バランスの漢方④表と裏 中に入ってくる前にやっつけよう | 富山発 現役薬剤師がお届けするやさしい漢方とハーブ

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ココロとからだにやさしい漢方やハーブのお役立ち知識、フォトブログエッセイを現役薬剤師が富山からお届けします。

自分にあった漢方をえらぶには、「証」を知ることが大切です

漢方の証=患者さんのこころとからだの状態

それを決めるための ”ものさし” について、「陰と陽」、「虚と実」、「寒と熱」をお伝えしてきました



最後は「表裏(ひょうり)」です


「病気との戦いがからだのどこでおきているか」をあらわします


からだをドーナツに例えたら、

ドーナツの外側が

真ん中のあなのまわりが

(ちなみに、表と裏の真ん中を半表半裏といいます)


 



表が皮膚のあたり、裏は消化器のあたりになります

病気は表から裏へ、からだの奥へ奥へと進んでいきます



表証: 外からはいってきた病気が、まだからだの表面にいる状態


寒けやほてり、痛みなど、はっきりわかる症状がでることが多いです


発熱したり、悪寒する風邪のひきはじめは、わかりやすい表証です




裏証: 外からはいってきた病気が、からだの奥(消化器)までいってしまった状態


からだの内側で調子が悪くなっていて、はっきりとした症状がでてこないことが多いです

激しい症状はでてこないけど、実はコワイことになっているっていうのが裏証




もし、風邪をひいてしまっても、からだの奥にまでいく前にやっつけたいものです

そのためには、普段から、抵抗力のあるつよいからだをつくっていくことが大切ですね