多分…  


いや、絶対。




私はフラれることが苦手だ。



って、




そんなの誰でもそうだよね。





フラれるって


他人に否定されることの最上級。



好きなまま別れるってことも、経験してるけど、



別れる と フラれる  のは、違う。




中学生のとき、ずっと好きだった男の子にやっと書いたラブレター。



その返事に 



『ありがとう。気持ちは分かった。』


『でも、付き合うとかそういうのは考えてないよ』


って書いてあった。





はい。


これを、世間的にフラれるといいます…。




優しいフリ方だなぁ。




だからなかなか諦めきれなくて、別な高校になっちゃったけど、結構 好きなままだった。



ただ、少し違和感を感じたのは、私の進学先にその子が落ちたこと。

(この違和感は今の価値観につながる)



しばらくは気になって、高1のバレンタインはチョコ渡したけど、

高2の同じ時期には、部活のOBを好きになってたし、この部活のおかげで良くも悪くも出会いがありすぎて、目が肥えちゃったみたい。笑




恋は上書き保存。




フラれるくらいなら、自分から離れる。


もしくは、傷が浅くなるように、平行して新しい出会いを求める。



ズルくてイヤな女。



でも、結構みんなやってるよね。




部活のOBの人はなかなか私と付き合ってくれなくて、追いかけるとツラくなるから、受験を理由にもう連絡しないで。


ってシャットアウト。



大学に入って2週間後に、向こうから自宅に連絡来たよね。笑



それからも、私は『好き』も『付き合いたい』も言わなくて。


向こうも言わないまま。



実家に行ってお母さんに紹介してくれたり、その人が横浜に一人暮らししてからは、鍵ももらった。



でも、



エッチの最中くらいかな。


お互いに『好き』って言ったの。



やっぱり、


ことばで確かめ合いたいのが、女心。




でも、簡単にことばに出すよりも



態度で分かるだろって人に惹かれる矛盾。笑




確か、25歳の誕生日だよね。



ご飯食べに行った帰りに


車の中で



そろそろ…オレたち…


って。




いや、もう、完全に遅いからー!





その頃にはもう、追いかける理由もないし、翌週にはあの人が試合の後、私の誕生日を祝ってくれる約束だし。



このOBとは完全にタイミングが合ってない。


私の方が大人になっちゃったな、って実感した。



高校生の頃にドライブで見せてもらった夜景は、自分で見られる行動力が備わった。


もっともっといい景色を見せてくれる人が現れた。



この状態に名前をつけるなら




卒恋。




もう、十分楽しんだ。







こんな性格だから






憧れのあの人が私と居てくれるようになって、




現実感がない日々に突入。






こんな私が考えたこと。






もしも、


この人にフラれたら、




もう、生きていけない。






いつか、フラれるくらいなら、





自分から離れてしまえ。





好きと言わなければ、



フラれることがないうちに。





好きと言わずに、姿を消そう。





こうして私は、その時一番近くにいた会社の上司にこの経緯を全部話して、


それなら、オレと付き合おうと言ってきた上司に1ヶ月考えさせてください。

と、言い。



あの人の試合を観に行った。



心の中で、さよなら。と告げて、



上司と交際を始め、



毎月の旅行と美味しいごはんを手に入れて、


きっとこれでいいのだ。


と、言い聞かせた。



そして、





『彼氏ができた』





と、あの人に告げた。





漠然と私は、



27歳で結婚する!って公言してたから




だから、きっと、この流れも大切。



と、信じて。




上司とは2年付き合って結婚した。



結婚1年前に




一度だけあの人と会った。




私の職場まで迎えに行くよって、言ってくれたけど。



でも、彼氏になった上司に見つかったら大変だから、いつもの渋谷に私が行くことにした。




この時もサヨナラは告げず、このキスとこの手を忘れずにいようって、心に刻んだだけ。








14年ぶりに再会して



なんでその人と結婚したの?


と、聞かれた。




あなたを忘れるためだよ。




いつか、会えなくなるんじゃないかって怖かったの。


って、ふざけながら返した。





それに対してあの人は、




いつか会えなくはなるよ。



いつか死ぬんだから。



って。





いや、そういうことじゃないんだけどね。笑






あのまま私が去ることなくあの人の傍に居たならば、



私と結婚してたかも知れない。



私と結婚してたならどうなってたかなぁって言うからさ。



結婚と恋愛は別じゃない?



って、はぐらかした。



私と結婚してたら、仕事に口出しちゃうかもよ。


って。



その後、


再会を 奇跡 と言って、抱き寄せてくれた。




そして、いま思うこと。






私と結婚していたらどうだったか?


と、何度も思って欲しい。




でも、あのとき、あのまま



一緒にいて、



フラれてしまったら



立ち直れた気がしない。




もし、そのとき、フラれていたら



立ち直るまでに時間はかかるけど


納得して次に進めたのかも知れない。



上書き か 卒恋 か。




でも確実に言えるのは、



婚期は逃してたってことかな。笑