話題の保湿剤、ヒルドイドを顔に塗る時に気をつけること【薬剤師話】 | 富山発 現役薬剤師がお届けするやさしい漢方とハーブ

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ココロとからだにやさしい漢方やハーブのお役立ち知識、フォトブログエッセイを現役薬剤師が富山からお届けします。

 

今回は漢方やハーブの話ではなくって、

薬剤師的なお話です。

 

 

私は富山で、月1回

ベビーマッサージのサークルを開催しています。

 

 

 

 

ご参加のママさんから質問がありました。

 

「赤ちゃんのよだれかぶれで病院を受診したら、

ヒルドイドが処方されました。

 

指示通り、1日2回塗っているけれど、

なかなか改善しません。

 

もっと(回数多く)塗ってもいいですか?」

 

 

ヒルドイドはちょっと前に

「美容によい、肌が若返る」

なんて、ワイドショーなどでも話題になってましたね。

 

 

ピンクの容器の

ヒルドイドソフト軟膏、

ヒルドイドローション、

 

あと、ヒルドイドクリーム(これはマイナーかな)も。

 

アトピー性皮膚炎などの治療に使われる

とってもメジャーな保湿剤です。

 

 

ヒルドイドの効果は、

ざっくりいうと、3つあります。

 

・お肌に水分を閉じ込める保湿作用

 

・血行をよくするはたらき

(しもやけにも使われます)

 

・ケロイドや傷跡を目立たなくするはたらき

 

 

ヒルドイドはあかちゃんから年配の方まで

たくさんの人に使われていて、

とってもよい保湿剤なんですが・・・

 

ヒルドイドがあわない人もいたり、

あわない症状もあります。

 

 

まず、ヒルドイドには、

血管を拡張するはたらきがあります。

 

なので、

顔などの皮膚がうすいところにぬると、

刺激感やかゆみを感じたり、赤みが悪化することがあります。

 

 

そして、ヒルドイドは乾燥肌の保湿にはよいのですが、

すでに炎症レベルになっていると・・・

 

ヒルドイドの血管をひろげるはたらきが災いして、

炎症が悪化することもあります。

 

 

病院でもらった保湿剤で

治るどころか、悪くなっていく

 

保湿剤でも、あり得ることなんですね。

 

 

私は勤務先の薬局で、

(特に)顔にヒルドイドが処方されたら、

 

 「赤くなったり悪化したら、ヒルドイドがあっていない可能性もあります。

その時は使い続けないでくださいね。」

 

必ずひとことお伝えするようにしています。

 

万が一でも、リスクを知っているのといないのとでは違うとおもうので。

 

 

改善しない、ひどくなっている、

そう感じたら、すぐにやめたら大丈夫。

問題ありません。

 

 

ご質問があったママさんには、

ヒルドイドを塗る回数を増やさずに、

使うのをいったん止めること、

 

ちょうど、ワセリンをお持ちとのことで、

そちらに変えてみたらとアドバイスしたところ、

 

「すぐに赤みがひいて、かなり肌も改善されました!」

 

うれしいメールをいただきました。

 

(心配だったので、経過報告してくださ~いとお願いしていたんです)

 

よかった、よかった^^

私もほっとしました。

 

 

体質やお肌の症状によって個人差はありますが、

特に顔にヒルドイドを使う時には、

ちょっと気をつけてくださいね。

 


 

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