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さて、今日は長男の今年のプール開きを巡るエピソードの続きです。(昨日の記事、前編はこちら )僕はこのことを通じて、子どもの気持ちに向き合うことと、スモールステップの課題設定の大切さを感じました。今日はここについて掘り下げていきます。



【条件付提案で、乗り切れた!】

さて、昨日「意外な展開」などと書いたので、

気を持たせてしまって申し訳ありません。

結果を読んだら、「なんだそんなことか」

とお思いになるかもしれません。

ただ、僕にしてみれば、このことは、

「なんだそんな・・・」とは思えない、

その背景の息子の気持ちについて、

感じるところの多いエピソードだったのです。

どのあたりに感じるものがあったのかは、

これから書いていきますね。



さて、結論から言うと、夫婦と長男で話し合った結果、
限定的に授業参加する方向で結論が出ました。
水泳の授業は、毎回2時間連続であるのですが、

「前半の1時間だけでいいから、がんばって泳いでみよう。

 後半は見学していいように、先生に話してあげるから」


 ・・ということで、本人も納得をしたのです。



そして、実際、翌日帰宅して聞いてみたら、

その日の水泳の授業で、長男は2時間とも参加出来たというのです。



思い切って参加してみたら、水泳の楽しさを思い出したようで、

「泳げるようになりたい」とまで、気持ちも回復したらしいのです。

その日の夜には、浴室で、洗面器に水をためて、

123~」と数えながら、顔付けの練習をする姿がありました。



そして、次の水泳の日には「伏し浮き」と言って、

うつ伏せの体勢で頭を耳まで水につけ、

足を水面まで浮上させえ、浮かぶところまで、

出来るようになったといいます。



ただ、こうして上手く乗り越えられたときに、

ぼくは「なんだ、気持ちの持ち方の問題だけか。

きっかけだけだったんだな」とは思いませんでした



3回も何とかして逃れようとした息子が、

「よし、やってみよう」と思えるようになった背景に、

僕と家内が、このことを賢明に考えて、

彼の気持ちに沿いながら話し合えたことが、

無関係であったとは思えなかったからです


【親の側が、「どうしても無理なら」と逃げ場をつくったことで・・・】

今回のことですが、僕はこれまでなら、きっと「何とか工夫をしたり、上手く誘導して、本人の気持ちを解きほぐして、水泳の授業にも参加させよう」とあれこれ手を尽くす方でしたが、今回は、本人の気持ちに沿ってやりたい気が強くなっていました。「そんなにイヤなら、無理をさせなくてもいいし、学校にもお願いに行こう」と思っていたのです。泳ぎの練習なら、休みの日に2人でいって、ある程度まで自信をつけてから、授業に復帰すればいいと考えていました。



長男には、「そんなにイヤやったん」と聞いたところ、

伏目がちに、無言でうなづいていました。



で、家内に僕の気持ちと提案をしたら、今回は家内の方が、

「もう少し頑張らせてみたい」と考えでいることがわかりました。



「どうしてもダメだったら、ちゃんと先生には話してあげる。

 もう一回だけ、泳いでみない?

 それで、ダメだったら、次からは、ずっと見学させてくださいと、

ちゃんと先生に許可を取ってあげるから」というのです。

「それと、水泳は2時間泳がなくていい。

 1時間だけ泳いだら、後半は見学していいよ。

 それで、どう?」と提案したのです。



長男の学校では、水泳は2時間連続の授業だったのです。

家内は、全部参加しなくても、半分だけでいいから、

やってみようと提案したわけです。



長男は、納得したのかどうか、まだ、少し不安げな声で、

でも「やってみる」と言ってくれました。

力強い声ではなかったので、どうなるだろうと思いましたが、

翌日は、実際、冒頭の様な結果になったのです。



【乗り越えられて、出てきた言葉、感情・・・】

このことを通じて思ったことは、あそこで、夫婦が2人して、「何とか頑張ろうよ」と叱咤したなら、どんな結果になっただろうかと考えました。決して、励ましたり、鼓舞するのではなく、「どうしてもダメだったら、ちゃんと学校に説明してあげる」と逃げ場を作れたことで、本人もやる気になれたのだと感じたのです。



その日の晩、長男と話したら、ぽそっと、

「プールの時間が近づいてくると思うだけで、

 ドキドキしててん~」とつぶやきました。

前日の話し合いのときにも言えなかった言葉が、

そこを乗り越えたことで、僕に話すことが出来たようでした。



そこには、ひょっとしたら、障害の特性があったのかもしれません。

気持ちを動かすのに、

本人にも大きな葛藤が有ったように感じたのです。

僕は、そこを無理強いしなくてよかったと、つくづく感じたのです。



また、息子は、自分の気持ちを理解してもらい、

両親がいざとなったら助けてくれると判り、

その上、スモールステップの課題を提案してもらえたことで、

「頑張ってみよう」と気持ちを変えられたのだと感じました。



僕らが、「そんなことでは大人になって困るよ」とか、

「4年生にもなって、泳げないとかっこ悪いよ」

などと言わなかったことで、

自分の葛藤を、一緒に共有してくれている

と思ってくれたのかもしれません。



【「信じて待つ」という大切な経験を得た】

今回は、たまたま上手く行きましたが、

僕らも未熟な親なので、いつもこんなに、

子どもの気持ちに沿ってやれているわけではありません。



だからこそ、今回のことからは、感じ入ることが、沢山ありました。



正直言って、僕がこれまでと違う方法を選択したところには、

先日の「発達障害を考える会」での、女性ブロガーさんの言葉が、

こころに強く印象付けられていたことが、有ったと感じています。



今回のように、子どもが何かを拒む時に、

その本人こそが、一番、

「本当は、頑張らなくっちゃいけない。」

「嫌がっていないで、参加しなきゃ」

と葛藤していることがわかったのです。

また、そんな本人の気持ちを、

教えていただいていたことが大きかったのです。



そして、そこを乗り越える気持ちの変化は、

その子自身の中からしか沸いてこないことを、

教えていただいたのです。



そして、その変化がその子に現れるまでは、

親は、その子の気持ちに沿いながら、

信じて待つしかないと、教えられたのです。



今回は、水泳という、限定的なことだったので、

ぼくも、教わったことを活かして、行動することが出来ました。

これが、不登校などの生活の根底を変えるようなことなら、

同じ気持ちに成れたかは、今はわかりません。



しかし、今回の経験は、僕自身の中で、

非常に大きな変化として、

これまでの自分のやり方、考え方を、変えてくれる事実でした。



今回得た教訓は、これからの僕ら親子に、

きっと活かしていけるのではと、思っているのです。



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