発達障害部門 第4位
共感性の育みについて、もうひとつ書きたくなりました。どうぞお付き合いくださいね。今日は次男を支えてくださる保育士さんのお話です。
さて、先日より次男坊の変わり振りを記事にしています。
言葉数が増えただけでなく、
感情表現は豊かになり、
次男の根っこにあった豊かな情緒が、
ママだけにではなく、パパやにぃにや、
ご近所さん、保育園の同級生へと、
どんどん表現され始めているのを感じます。
最近は保育園でも悪さが出てきて、
人のおもちゃを取ったり、大きな声で騒いでみたり、
かなりやりたい放題の様子なのです。
正直、保育士さんも手を焼いていると思います。
次男は、言い出すときかん坊ですからね。
きっと大変だと思います。
でも、先日家内に保育士さんがこう言ってくださったそうです。
「さいきん、めっきりヤンチャさんなんですよ。
やりたいことを、いっぱいやってくれています。
でもね、そうやって考えると、以前の○○ちゃんは、
やりたいことをいっぱい我慢してたんだなぁと思うんです。」
僕はこの話を聞いて、次男がなぜこんな短期間に、
ぐんぐんと、人との関わりを伸ばしているのか、
よく分かった気がしました。
そして、本当にありがたいことだと、
感謝の気持ちでいっぱいになったんです。
悪さをとがめるだけじゃなくて、
悪さが出るようになったことを、
頼もしく感じて、評価してくださってるんですよね。
次男の行動をこんな風に見て下さる人が居ることで、
彼は、ママパパ以外の人に対しても、
のびのびと自分を表に出し始めたんだと思うんです。
また、彼の変化は自己表現だけではありません。
自制することもできるようになってきたのです。
最近の次男の変化ですが、
おもちゃを人に譲ることもできるようになってきたんですよね。
いつもいつも・・・というわけにいきませんが、
まだ遊びたいのを我慢して、
渡してくれるときが出始めてるんですよね。
そんな成長の影に、きっと、
保育士さんのこうした見守りがあるのだと感じるんですよね。
こうした状況を見ていると、発達に遅れのある子には、
やはりテクニックじゃないなぁとつくづく思うんです。
特別支援教育と言っても、
何も妙に特別な配慮を必要とするわけじゃないんですよね。
この保育士さんのように、
単に躾とか、教育とかじゃなくて、
その子の気持ちにまっすぐに向き合って、
今、相手の子どもがどんなことを感じているのか、
その子なりの思いを素直に表現できているのか、
そこに敏感な態度が大事なんじゃないかと感じたんです。
また、そんなのびのびとした自分を出せるように、
パパママ以外の最初の大人として、
その子に信頼される関わりが出来るかどうかだと思うんです。
している行動が良いとか悪いとかじゃなくて、
まずは、周囲を信頼して心を開いていけるように、
その子自身をそのままに受け入れて、
小さな心の動きに敏感の反応していくことで、
苦手な共感性も育っていくのだと感じるのです。
自分の世界にとどまっていた子が、
周囲に受け入れてもらえる嬉しさから、
心を開いて接することを覚え、
やがて、周囲の人の思いに気付き始める。
そして、人と響き合う喜びを覚えることで、
ドンドン世界を広げていく。
「共感性に弱さを持つ子」だからこそ、
周囲が上手くこの気持ちを伸ばしてあげることが、
大切なんだと思うのです。
さて、人は出来るなら、子どもの頃に、
そんな自然で暖かい周囲の関わりにより、
本人が特に意識しなくとも、
「共感性」が育まれるのが理想的だと思います。
ただ、もし不幸にして、そんな関わりを、
当時、得ることが出来なかったとしても、
大人になってからでもやりはおすことはできると、
僕は思っています。
だって、僕自身が、まさに、その成長過程なんですからね。
40歳を過ぎても、人って、やり直せるんですよね。
ぼくは、まだそう思っていますよ。
まだまだ、ぜんぜん未熟ですけどね。
ぼくも変わりますよ、まだまだ。
みなさんも、まだまだ変わっていけると、僕は思っていますよ。
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