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発達障害部門 第8位

今日は少しいつもと違う感じの話しをしたいと思います。グループワークのお話です。グループワークがどんなことに効いて来るのか、そんなところを記事にしてみたいと思います。

私どもの会である「こころぴあビレッジ」は、発達障害支援を中心とした活動を行っています。中でも、グループワークという行事を頻繁に開催しています。

発達障害の家族だけが参加できる「家族限定グループワーク」

発達障害の当事者・家族・支援者のいずれもが参加できる「発達障害を共に考える会」

いずれも、参加条件を限定し、
同じ境遇を持つもの同志が集まる中で、
共に悩みを語り、話を聴き、思いを共有することで、
日頃、募ったつらさや苛立ち、抱えきれないつらさなどを、
少しでも置いて帰っていただけたらと、開催しております。

 グループワークには、「ファシリテーター」という進行役のようなものを置いています。進行役と言っても、司会や話の振り役ではなく、参加者おひとりおひとりを尊重すると共に、参加者の安全を守る役割を果たしています。参加者のやり取りが過度な感情のぶつけ合いになったり、危険なやり取りになったときには、冷静に静止することもあるのです。ですから、参加者は安心して思いを語り、日頃、口に出来ないような気持ちを吐き出していくことが出来るのかもしれませんね。

 グループワークでは、話すことも大事ですが、「聴く」こともとても大事なのです。ある種、特殊な環境で人の話を聞いていると、相手の感情や、悩みにはまり込んでいく気持ちなどに、思いが巡ることがあります。「聞く」が「聴く」になった瞬間なのかもしれませんね。「傾聴」することでいろいろなものが見えてくるのが、グループワークの本質なのかもしれません。

日頃、人は「自分目線」で物事を捉え、
思考を巡らし、事実を評価し、
行動しているようです。

グループワークでは、
そこに「相手目線」が浮かび上がってくることがあるのです。

例えば、引きこもってしまっている人が居たとして、
「なぜ、この人は学校に行かなくなったのだろう。
 気持ちの持ちようで、何とかならないのかな?」
・・・と考えるのは、自分目線です。

「この人は、なぜ、家から出れなくなったのだろう。
 どうして、学校に行けないのだろう」と、
単に相手の行動に反応するだけではなく、
相手の思いに気持ちを寄せることで、
見えてくるものがあります。

「この人は、すき好んで引きこもっているのではなく、
 本当は外に出たがっているのに出来ないのだ」と気付くことで、
「自分目線」を離れ、自分の価値感のフィルターをかけずに、
相手の状態をそのまま受け止め始めたのかも知れませんね。

また、もうひとつの立場「第三者目線」に出会うこともあります。

自分と相手だけではなく、
その両者を俯瞰的に見つめるもうひとつの目線です。 

自分と悩みの対象である相手の両方を、
自ら第三者の目線で見つめることが出来れば、
今まで見えなかったことが浮かびあがってくることもあるかもしれません。

グループワークは、おおよそ3時間から4時間をかけて、
ゆっくりと進行していきます。
僕も初参加したときは、「そんなに何を話すことがあるんだろうか?」
と思ったものですが、いざ参加してみると、
いつも「話したりない」とか「聴き足りない」といった思いに駆られます。
不思議と、あっというに時間は過ぎていくのです。

そして、グループワークが終わる頃には、
参加者の皆で、互いに共有する思いが沸いてきたりもします。

そこで出合った人の、その気持ちに心を寄せていたりもします。

今まで、身内から聞いたなら、すぐ反発心がわいて、
とても聞き入れられなかったような話が、
他人の口から出てくることで、
妙に心に染み渡って、そのつらさを
素直に受け止められることもあります。

終わっていると帰り道には、
なぜか、不思議なあたたかいものが、
こころの片隅に居座っていることもあります。

今までとても直視できなかった、
自分の思いを、はっきりと感じることもあります。

たった、1日の出来事ですが、
グループワークに続けて通うようになると、
次のワークまでの1ヶ月が、
これまでとは違う日常になって行きます。

その1日に出合った新しい何かが、
毎日の暮らしの中にも染み出してくるのでしょうね。

抱えきれない思いや、いき場のないつらさ。
周囲にはいくら話しても理解してもらえない気持ちも、
この場なら、みなさんが受け止めてくれるかも知れません。

もし、興味を持っていただけたなら、
一度、ドアを叩いてみてくださいね。




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【告知です!】

日頃の生活を離れ、ゆったりと過ごすお時間はいかがでしょうか

同じ境遇を持つもの同士、悩みを語ったり、

判らないことを聞いてみたり、

互いの経験を交換し合って、問題をひとつひとつほどいていく・・・・

そんなグループを目指して、開催しています。


【参加ご予約はこちらから】

http://cocopv.jpn.org/yoyaku.html


発達障害支援:大阪家族限定グループワークのご案内

2011.10.14(金) 10:00~14:00
大阪市北区・中央区の貸し会議室にて開催!
少人数(10人)制 要予約

発達障害を共に考える会のご案内
当事者・家族・支援者のいずれもが参加出来て、
共に互いの思いを感じ、理解を深める為のワークです。

2011.9.19(月曜・祝) 13:30~17:45(開場13:15)
テーマ「発達障害の誤診問題と精神科薬との付き合い方」
定員30名(要予約)
40代の男性当事者さんをお迎えして開催します。
発達障害の確定診断を受けるまでに
17年を要したと言う苦悩と混沌の日々。

その後、セカンドオピニオンの医師の指導の下、
自分にあった精神科薬の種類・量を
模索する日々を過ごし、
数年を掛けて、
その組み合わせを見つけるまでの日々。

そんな貴重なお話を語っていただきます。

フェルデンクライス・ボディーワーク教室のご案内
ゆったりとした時間の中で、
ココロとからだの調和を取り戻していく教室です。
無理な姿勢や激しい運動は一切ないので、
お気軽にご参加いただけます。

2011.8.23(火) 18:30~20:30
2011.9.07(水) 18:30~20:30
2011.9.15(木) 18:30~20:30

大阪市北区・中央区の貸し会議室にて開催!
少人数(6~8人)制 要予約