特別支援教育部門 第1位
先日、発達障害児の興味を拡げる事の効用について書きました。今日は、社会科系のおすすめ番組をご紹介すると共に、子ども達に「学ぶ楽しみ、知る喜び」を教える大切さについて、書いてみたいと思います。
【興味と好奇心が、発達障害の行動のエンジン】
さて、先日の記事で、発達障害にとって、興味と好奇心が行動の原動力になると書きました。
発達障害を持っていると、物事に困難があり、
新しいことへの挑戦もあまり積極的ではないようです。
しかし、興味を持ったことに邁進する特性から、
好奇心を刺激することは、
それまでの習慣的行動から抜け出す原動力になることもあります。
一旦、興味を持てば、元来の真面目な性格と、
あくなき探究心で、その道をきわめて行くようなところがあります。
新しいことにも、本人の意欲で挑戦していきます。
発達障害を持つ人が能力を高めていく上で、
本人の興味を活かすことはとても大切だと考えます。
【子どもの原動力 「学ぶ楽しみ、知る喜び」】
また一方で、興味の偏りが強いのもこの障害の特性です。
そこからすると、親としては、
子どもの頃から、散歩や遊びの中に、
自然とのふれあいや、町の風景を眺めることを取り入れ、
学科で言うと、理科や社会への興味を高める工夫が大事だと考えます。
出来るだけ、ひろく周囲に興味が向くように、心掛けるということです。
街を歩けば、工場があったり、建設現場があったり、
道路工事をしていたり、また、戸建ての建築現場もあります。
スーパーの横を歩けば、バックヤードの荷受場をチラッと覗きます。
そこには、裏方として働く人達の姿を子どもに見せることが出来ます。
こうしたことを子どもに見せていると、
実際、理科と社会は、楽しんで学ぶことが出来るようになると思うのです。
国語や算数は、基本教科として重要ですが、
視知覚認知の問題や、認知の歪み、
また不器用さを持つ発達障害児にとって、
苦労の多い教科でもあります。
しかし、理科・社会は興味さえあれば、
楽しんで学ぶことの出来る教科です。
つまり、学校に行きたい動機にもなりうると考えます。
不登校への予防としても、良いのではないかと思うのです。
ぼくは、長男に発達障害の診断が出る前から、
こうしたことを心掛けていました。
つまり、「学ぶ楽しみ、知る喜び」を、
子どもに教えたい思っていたのです。
【社会科系にも良質番組がある！】
さて、今日は社会科系のおすすめ番組を紹介します。
テレビ朝日系列の「シルシルミシル」です。
この番組は、毎回有名な外食チェーンや大手販売チェーン店などを特集し、
その販売店を支える工場の製作現場を紹介しているのです。
日頃、食べているものが、
どのようにして作られているのかを見せてくれるので、
長男はもう、毎回興味深々で見ています。
長男はちょっと前まで、KBS京都でやっていた
工場見学の様な番組が大好きだったのです。
この番組は、ナレーションもなしで、
ひたすら工場での製作ラインを放映するという番組でした。
非常に地味な番組なのですが、とても楽しみにしていたのです。
でも残念ながらこの番組は打ち切りになっていたのです。
今は、「シルシルミシル」を代わりにして、毎週楽しんでいるようです。
こうした番組は、日頃の生活の裏側で、
どんなことが起こっているのかを子どもに教えてくれます。
生活を支える多くの人達の働きを知ることが出来ます。
こうしたことで子どもの興味を広げ、
社会に目が向くように育てていくことは、
とても大切だと、僕は考えています。
発達障害を持っていると、見えないものを想像するのは難しいようです。
そこからしても、日々の工夫やこうした番組で、
見えない社会の様子を知ることは大切だと考えるのです。
TV番組は、こうしたことを楽しみながらさせてくれるという点で、
とてもいいと思うのです。
子どもに「学ぶ楽しみ、知る喜び」を、是非教えてあげて欲しいと思います。！
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