☆暑さ慣れ 暑熱馴化
このところ急に気温が上がってきました。
梅雨時期なのに、過去にないほどの温度を記録しているところもあるようです。
湿気が強く、気温が上がれば、むわっとして、しんどくなる・・・・・・
そんな変化を反映しているのか、『温度変化についていけない』 『体が重いし、しんどい』といった声を店頭でも聞くことが急増しています。
今年に入って、というよりしばらくずっとといった感があるのが、1日の中での温度差が激しいように思います。
朝晩は寒く、日中は暑い。
一時期など、朝晩は暖房を使っているけれど、日中には冷房が欲しくなると複数の方がおっしゃっていました。
特に車に乗られる方は日中勝手に冷房がかかる状況だったようです。
これは体にとってはつらい状況です。
通常体は、冬から夏への移行期の春に『暑さ対応の準備』をします。
なかでも大切なのが『発汗』です。
冬の間は体温が逃げないように、汗をかきにくくなっています。
そして春には、夏の暑さに向けて、『汗をかく準備・練習』をするのです。
それがこれだけ寒暖差があるとどうなるでしょうか?
朝夕が寒いと、体は汗をかこうとはしませんので、当然汗をかくという機能も高まって来ません。
それが日中急に暑くなると、急に汗をかかなくてはなりませんので、体がびっくりするような状況になるのです。
普段から運動して汗をかくような方や元気な方は容易に適応できますが、あまり動かない方や体力が落ちている方にとっては大変なのです。
さらに、日中暑いと冷房を使います。
スムースな発汗ができない状況で冷房を使うと、汗をかく機能が高まらないまま夏を迎えることになります。
これは熱中症になりやすくなりますね。
これに対する養生は、『じんわり汗をかくようにすること』です。
大量の汗をかく必要はなく、じんわりでOK。
汗をかくという体の機能を呼び起こすのです。
もちろん汗をかいたら、水分補給しておいてくださいね。
大汗をかかなければスポーツドリンクではなく、ただの水やお茶で十分です。
漢方での暑さ対応もほぼこれと同じようなものになります。
つまり・・・・・・
汗のもとの『気陰』を補って、発汗時の脱水や気力の消耗をしないようにします。
そして、汗をかくことが苦手な方には、ほんの少し『解表』という方法を取り、発汗機能を賦活します。
ほんの少し、というのがミソです。
大汗はかかない、かかせない。
ちなみに解表つまり、表を解くというのは、およそ発汗させることと同じ意味です。
軽く汗をかいて暑さに慣れて、熱中症にならないようにしてくださいね。
