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発達障害部門 第8位

今日は昨日の続きで、共感性の乏しさに対する支援者の心構えと、実行する為に必要なこころのケアについて記事にしますね。

【言うほど簡単なことではないから・・・】
昨日、発達障害を支援する家族や支援者は、
当事者さんの「共感性の乏しさ」に対して、
相手の行動を感情的に受け取らないように、
心構えが大切だと記事にしました。

でも、こうして言葉にするのは簡単ですが、
実際の場面では、支援する側の気持ちには、
大きな負担が掛かることを僕は知っています。
ですから、決して、単純な教訓のように
言っている訳ではないのです。
「容易ではないけれども、
 互いはこの壁を越えていって欲しい」
ある種、そんな自分への戒めも含めて
書き留めているとも言えるかもしれません。

なぜ、この教訓が容易にはできないかと言うと、
「共感性の乏しさ」は、支援する側に、
どこか本能的な存在価値を認められていないような、、
そんな、例えようのないような枯渇感を
植付けてしまう宿命があるからではないかと、感じるのです。

つまり、「共感性」をはさんで、
当事者さんは、その行動を求められることにつらさを感じ
定型側は、相手にその行動が欠けていると、
自分の存在意味まで
傷つけられたように感じてしまう
ようなのです。

互いには、対人関係に対する、
いわば本能ともいえる受け取り方の違いが、
そこにある
と僕は思うのです。

僕はこのブログで、これまでに、
「当事者と定型が真に理解し合うために」と言う記事を
何度も書いてきました。
しかし、そこに書いた色々な事例やポイントよりも、
両者を引き裂く本能的な認知の差である
「共感性」に対する心構えは、
両者が理解し合う為に、
よほど、大事だろうと感じるところもあります。

支援する側としては、この点について心構えがないと、
支援者自体が、当事者さんを誤解して、
その性格や人格の問題として、
自らの感情のもつれを生んでしまうでしょう。

このことは、互いの基本的気質に関わることなので、
結局、互いは相手を理解できず、
支え支えられる関係においても、
感情的にこじれて、真に判り合うことが出来ません。

でも、それが基本的気質であって、とても難しいとしても、
互いはそこを乗り越えていかなければと、僕は思うのです。

【支援する側も、支援されることが必要な訳】
ただ、こうした心構えは、支援する側に大きな精神負担となるのも事実です。

僕が思うには、そこに支援者を支える場として、
ピュアカウンセリングの様な逃げ場がなければ、
中々継続的に心構えを維持し続けるのは、
難しいように感じます。

支援する側が、頭でこのことを理解したくらいでは、
中々、自分の気持ちを抑え続けることは
容易でない
と感じるのです。


だからこそ、支援する側も、
何らかの形で支援されて、その気持ちをケアする場が
必要なのではないかと、僕は思っています。

僕自身も、こんなところを感じる中で、
家族支援に力を入れているのです。

どうか、家族の方も支援者も、
身近に、気持ちを受け止めてもらえるような、
そんな支援先を見つけていただきたいと思うのです。

さて、次回はもう一度、家族・支援者の視点で、未成年の当事者さんの友達づきあいに関して、支援する側の心構えとして、大切ではないかと感じるところを記事にしますね。





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