さて、今日は昨日に続き、もうひとつサイエンスネタを!
昨日の地球外生命体に関する記事 のほかに、もうひとつ同時期に、有名なホーキング博士が自身のテレビ番組で、「人類は地球外生命体と接触しない方がいい!」というコメントを出したそうです。
博士は「地球以外の地域に生命体が存在する可能性は非常に高い」と語ったうえで、「もし、地球外の知的生命体が接触して来た場合、地球環境にどのような影響を与えるかは不明だ。地球生命の免疫系に致命的な損傷を与える可能性がある。それは例えば、コロンブスが新大陸(アメリカ)に到達した時に、北米先住民の免疫力が弱く、全滅した状態を再現することになるだろう。だから、宇宙人には接触してはいけない」と。(ロケット ニュース24より)
http://topics.jp.msn.com/life/column.aspx?articleid=274027
宇宙人との接触は大変夢のある話ですが、
残念なことに、生物学においては、そんな悠長なことではないのでしょうね。
これは中学校の理科の時間のことなのですが、「絶海の孤島に、もしそれまで存在しなかった新しい種の捕食動物のオスとメスを、数匹はなった場合にどうなるか」と先生は生徒に問いました。大半の生徒は「たった数匹じゃ、そのまま死滅する」と答えていました。
しかし、実際はその生物が環境に適応してしまうと、大抵の場合、その島に暮らしていた先住の生物を駆逐して、制覇してしまうのだそうです。もしそれが繁殖力が高い生物だと、その変化は顕著となるそうです。琵琶湖のブラックバスや、一時期、西日本全般で騒ぎになったセアカコケグモなんかがこれにあたるのでしょうね。
つまり生物の進化と言うのは、必要な環境に対して進んでいくため、特に絶海の孤島のように特殊な環境では、他では生存し得ない生物が多く残っていることが多いそうです。(顕著な例はガラパゴス諸島ですね。)もしそこに、人為的に元々居なかったような能力を持つ捕食動物を放ってしまうと、その動物から逃げる能力を持たない弱い種は、新たな天敵にとって格好のえさと成り、あっという間に絶滅するそうです。またこれが捕食動物でなくとも、本来食べられたはずのえさを新種に食べつくされてしまい、個体数が変わってしまうこともあるようです。また、くずれた食物連鎖は、他の種にまで固体の増減にまで波及し、島全体の生態系が変わってしまうことは、よくあるそうです。
地球という星は、いわば宇宙の孤島なのでしょう。
この星には多種多様な生命が今も息づいているわけですが、
しかし、それも地球という温室の中の多様性でしか有りません。
ひょっとしたら、それが、
たった1種の地球外生命体の進入により、
破滅に至ることもあるのかもしれません。
ましてや、昨日の記事にある、ヒ素を基本元素として存在している生命と、
普通の生物が接触すると、一体何が起こるのか、非常に怖ろしい気もします。
ここ数日は、そんなことに思いをはせた一日でした。
(途中で挫折せずに、ここまで読みきってくださった方に感謝します。
記事が、ちょっと個人的趣味に走りすぎたことをお詫びしますね。
好きなことに関して話し始めると止まらないという、
僕が持つこの特性も、発達障害の方との親和性なのかもしれません・・・^^)
今日も2本立てなので、このあと15時頃にもう1本、発達関連の記事をUPする予定です。
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