郵便物の転送サービスの手続きをしたのに

転居していない嫁や孫の名前のものが、うちに配達されてくる

 

転居先の番地は間違っているし

5人のうちの誰と誰が転居するのか?

貴女のお名前は?

など、転居前に訪問までして確認しておきながら

こんなことがあるなんて・・

 

ということで、息子が郵便物を取りにやってきた

 

ちょうどいい時間だからと

夫がスピーカーホンにして

義父に電話した

 

「○○君か?」と息子に呼びかける義父

 

「引っ越しの手伝いに来てくれて、ありがとう!」

 

しっかりとした言葉で話す義父

 

「引っ越すよ!」と話したときはびっくりしていたけれど

翌日には忘れていて

また、話が一からの説明になっていたけれど

 

引っ越しは大変だったろうと、心配してくれていたようだ

 

そして、孫に「ありがとう」と言ってくれた

 

半年以上もの長い入院生活でも

義父は自分をしっかりと持っていた

 

一時は見当識障害かと思われることもあったけれど

テレビもラジオも拒否をしたままの個室生活

 

どんなにか寂しく、長い長い一日を過ごしてきたことだろう

 

それでも、孫に息子を助けてくれてありがとうと言える義父に

私は、涙が出そうになった

 

こんな年になってまで、心配かけてごめんなさい

今なら、素直に言える気がする