コロナで西洋薬が少なくなり、多くの医師が
漢方薬を使用するようになりました
そのため、私の診療所には、医療用漢方薬を
注文しても全く手に入らない状態が
ここ1~2年続いていました(最近になって
少しずつ緩和して来ましたが・・・)
漢方薬を注文して、何か月待っても入ってこないので
本当に困っていた所、生薬(薬草)なら入手出来ると
いう事を知り、生薬を購入してそれを調合して
漢方薬(煎じ薬)を作ってみようと考えましたが
作り方が全くわかりません。
そこで、日本的にも有名な漢方薬局さんに
無理なお願いをして、作り方を教えていただく
事になりました。(早速、漢方薬局に見学に行きました)
調剤室に入ると、生薬のとても良い香りがして
この部屋にいるだけでも元気になるな・・・
と感じました。(アロマテラピー効果!)
室内には、大きな木の箱が並んでいました
これは、百味箪笥といい、生薬が分類されて
入っています。
とんなふうに、作っていくんだろうと
ドキドキしながら、見ていると
例えば、ある漢方薬を作るとして
その漢方薬が10個の薬草から構成されているとしたら
まず10個の引き出しを、引き出します。
そして、その薬草の必要分量を天秤で測り、容器に入れます
その後すぐに、その引き出しを、押して元に戻します・・・
そうする事で、同じ薬草を2重に計ってしまうことが無いのです・・・
そして次の薬草を測り容器に入れたら、引き出しを戻します
出ている引き出しが無くなれば、全ての生薬を調合出来たことになります
シンプルですが、合理的でミスがないやり方です・・・
感心しました・・・
その後、煎じ薬の作り方や注意点を、薬剤師さんが丁寧に
教えてくださり、本当に勉強になりました・・・(その2に続く)