2024年も7月に入りました。梅雨と台風の合わせ技で、1年で最も雨量の多い季節です。地球温暖化の影響で局地的に大量となる傾向があります。管理組合として厳重な対策が必要となります。

 

今回は排水管清掃について説明いたします。

 

マンションンの排水管清掃は1年に1回、又は2年に2回程度の頻度で行われております。

 

管理会社が予め実施日を決め、高圧洗浄ポンプ設置の特殊車両を手配して実施します。清掃業者が、マンション各戸(専有部分)に立ち入り、台所、風呂場、洗面所、洗濯機パンの4カ所の排水管を清掃する方法で実施します。所要時間は1戸あたり10分程度です。

 

 

排水管は定期的に清掃する必要があり、これを怠ると、詰まり、悪臭、雑菌増殖の原因となります。排水管の寿命が短くなり、大規模修繕工事の前倒しを要することもあります。決められた日に在宅し、必ず清掃を受けられるよう調整する必要があります。

 

最近では、大型ドラム式の洗濯機が普及したため、洗濯機パンと洗濯機の間に隙間がなく、排水管清掃が実施できないという問題が生じております。ドラム式洗濯機を設置している住戸では、排水管清掃の前に、洗濯機パンのかさ上げ工事が必要になります。ショボーン

 

かさ上げ台を購入して、洗濯機パンの上に設置するだけですが、重量のあるドラム式洗濯機を2回も移動する必要があるため、自力で行うのは難しいです。管理会社に相談し、設置業者を紹介してもらうのが現実的です。ニコ

 

排水管清掃は法定点検ではありませんので、強制力はありません。

 

実施率を高めるためには、事前の根回しが必要です。排水管清掃実施の半年前には、かさ上げ工事の必要性と工事を促す案内を行い、数か月前には実施日を確定させ、当日は在宅してもらえるよう周知する必要があります。

 

事前の周知を徹底することで、マンションの資産価値を守っていきましょう!