周期療法は体質に合わせて | 沼津の漢方!小島薬局本店・漢方堂(子宝,ダイエット,皮膚病)のブログ

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小島薬局本店・漢方堂は静岡県沼津市にある漢方薬局です。
子宝・不妊相談、ダイエット、皮膚病を得意としており、子宝相談では600人以上の方から喜びの声をいただいています。
どうぞよろしくお願いいたします。

皆さん、こんにちは。

ときどきお客様から「周期療法は生理周期にあわせて、誰でも同じ漢方薬を飲むのですか?」と聞かれることがあります。そのような質問には、「周期療法といっても、10人いれば10通りの組み合わせがあります。個々の体質は異なりますので、当然服用する漢方薬の組み合わせも変わってきます」とお答えします。
冷えている方とのぼせている方、痩せている方と太っている方、便秘の方と下痢の方では当然服用する漢方薬も異なります。
また、病院の診断で、子宮内膜症や子宮筋腫といわれた方、多嚢胞性卵巣といわれた方、卵管の通りが悪いといわれた方、高プロラクチン血症といわれた方、不育症といわれた方などは、検査の状況で漢方薬の配合を調整します。
さらに、病院からホルモン剤や排卵誘発剤を処方されている方、体外受精などの高度治療を受けている方は、治療の状況をお聞きしながら周期療法の漢方薬や服用方法を調整する必要があります。

以上のように、周期療法は体質に合わせて漢方薬を組み合わせることが大切だと思います。体質に合わせて周期療法を行うと、通常の漢方治療よりもよい効果があることを実感しております。

ところで、私の店での不妊症の実績をときどき聞かれることがあります。正確な統計が取れているわけではないのですが、最近5年間は年間に40人~60人の方が妊娠しております。
平均すると毎月4名~5名の方が妊娠していますが、この間に不妊症で来店された新患の方は平均すると毎月7名~9名になります。ですから、単純に計算すると、来店した方の50%~60%くらいの方が妊娠していることになります。
ただ、様々な理由で途中で漢方薬の服用を中止してしまう方がいますので、1年以上続けた方に対する妊娠率で考えると、70%~80%近くなるのではないかと思います。私の店に不妊症で来店される方は、若い方は比較的少なく、病院で治療しても妊娠しない方が多いですので、妊娠率は比較的良いと思います。1年かけて漢方薬で体質を改善するという気持ちで取り組むと、良い結果が得られると思います。

さて、今月は妊娠した方がとても多く、10人の方から妊娠報告をいただきました。そのうち40代の方が3名おり、1名は自然妊娠でした。
このことは、、周期療法の効果が素晴らしいことを証明していると思います。周期療法を開発した、南京中医薬大学の夏桂成教授に心より感謝したいと思います。

不妊症でお悩みの方は多くいますので、少しでも多くの方の役に立てるように、今後も研鑽していきたいと思っています。