2022年も7月も後半に入ります。新型コロナウイルスは新規感染者が急増し、第7波に入ったといわれております。ワクチンが概ね行き渡っていることもあり、重傷者数は抑えられておりますが、引き続き基本的な感染予防を徹底していきましょうビックリマーク

 

今回は専有部と共用部の境界について説明致します。

 

専有部と共用部の境界は管理や修繕における責任の所在や、費用負担の観点で非常に重要になります。各マンションによって考え方は異なりますが、概ね、国土交通省が公表しているマンション標準管理規約に準拠して決めていることが多いです。先ずは標準管理規約でどのように決められているか確認しましょう。ニコ

 

マンション標準管理規約第7条(専有部分の範囲)

2 前項の専有部分を他から区分する構造物の帰属については、次のとおりとする。

一 天井、床及び壁は躯体部分を除く部分を専有部分とする。

二 玄関扉は、錠及び内部塗装部分を専有部分とする。

三 窓枠及び窓ガラスは、専有部分に含まれないものとする。

 

※マンション専有・共用区分図の例(国土交通省「マンション管理標準指針」69ページ)

 

バルコニー、窓ガラス、玄関扉は共用部に帰属することになります。従って、管理や修繕における費用負担は、管理組合となるのが一般的です。バルコニーの防水工事や、玄関扉の交換工事は、長期修繕計画に含まれ、管理組合の積立金で行うことになります。

 

一方、これらは管理規約で専用使用権が付いているため、日常管理については区分所有者が行うことになります。例えば、窓ガラスや網戸の破損については、日常管理の位置づけで、専用使用権を有する区分所有者の責任と費用で行うことになります。ショボーン

 

専有部と共用部の境目及び、共用部に付された専用使用権を正しく理解し、管理組合と区分所有者が、其々の責任と負担で、適切に管理を行うことで、マンションの資産価値を守っていきましょう!