うつをやさしく和らげる紫蘇が香る漢方薬 | 富山発 現役薬剤師がお届けするやさしい漢方とハーブ

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こんにちは。

漢方薬剤師のみゆきです。

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今日は、
「ちょっと心の元気が足りない」
そんな時によい漢方薬をご紹介したいと思います。


こちらの記事


ストレスの影響を受けて
「肝」のはたらきが低下すると、

からだの「気」の流れが滞り、
鬱々とした気分が続く

こういう「気鬱;きうつ」の状態が、
「うつ」の初期にはよく見られる

というお話しをしました。



「なんとなく憂鬱」

「気持ちが塞ぎがち」

という軽いうつの状態によい漢方薬に
<香蘇散;こうそさん>があります。


蘇葉が香る漢方薬、
まさに香りの効果で気の巡りをよくして
発散させるはたらきがあります。

名前から香りが漂ってきそうですよね^^

 







 

 

香蘇散に使われている蘇葉(ソヨウ)は、
紫蘇の葉です。

・気の巡りをよくする

・胃腸のはたらきをよくする

・発汗作用

といった効果があります。


紫蘇茶として
ハーブティーのように飲んでも美味しいですよ。



煎じ薬で蘇葉を使う時は、
ぐつぐつ煎じている間に香りがとぶので、

出来上がる少し前に蘇葉だけ入れるようにします。

そうすることで、
香り成分もしっかりとることができるというわけです。




さてさて、香蘇散は、

「風邪をひいたかもしれない」
虚弱体質の人の風邪の引き始め

なんかだるい、元気がない、お腹の調子が悪い

という時にも使われます。


この状態が、
初期のうつにもあてはまるんですね。



香蘇散は、苦味などもなく、
とても飲みやすい漢方薬です。


子どもの場合は、
漢方に慣れるために小建中湯を試したりしますが、

大人の場合は、
甘いのが苦手な方もいたりして、
この香蘇散で漢方薬が飲めるかお試ししてみることも多いです。


ただし、いつも元気!食欲旺盛!
という方にはあいませんので、ご注意を。



「最近、気持ちがはれない、元気がない」


「病院に行くほどではないけれど、このままでいいのかな」

そういう時にはぜひ香蘇散を試してみてくださいね。


香蘇散が手に入らない場合は、紫蘇茶もおすすめです^^
 

 

 

 

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