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今日は先生方にお願いしたいことがあって記事にします。発達障害の大人たちには、子どもの頃の道徳の時間に教わったルールを頑なに守るがために、社会での生きづらさにつながっているケースがあるようなのです。


さて、小学校にも道徳教育が強化されつつあるようです。

ルールを守らない中高生や青年期の人たちの問題を踏まえて、

子どもの頃からの道徳教育に力を入れようという方針らしいのです。


ぼくは、ひとつとしては、これは良い事だと思っています。

今の社会には不道徳な人が、余りにも多すぎると感じます。

電車の中で平気で携帯で話したり、化粧をしたり、

街中でもそのような事が余りにも多いと感じるからです。


しかし、その一方で、発達障害がある子の場合、

この道徳の時間の教えが、

その後の人生の行きづらさを作り出すことがあるようなのです。


発達障害があると、言葉をそのままに解釈して実行してしまうところがあり、

周囲との軋轢やトラブルの種になってしまうようなのです。


そして、そうした傾向は思春期や青年期に成っても続き、

自己確立にも難しい影を落としています。


【自分自身を縛ってしまうケース】

一つ目のパターンとしては、本人自身が、融通が利かず苦しむケース

「みんなと仲良くしましょう」と教わり、

クラス全員と仲良くしなければと思い込んだ結果、

誰にも思った事が言えなくなったり、ケンカを恐れる余り、

みんなの言いなりになってしまうこともあるようなのです。


元々ゼロ百思考の傾向がありますので、

こうした標語の様なものが、深く刻み込まれてしまうようなのです。


【他人に過度に道徳を要求してしまうケース】

さて、もうひとつのパターンは、教えられたことを、

他人にも完璧を求める傾向です。

「掃除はみんなで真面目にね」と教わると、

自分がちゃんとする事は良いとして、

周囲でふざけていたり、真面目にやらない子達に対して、

厳しく叱責したり、怒ってしまう様な事があるようなのです。


まじめにしていない方が良くないのは当然なのですが、

周囲への要求が度重なったり、その言い方がキツ過ぎたりすると、

実際の社会では、こうした事はトラブルになってしまいます。


【教えるだけでなく、子ども達の様子をよく見守っていただきたい】

さて、こうした子がクラスでいたときに、

「なんで、そんなに融通が利かないの?」とか、

「なにも、そこまで怒らなくても・・」という指導は、

発達障害児を苦しめることになるようです。


ここで大事なのは、こうした指導法が、

定型発達の常識の押し付けであるという事です。

定型発達からすれば、「何でそんな事が判らないのか」と思ったとしても、

彼らの思考では、それはやらざるを得ないことであったり、

どうしても納得のいかない事だったりするのです。


だから、諭すにしても、そこに気付いての視点が必要だと感じます。


「そうか、○○君は、クラスの全員と仲良くしようと頑張ったんだね」

とそのことには理解を示し、誉めるくらいの態度が必要と感じます。

そして、その子の気もちに共感を示した後に、

「でも、仲良くと言っても、

 放課後いつも遊びに行くような親密な友達もいれば、

 一緒のクラスにいるだけで、

 普段は用事がない限り、話さない様な友達がいてもいいんだよ。

 大事なのは、好きな子も嫌いな子も、いろいろいても、

 色々なみんなの事を尊重して、ケンカをしたりしないことだよ」

といった、丁寧な説明が、発達障害児には必要なのだと思うのです。


後者の掃除のケースなら、

「○○君は、ちゃんと掃除をしない子たちが許せなかったんだね。

 ○○君は、いつも真面目に掃除をして偉いね。

 今度もし、チャンとやらない子がいたら、

 『ちゃんと、しないとダメよ』とやさしく教えてあげてくれないかな?

 その方が、みんなもわかってくれて、ちゃんとしてくれると思うよ。

 キツく言うと、みんな怒ってしまって、かえってやらなくなるからね。」

という教え方もあると思うのです。


こうした説明をする為には、

起っていくトラブルに、その子なりの

どんな理由があるのかに気付く力が求められます。


そこに気付けて、共感を示せてこそ、

相手に納得が出来る説明が可能となるわけです。


こういうと何かとても難しいことの様なのですが、

こうした配慮は、むしろ年配の先生の方が、

自然とできるように感じます。


つまりそこに必要なのは、障害知識ではなく、

子ども達の色々な特性を見守っていける姿勢なのだと感じます。

結局、大切なのは暖かい関わりであり、

自分の先入観にしばられず、

子どもに真っ直ぐに向き合う姿勢じゃないかなぁと、思うのです。



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