介護に必要な物って、どんどん増えていきます。

塗り薬だけでも多種に渡ります。

 

ヘルパーさんは勿論、久々に来てくれる看護介護の方々でも迷わず必要な物が見つけられるようにと考えました。

“上手に整理出来てますね“と言われる言葉をそのまま鵜呑みにして、ご紹介することにしました。

 

何か一つでも得になること、見つけていただければ幸いです。

 

母の部屋

リクライニング用の折りたためない車椅子。仏壇(結構大きい床置きタイプ)。タンスや整理箱系が合計3つ。スーツケースや布団袋を端っこに積み上げています。

帽子やコートの引っ掛けポールはベッドの頭の先にあります。

そして、写真は机の上です。

 

これだけ一部屋にあれば、私が不在でもなんとかなる。

 

全ての部屋を回らないと、タオルや着替えが揃わない家もあると聞いたことがあったので、そんな不自由さはないかと思っています。

 

車椅子を玄関付近に置いていたときもあったのですが、その頃はキッチンワゴンを細々とした物置台としていました。

便利なんだけれど、これがあると車椅子が入らない。う~ん・・・と悩んでいたときでした。

 

「このワゴンを床置きにしないといけない理由はある?」「机の上は広さが必要?」と息子がいいました。

「もし、床に置かなくていいなら、机の上が空いてるんだから上にあげてしまったら?」

 

若者の発想は凄いなと思いました。

 

ワゴンは絶対床に置かないといけないと思って、場所を探していました。

机の上に置くものは、文具やスタンド、本の類だと決めてしまっていました。

 

それで、机の上に置くとちょうどいい目の高さに必要な薬関係を並べることが出来ました。

それでも充分、筆記する場所も注入やその他小道具を置くスペースもありました。

 

真ん中に細かい薬の色々を並べ、筆記具も置いています。

 

下の段の口腔ケアに必要な物には、ホコリがつかないようにハンカチを被せています。

体温計もあります。

そして、各事業所の記録と家での過去の記録ノートが並んでいます。

また、このノートの得ワザはいつかご紹介しますが、今18冊目になりました。

 

上の段も様々な物を出来るだけ見えるように置いています。

拘縮予防に利用していた“赤ちゃんのニギニギ”も見えています。この話に出てくる手作りの物も後ろに置いています。 (この記事です→)(伝えたいことをA4サイズ1枚にまとめる得ワザ)

胃ろう交換用も必ず一つはストックしています。トラブルがあったとき、主治医が来られなくても必要なら私が交換するためです。

 

勿論、これ以外にも内服薬や予備の薬色々などは、タンスの壁も使い、タンスの上にも置けるだけ、机の引き出しにも目いっぱい入れています。

 

このワゴンは、外部からの介護者が必ずこの中にある、と思って貰えることが重要なコンセプトです。

 

沢山の様々なお宅へ訪問して、それぞれの家の置き場を覚えるだけでも大変なお仕事だと思っています。

 

せめて、必要なものはこの中にある、と安心して欲しいのです。

 

タオルやパジャマ、シーツなどの引出しには、マスキングテープの上に品名を書いて貼っています。

マスキングテープだと木のタンスでも剥がし易いからです。

 

覚え方は人に依ってそれぞれだとは思いますが、迷わず動いて貰えるように、少しでも時間のロスを少なくしてあげたい、そんなお手伝いの一助になればと思っています。