バランスの漢方③寒と熱 体温計でははかれない熱さと寒さ | 富山発 現役薬剤師がお届けするやさしい漢方とハーブ

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自分にあった漢方をえらぶには、「証」を知ることが大切です

漢方の証=患者さんのこころとからだの状態

それを決めるための ”ものさし” について、「陰と陽」、「虚と実」をお伝えしてきました



今回は「寒熱(かんねつ)」


患者さんが感じる寒さや熱さのことです

体温計ではかる体温ではなくて、「寒気を感じる」「熱っぽい」という感覚的なものです



【寒がからだにある状態=寒証】

からだが冷え切っているので寒がり
手足の冷え
あたかい食べ物がおいしい

冷えで症状が悪化する

→からだをあためる漢方




【熱がからだにある状態=熱証】

体温計では平熱でも、からだは熱っぽく感じます
顔のほてり
冷たい食べ物がおいしい

痛みや腫れなど炎症がおきている

→汗をかかせて発散させる、熱のもとになる悪いものを外にだす漢方



寒ければ、あたためて、
熱ければ、熱さがなくなるようにする

「寒熱」がいちばんイメージしやすいですね