ご近所のちょっと綺麗な奥さん、ご挨拶しかしたことなかったのに、何がきっかけだったか・・・
彼女もまた、母親の介護で一日3回、弟の家まで往復しているとのこと。
近所だけれど母親は弟と同居なので、胃ろう注入のために通っているというのです。
「注入食は一か月分をネットで購入してるの。月3万ぐらいかかるのね。」
「・・・え~っ」
「寒天でトロミつけて入れてる。」
「・・・え~っ」
「主治医は誰?」と思わず聞いてしまいました。
どうして処方箋で出して貰ってないの?
寒天でトロミって!(面倒くさそう~)
トロミ剤、ドラッグストアで買うんじゃないの?
・・奥さん、絶句していました。
「処方箋で出るもの、いくつか種類があるから、書いて持って行くね。」
食が細くなり低栄養にならないために、缶の「エンシュア」は高齢者にとっては一般的なものと思っていました。
母も食欲がないときは、それを飲んでいましたが、とっても甘いみたいで、ひと缶200mlが飲みきれずにいました。
特養に入所していた頃、施設の主治医は目の前の外科医院だったので、うちは在宅時からお世話になっていた内科の先生に往診していただいていました。
施設まで、車で約5分の距離でしたから、快諾していただけました。
“どうして、外科なのよ!?”という思いと、高齢者にとって、今までの医師が変わるという不安を少しでも減らしてあげたかったからです。
でも、その外科医も施設があまりにも“いい加減過ぎる!責任持てない!”と、辞められました。
二番目の主治医は、神戸市内ではなく明石市、それもかなり遠い・・なぜ!?
そんなこんなで、私は内科に薬を取りに行き、200ml缶24本の箱を抱えて遠い駐車場まで運んでいました。まだ、元気だった私・・
主治医は快諾してくれましたが、一回につき(交通費?)千円で、領収書なしです。
院内処方だけれど、薬は持って来てくれません。
それでも施設の主治医よりは両親は安心していましたし、私さえ動けるのならという思いでした。
今は、それが胃ろうで注入されます。
うちで使っている物は、全部で4種類。
缶タイプが2種類。アルミパックの物が2種類。
それぞれカロリーも水分量も違います。
主治医と決めた一日摂取カロリーと水分量を計算しながら、母の体調と環境(場所と時間、介護者の都合)によって変えています。
缶タイプのものは、フレーバー5種類を使用。
「新しいフレーバーが出たら、教えて下さいね。」と薬剤師に頼んでいます。
A薬局にも一時、きちんと話がわかる責任者がいるときもありました。
その頃、エンシュアHに新しく「メロン」が出たと教えて貰いました。
S薬局にも「ストロベリー」が出たと教えて貰いました。
薬局も責任者がどんな理念でやっていくか、管理者としてどれだけ統率していけるかで良し悪しが変わっていきます。
それを引き継いでいけないところに問題があるのです。
エンシュアHは、お腹が緩くなることがあります。
そうなると栄養が吸収されないので、私は袋状のラコールに変更します。
エネーボも同じ缶タイプですが、これには「葉酸」が含まれています。
うちの先生が「葉酸が入ってるねんで!」って、喜んで教えてくれました。
当時、やっと?今頃?と思いましたが、なぜ「葉酸」が必要か?
色々な病気予防になるのですが、「葉酸」で検索していただければ情報は沢山でてきます。
同じ250ml缶でもカロリーは違います。
唯一、形状が違うのは、「半固形ラコール」
名前の通り、最初からトロミがついているので、半固形ということです。
これは、ボトルからの滴下ではなく、直接シリンジで注入するタイプなので、補助してくれる小道具があれば便利です。
いろんなタイプが出ているので、介護者の都合や環境に合わせて使い分ければいいと思います。
いやぁ~そんな便利なことを主治医が知っていなかったのか?
知っていて、ネットで全てを購入するようにと勧めたのか?
それは分かりませんが、奥さんは少しずつ変えて貰えるように主治医に話すと仰っていました。
在宅介護は、目に見えない諸経費が掛かります。
便利でお得なこと、みんなで共有していきたいです。