いつもは、偉人の言葉を借りて、
息子に伝えたい思いを表現するこのシリーズですが、
今日は、自分の言葉で、伝えたいことをあらわしてみたいと思います。
今日は少し大きなテーマです。
発達障害のある人生をどう生きていくのか。
また、自ら障害受容をし始めた頃の、
かえって身動きが取れないようなもどかしさを、
言語化してみたいと思っています。
少し取り留めのない、自分の思いをそのままさらけ出したような、
そんな徒然に成るかもしれませんが、お付き合いください。
障害診断と受容と言う切り口から、
発達障害のある人生で、
どういった生き様を見つけていきたいのか、
そこを散文詩のように表現してみたいと思います。
少し変わった試みですが、お付き合いくださいね。
「当事者にとっての発達障害の障害受容」
診断がおりて、ようやく自分が何かがわかり、ほっとした。
自分が今まで対人関係がうまくいかなかった訳がわかり、
自分がダメな人間ではないとわかり、救われた。
でも、あれができない、これができないと、
障害の実態を知り、ショックを受けた。
あれもダメ、これもダメという知識が入るうちに、
できることまで出来なくなってきた。
障害に気づく前までは、まがりなりにも働けた時期があったのに、
日々をただ暮らせていた時期もあったのに、
それすらも出来なくなった。
出来ない自分は、障害があるからだと、
理解が納得へと変わっていく・・・、
でも、生きづらさはまだ解消されはしない・・・、
そうして、また次の自分探しが始まっていく。
誰しも、新しい戦術を手に入れた直後は、一時的に弱くなる。
新戦法を使ったがゆえの強み・弱みを把握しないと、
戦法は身につかない。
実践で使ってこそ、戦法は生かされる。
戦術を磨くには、現場で使ってみるしかない。
自分の障害特性を踏まえた上で、
何をあきらめ共存し、何を努力して克服していくのか。
それが固まるまでの苦しい時期。
発達障害はまじめと言われると、
その言葉に、自分の行動がしばられてしまう自分が居る。
新しい自分がどうあるべきか、見つけるまでの時間にも、
またひとつの苦しみがある。
その先に何が見えるのか判らなくとも、
次を目指して歩き続けて欲しい。
知ったことで、余計に身動きが取れなくなることもある。
知らなければ、知らないなりに生きていけていた自分。
知ってしまうと、もはや素通りは出来ない。
だから、ひとつひとつ引っかかる自分。
でもそれは、新しい自分へに必要な階段のステップだから。
やはり一歩ずつ、一歩ずつ登っていくしかない。
ひとつひとつを言葉にして、言葉として感じて、言葉を解釈して、
その言葉を思考の基にして、行動していくのが特性なら。
でも、自分は、「思考する自分」だけじゃないから、
「感じてそこに存在する」・・・もうひとりの自分も居るから。
そんな自分達とどう折り合いをつけるのかも、
発達障害のある自分の生き方を見つけるのに必要な道だから。
「思考する自分」と
「感じてそこに存在する自分」と
「実感に直結しないカラダ」と、
そんな、連携がうまくない三つの自分を知りながら、
それぞれの動きを静かに感じながら、
三つの自分を、どうやって、聴き、感じるのか。
感じた自分をどう動かしていくのか・・・・。
そんな自分探しが、また今日も始まっていく。
その息が絶える日まで。
毎日が、自分探しの道だから。
そんなあなたの歩む道を、父は見守っていたいのです。
あなたが、あなたらしく、自分の言葉で、自分を語れる日が来るまで。
この障害の問題を、共に歩んでいく同志でありたいのです。
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