母の部屋に鎮座している仏壇

毎朝、お水を代えて、父の好きな入れたての珈琲をお供えし、

ロウソクとお線香、そして、般若心境を欠かさない

お位牌も祖父母のもの、母の水子のもの、そして父と母のもので三つある

仏壇は、父が家を建てるとき、仏壇が入る場所を床の間の横に作っていたときのものを私がそのまま引き継いで、マンション暮しなので、正直・・重い・・

(実は、主人は長男だけれど、同居してくれている妹家族に丸投げする予定でいる私・・)

 

和尚様に相談しょう!

和尚様は、お寺に属することなく、請われるままに日本全国を回られています

お位牌と仏壇、どうしたらいいでしょうか?」

まず、水子のお位牌は、私よりも前なので60年以上経っている

それだけの年月が経っている霊は、もう神様と同じと考えていいらしい

ということで、神社の納め札と同様の扱いでいいとのこと

・・ちょっと、びっくりです

きっと、菩提寺のご住職さんにお尋ねしたら、お返事は違うかもしれません

 

祖父母のお位牌、これも父と母が元気なうちにお墓がある、菩提寺の方で33回忌、あるいは27回忌の法要は終わっている

私が居なくなれば、苗字の違う息子達が困ること

この場合、お位牌を「永代供養」ではなく、「お焚き上げ」という形で供養をして貰ってもいいそうです

そうなると、大抵のお寺では 一万円もしない金額とのこと

それでいいんですか!?(お寺によって値段は違いますが・・)
ちょっとホッとした!

でも、父と母のお位牌は手元に置いておきたい

 

じゃあ、仏壇はどうする?

 

「お厨子」という「小さな仏壇」とは違うものがあるそうです

いくつかの仏壇屋さんを回ってみた

なかなか、お厨子はないのです

木ではなく、樹脂でもいいとのことだけれど、種類は少なく選べない

「小さな仏壇」をお店は勧めるけれど、小さくても30万とかしている

 

なんと、ネットショッピングで探すと色々あって、「小さな仏壇」だって綺麗でリビング向きのものがお手軽価格!

 

でも、お厨子には本当にお位牌はひとつが限界

掛け軸も掛けれない

 

和尚様曰く、お世話のやり方が違ってくるそうです

「仏壇」には奥の壁に「御本尊」と呼ばれる掛け軸が、うちの場合は3枚掛かっています

そして、ロウソク立てやお線香立て、その他にもおリンセットやら・・お世話をするためのお道具小物が満載です

「お厨子」になると、それらの小物は不要?

単純にお位牌に手を合わせるだけでいいようなのです

 

それを聞くとちょっと寂しいというか、物足りない・・

 

父と母が実家をそのままにして、私の近くで仮住まいしていたときから、その後、特養に入所したときも、そこから母を引き取り、今まで仏壇を手放したことなく、今は父や母に毎朝「おはよう!今日はいいお天気だよ~」と語り掛ける

写真の中の父と母が笑っている

 

悩んでいると、和尚様が

「仏壇を小さなものに買い替えても、結構な場所を取るのは同じですよ。

机の上に置いておくって扱いは、仏壇だと出来ませんしね。」

 

じゃあ、やっぱりお位牌は父と母のものだけにして、「お厨子」かなぁ~
 

お墓のある菩提寺に相談して、「永代供養」で30万!と言われたら、それも仕方ないかなぁ、祖父母のお位牌は手放そう、と覚悟した

 

そんなとき、息子夫婦が見つけてきた物件に、なんと仏壇置き場が和室にあるという

 

和尚様「素晴らしいですね!仏壇はそのままにしましょう!」

「お位牌は、水子以外持っていっていいですか?」

「そうしましょう!」

「でも、苗字の違う息子達が後々困りませんか?」

「○○君が、後はちゃんとやりますよ!」

 

和尚様は、何年も前から言っていらした

「〇〇君とは同居をしてもいい。近くに居る子ですよ」

そうだった~と、改めて思い出し、今度の引っ越しが人生で最後とは思わないけれど、結構うまくいくかもと

 

「穏やかに、明るく、仲良く暮らせますように。

 そして、嫁と孫のために動ける元気な身体でおれますように。」

今、仏壇の中の父と母に、お願いする日々です

 

引っ越し前には、和尚様が「魂抜き」をしたお位牌は持ち帰っていただき、新居が落ち着いたら、和尚様が持ってきてくださるとのこと

有難いですね!

 

一般的な日本人として、神社にも行くし、お寺にも行く

詳しい色々はわからなくても、信じる心で、自分の気持ちがスッキリするようにしたいと思うのです