冬になると どうしても厚めの靴下やレッグウォーマーには、名前が書けません。
1つの施設は、ショート中の洗濯の有無をその都度、選べます。
もう一つの施設は、必ず洗濯することになっているようです。
最初、洗濯はお願いしていませんでした。でも、冬のパジャマは嵩が高く、3セット持参するには、スーツケースはパンパン、2セットでは足らないようなのです。
荷物は、いつも大きめのキャリースーツケース、それから薬や胃ろうグッズで手提げカバンが1つあります。それで洗濯をお願いするようになったのですが・・
「名前がないので洗濯していません」と報告があり、どうしたものかと考えました。
「例えば・・カタカナで二文字とか、何か印で解ってもらうことは無理ですか?」
「無理です」
担当者会議でもう一つの施設相談員にお聞きしました。
「うちは、利用者さんごとにネットに入れてます。」
“その手があったか!“と思いました。どうして今まで思いつかなかったのでしょう。
「じゃあ、家から洗濯ネットに名前を書いたものを持参するんで、それに入れて洗って貰えますか?」
担当者会議なので、いい情報が得られた上、共通の承諾事項となりました。
入所していた特養でのことです。
最初の洗濯で「漂白剤に浸けてたら、色が抜けてまだらになりました」との報告。
父のウール100%のカーディガンは、幼稚園児サイズになってしまいました。
10代の職員ではありません。
家に帰れば、主婦であり母である人達で30代や40代の職員であることが、残念です。
「○○さんみたいなジャージだったらいいんですけど・・」とも言われました。
普段からジャージやスウェットで過ごしていたのなら、それでいいと思います。
でも、施設に入所したら、みんながそれを着ないと困るというのなら、学校か刑務所なのか?
高齢者になったら、好きな物も着れないというの?
「私が持ち帰って洗濯してくるので、この袋に入れておいて貰えませんか?」と言って、父の部屋の決まった場所に、決まった袋を置くことにしました。
何か月かスムーズに定着したと思ったルールも ある日、その袋自体が無くなりました。
そして、母の車椅子専用のクッションカバーが
「汚れたので、洗濯したらファスナーが壊れました。」
その施設では、何かを壊してダメにしたら、代替え品を用意するとか、弁償するとかは、全く考えらえていませんでした。
「すみません」と心のこもらない言葉で一言。
「いいですよ」とこちらも安売りの言葉をどれだけ連発したことでしょう。
そして、施設には必ず車椅子が用意してあって、借りられるものだと思っていた私は甘かったです。
車椅子は自走式のタイヤが大きなもので5台ほどしかなく、しかも介助者が後ろで握って止められるはずのブレーキがありませんでした。
ブレーキがないということは、危なくて外出させられないということです。
「買ったらええやん!安いやろ。」とユニットリーダーが言いました。
こんなタメ口ですが、私より年下です。
車椅子、買わないといけないのなら、在宅時に買っておけば少し安く買えたのでしょうけれど、まさかという感じでした。他のご家族も同じような思いをされていました。
そして、在宅介護のときは月々200円ぐらいで借りていたクッションも購入しないと長くは座っていられない状態でした。
ただのクッション、座布団ではない福祉用具なので、高いです。1万、2万は当たり前・・
ネットで探して、それでも8千円ぐらいで買いました。
赤いカバーが付いていました。
それを壊されたのです。
腹が立つからそのクッション、捨ててやろうかとも思ったのですが・・・
何かに使えるかもしれないと持っていました。
次回、手作りクッションのお話をします。