているのに・・・・」
・・・・と思われた方もいらっしゃったかもしれません。

僕があの記事でお伝えしたかったのも、
「回避する」や「代わりを見つける」
という方法もあるという逃げ道を持ち、
その上で、取り組んでみてやれるところまではやって、
しかも出来なかったとしても、出来ない自分を責めるのではなく、
特性があってのことだと、そんな自分も受け止めていただけるなら、
同じ消耗でも、その後のダメージや
気分の落ち込み具合が違うのではないかと、
そう考えての記事だったのです。

そこで大切なのは、
「自分の在りようを、自分なりに受け止める」
ということではないかと、僕は思っています。

>ただ、この「出来ること」の捉え方が違うというか。。
>「多少の無理をしても」と付いてしまったり。。
>この「多少の」の捉え方も
>「身体を壊すまで」とか
>「精神的に耐えられなくなるまで」とかになっちゃったり。。
>バランスを欠いてるんですよね。。

>「ちょっと上」と表現しても同じで。。
>まぁ。。永遠の課題のような気がします

確かに、fondaさんのおっしゃるとおりだと、僕も感じています。

言葉で「無理をせず回避して」といっても、
どこまでが無理で、どこまでががんばれる範囲なのか、
それが容易につかめるなら、
発達障害の悩みはないかもしれません


また多くの発達障害者にとって、
周囲が要求する「無理はしないで」や
「ここまでは頑張って」という尺度を、
的確に把握し行動に活かすのは、
これまた難しい
のでしょうね。

過剰適応の最大の原因としては、
疲れを把握でき難いという特性のほかにも、、
こうしたことが、当事者さんが
破綻するまで頑張ってしまう根源
なのかもしれませね。

その解決策は、そうやすやすと見つからない・・・
というのも、よく判ります。


さて、話は変わりますが、この春から就職を果たし、
今現在も5ヶ月間を辞めることなく就労している当事者さんがいます。

この方と先日お話したのですが、
最後におっしゃったひと言が印象的でした。

「ぼくは、自分の障害をやっと受け入れられて、
 それで、自分に出来ることで生きていこうと、
 ようやく思えるようになりました。」

この言葉には、次のような思いが宿っているのではないかと、僕は感じています。

出来ないことや苦手なことがある自分と、
そんな自分を、どう受け取って
そんな自分と、どう向き合って、生きていくのか。

出来ないことでも、出来る限り頑張る自分。
ある程度、出来てほっとする自分。
或いは、結局、上手くいかなくて、へこむ自分。

でも、それでも、自分は自分と、
その状態を受け入れていく。
出来るところまで、頑張った自分は、
自分だけは評価してあげたい。

そして、出来ないことを、何とか周囲に伝え、
やれないことがあっても、自分にこんないいところがあると、
そこも、どうにか伝えて、理解をしてもらいたい。

自分なりの生き方とは、そんなところなんだと、
自分で納得をして、その方針で、やり方を模索していく。

上手くいかなくても、またやり直せばいい。
何度でも、何度でもやり直して、
わかってくれる人が見つかるまで、探し続けていこう


・・・・この方、この5ヶ月間に3度、話をしたのですが、
その度に、精神的にたくましくなってきたなぁと、
感心させられるのです。

そこには、障害を受け入れての生き方を見つけた人の
強さ
を、僕は感じたのです。

「では、具体的にはどうしたらいいの!?」
誰しもが抱く疑問だと思います。
「どうすれば、今のこの状態が解決するのか!?」
・・・・そこをこれからも、共に考えていければと思います。
ひとそれぞれに、それは違った形であるのだと思います。
あなたなりの、あなたの行き方を、
どうか探し求めて、見つけて欲しいと思うのです。

今日はそんな思いを記事にして見ました。





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