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特別支援教育部門 第6位

今日は、特に学童期から思春期に掛けての、発達障害のお子さんをもつ、親御さん向け記事を書いてみたいと思います。

さて、発達障害児を持つ親御さんの不安として、
子どもが中々友達を作れないという悩み
を、よくお聞きします。

親御さんの中には、子供さんに「友達をうちに呼んでおいて」と誘い、
自宅で遊んでもらうことで、
子供に友達を作ろうと努力される方もいらっしゃるようです。
ところが、いざ、友達が来てみると、
わが子は、同級生達と同じの部屋には居るものの、
一緒に遊ぶでもなく、本を読んだり、ゲームをしたりで、
親御さんとしてはがっかりしてしまうことがある
ようなのです。

このことについて、経験豊かな発達障害支援者の方々から
意見を頂いたことがあるのですが、皆さん、声をそろえておしゃるのが、
「今は、一緒に居れるということで、それで良いんですよ」
というお返事なのです。

確かに、ある親御さんのお話しでは、
友達達が帰ったあとで、わが子に感想を聞くと、
「一緒に遊べて楽しかった」と言うそうなのです。
親にしてみれば、
「一緒に居ただけで、 一緒に遊んでないのに」と感じても、
本人はそれで充分楽しいというそうなのです。

定型的な発想で言うと、
「わざわざ家に招いたのに、
一緒に遊ばないで、ぽつんと居るだけじゃ、
逆効果にならないか」と心配になるでしょうね。
かえって、我が子が異様な目で
見られてしまわないかと心配になるわけです。

でも、このことについては、僕も、
多くの支援者さんがおっしゃることが、
最近、少し判り始めたように感じています。
結局、子ども達にとって「心地よい」ことが
一番大切なのではないか
と言うことです。

一緒にその場を共有するということで、
充分、楽しいと感じるお子さんの気持ち。
親心としては、遊びも共有してほしいと願うわけですが、
そこまで求めるのは、彼らにとっては許容以上の気疲れがあるのでしょうし、
本人としては「そこまでは求めていない」という気持ちとの葛藤を生み、
結局は楽しいものではなくなってしまうかもしれませんね。

この子たちには、元来、共感性の乏しさがあるようです。
しかし、今は、一人で居ることが一番楽しくとも、
共感性は、徐々に育くんでいくことが出来る感性でもあります。

また、まだ年齢が小さい内は、周囲の子達も多動的で、
一緒に居ても、やかましくて、
感覚過敏の子たちにはしんどいかもしれません。
ましてや、やり取りをして一緒に遊ぶとなれば、
かなりの負担かもしれないのです。

時間がある程度解決してくれる可能性があるのも、
「共感的感性・態度」なのではと想うわけです。
無理に、本人の許容以上を求めるのが良いのかどうか。

【その子なりの適度がある・・・】
ここで、発達障害を持つ奥様と暮らす、
ほしさんという定型のご主人からのコメントを
紹介させていただきたいと思います。

>妻も同じように定型の共感が難しいようです。
>適度な共感しかできないかもです。
>でも悩んでますよ~。共感性とか難しい理論はおいといて
>なにかが足りないってね~。でもそれで良いんじゃないかな。

>分かってくれる人も沢山います。
>だから適度かも知れないけど自己否定に陥らずに進んでいって貰いたいです。

僕がここで大切にしたいのは、
「だから適度かも知れないけど
自己否定に陥らずに進んでいって貰いたい」

という、ほしさんがお持ちになっている感覚です。

家族・支援者から、この感覚でもって接してもらえるなら、
当事者さん本人は、随分と楽だと思うんですよね。
まず、周囲がわかってくれることで、
自分の居場所、帰る場所が出来るように感じる
と思うんです。

冒頭の経験豊富な支援者さんが、
「今は、一緒に居れるということで、それで良いんですよ」
とおっしゃるのも、このほしさんの言われるような
主旨ではないかと思うんですよね。

このコメントを読んで、
「なんだ、大人になっても共感性の問題は解決してないじゃないか」
と思われた方も居るかもしれませんね。
大人になれば、また高いレベルでの
コミュニケーション能力を求められますからね。
確かに、どの年齢になっても、課題はあるのでしょうね。

でもそんな彼等の在りようを、
そのままに受け止めて、
理解して見守ることこそ、
真に障害を理解することなのかもしれませんね。

ぼくは、ほしさんのコメントから、
周囲としての姿勢を学んだ気がしています。

彼らが自然に持ち合わせる
彼らなりの「共感性」の程度に合った「適度な人付き合い」。
そこを周囲も理解して、
彼らが、徐々に共感性を成長させていくのを見守りながら、
子どもたちに、機会とチャンスを作っていくことが、
大事なのではないかと、ぼくは思う
のです。






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