日本ブログ村 人気記事

「広汎性発達障害」部門 第3位

「発達障害」部門 第16位

「自閉症育児」部門 第11位

クリック、感謝です!


大人の発達障害方々と話をしていると、非常に真面目な印象の方が多いです。また、仲良くなると感情も豊かで、好青年の印象を持つこともしばしばです。また、総じて年齢より若い印象です。「いつまでも、少年の様なこころを持っているような方」に多く出会います。そんな中で、個人差を感じるのが、状況把握と状況判断能力の差です。今日はそんな話をしてみたいと思います。


この状況把握と状況判断の能力ですが、脳の抽象概念理解が重要な役割を果たしているようです。発達脳では、こうした機能に問題があることが知られています。ただ、障害の度合いには個人差があるので、そこを差として感じるのではと考えます。「自閉度が重いなぁ」と感じるところに、こうした差は判断材料となります。


こうした能力は対人関係を築くのにも必要な力であり、そこに困難があると苦労することになるようです。人間関係と言うのは、単純なマニュアルに出来るものではなく、複雑な状況を分析・判断できないと、対処も難しくなります。結果、自ら判断を付けにくい分、「人に依存的」であったり、「あの人の言うことだから正しいのだろう」などという行動に走りがちになります。成人として、自立し難いわけです。


発達障害であっても、比較的正確に状況把握や状況判断が出来る人も居ます。自ら、情報収集も出来ますし、そこから次に取るべき行動も、自ら判断し、行動していかれます。多少認識が一方的であったり、自分の思いに執着したりする方もいらっしゃいますが、社会でやっていけない程ではない方も、いらっしゃるのです。


発達障害の社会自立において、こうした状況把握や状況判断力 は大事なポイントとなるように感じます。多くの当事者の方々に触れる中で、やはりこの能力が高められている方は、自我がしっかりし、自己確立できている方が多いからです。社会からの色々な関わりや刺激に、必要以上に翻弄されることなく生きていけるようになるからです。


また、別の機会に詳しく述べますが、ぼくは発達障害が継続就労できない原因のひとつが、この自己確立度ではないかと考えています。



この状況把握や状況判断力もまた、当事者さんご自身が、障害特性をカバーし、気づきの中で、何か細部にとらわれてしまいがちな気持ちのもち方を変えたり、周囲状況から情報をくみ取ることへの工夫をすることで、ある程度成長していくことが出来ると考えています。個人差はありますが、どうにも固定して一生変われないということは、決してないと考えます。


まだ小さな子どもを持つ親御さんは、得てして、子どもに先回りして配慮をして、レールを引いてしまうところがあるようです。僕自身も、この傾向が多分にあります。発達障害の子どもの場合、予定に見通しを持たせたり、子どもの思考が何かにとらわれてしまう前に、それを予防した方が問題行動が少なくなります。そのせいか、つい先回りする習慣が親には付いてしまいがちです。


育児パパのあったか・やさしい発達障害談義

しかし、子ども自身が自ら判断し、自ら決めていく習慣をつけておくことも、将来の自立に非常に大切なように感じます。(これは、自分への戒め・・・も含めて書いています・・・^^。中々できないんですよね・・・ははっ)


このところは、また、別の機会に掘り下げてお話できればと、思っています。



【告知です!】

発達障害支援:大阪家族グループワークのご案内

.

みなさんのクリックが大変励みになります!

ぜひ、ポチっとご協力をお願いします。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害へ     にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へ