そう君のサルでも解る漢方講座

そう君のサルでも解る漢方講座

小・中学生でも解る簡単な言葉で、難しいと言われている漢方を説明して行きます。

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漢方医学は俗に「中国4000年の歴史」と言われ、現在みたいなしっかりした「病気」と言う考え方が無かった時代に「何と無く調子が悪い」と言う「何と無く」を治す事から発展した医学です。皆さんも真夏に「夏バテ」になる事があるかと思います。この「夏バテ」みたいな何となく調子が悪い状態を元気な状態に戻す事から発展した医学です。

さて皆さんは何を1番希望していますか???色々な希望はあるでしょうけど、1番多いのは高齢になっても元気で楽しく暮らせる事ではないでしょうか?女性だったら永遠に美しくいたいと希望しているのではないかと思います。これは古代中国人も同じで、三国志時代の武将である曹操であっても常時激しく戦える為に何となく調子が悪い状態にならない様に今で言うところの四君子湯や六君子湯等をお茶として常時飲んでいて胃腸の調子を整えていた様です。このように普段の食生活で身体の調子を整えていたのが漢方の基本なんです。
 聖徳太子が活躍した1400年位前の飛鳥時代の日本は、まだまだ文化が遅れていた時代でした。当時の最先端の文化が発展していた隋や唐の国から文化を取り入れ様として使者(学者)を送っていた時代です。そう言う使者が持ち帰った最先端の文化には仏教・漢字等が有り、それと一緒に当時最先端の中国医学もありました。その時代に日本に持ち帰られた中国医学が現代の漢方の基礎になっているのです。

 時代が下り武士の時代(鎌倉時代・室町時代)になると、飛鳥時代に日本に入って来た中国医学が日本の風土に合う様に徐々に変更されて行き日本独自の薬も作られる様になって来ます。
 当時の武士は「戦う人」でした。戦場ではいつでも戦う事が出来る人が強い武士の条件であり、今で言う所の「便秘傾向」の武士が強い武士の条件だったと言われています。仮に「下痢傾向」の武士が居たとしたら、戦場でトイレを探している間に敵に殺されてしまったかもしれません。また当時の武士は馬に跨り「やあやあ我は・・・・」と言う事で一対一の戦いをしていました。したがって今で言う「痔」を患っている武士も多かったそうです。当時の武士は便秘傾向で痔傾向の状態を悪くしないために「甲字湯」「乙字湯」「丙字湯」と言う常備薬を持ち歩いて、症状を悪くしない様にしていました。この3種の常備薬の内、現代人に合う薬として「乙字湯」が今に伝わっているのです。

 江戸時代になるとそれまでの戦時の時代と違って平和の時代が訪れます。漢方の世界では、日本独自の漢方医学が花咲く事になります。そし「香月牛山(かずきござん)」や「貝原益軒(かいばらえっけん)」等多くの弟子を育てた医師が現れる様になり、彼らの弟子により日本中に漢方医学が広がるのです。また高級素材である「朝鮮人参」も薬オタクとして有名な徳川家康公の頃より栽培の研究が始まり8代将軍吉宗公の頃に国産生産が可能になります。こう言った事も漢方が国内に広まる事に寄与しています。

 明治になり世はヨーロッパの列強諸国に追いつけ追い越せと言う時代になります。医学の世界では医師・薬剤師・看護師等の資格が整い、先進の西洋医学を取り入れ様とていました。江戸時代までの医学は古臭い医学としてある意味見捨てられる存在となります。一部の医師や薬屋でのみ漢方薬の販売が行われる様になり、医学の世界は漢方から西洋医学へと転換して行きます。
 西洋医学の特徴は「病気の原因を取り除く」事にあります。例えば風邪をひいた場合、風邪を起こす菌を取り除く事やその菌によって起こした炎症をなくす事で治そうと言う考えたかです。しかし漢方では「体力等が落ちたから風邪の菌に負けた」と言う考え方で、人間そのものの狂った状態を元の状態に戻して病気を治そうと言う考え方です。一時的な意味でも西洋医学の方が積極的な治療が行えて治りが早いため、明治の頃から西洋医学がもて囃されて来ました。しかし病気そのものを診ても病人を診ていない西洋医学は、一時的には治っても再発すると言う事が多々起こりました。多くの医師は疑問に思う事が多かった様です。一部の医師は病気の原因を治すのと一緒に病人一人一人を治さないと本当の意味での病気の治療にはならないのでは・・・・と考える医師も現れて来ました。明治初期の頃今までの医学を見捨てて西洋医学一辺倒に変わったって色々な病気を治せる様になったけど、やはり漢方も必要なのでは・・・・と考える医師が現れ出します。明治初期に見捨てた漢方医学の復権です。

 現在の平成の世では、西洋医学一辺倒では治し切れない病気が多いため、明治初期の頃見捨てられた漢方も現代医療の世界では使われています。現代科学のメスが漢方の世界に入り、色々な研究も行われています。西洋医学と漢方医学との併用の時代です。しかし医師の中でどれだけの医師が本当の意味での漢方医学を理解しているか疑問です。西洋医学の考え方で治療を行なって来たけど中々治らない人に対して「漢方を使ってみませんか?」的な考え方の医師が多いのも事実です。