出産は、どんなに体力のある人にとってもかなりの大仕事です。たくさんの出血があり、極度にエネルギーを消耗し「気」と「血」が不足した体になるため、産後も養生の良し悪しは、母体の回復やその後の母親の健康を左右する大切なものです。

 

 出産後の母体は、漢方的にいうと「気血の不足した衰弱状態」にあたります。産後の肥立ちが悪い時には疲れやすい、めまいや動悸、顔色がすぐれない、貧血、低血圧、目の疲れ、毛穴が緩んで汗をかきやすい、風邪を引きやすい等といった症状が表れますが、これらはいずれも気血の不足からくるものです。出産や授乳で「気血」を消耗しているところに、赤ちやんとの慣れない生活も始まります。

 さらに、疲れが蓄積して、不安・憂鬱や気持ちが沈み、些細なことでもイライラするといったマタニティブルーや産後鬱などの症状がでることがあります。産後の自分のためにも、赤ちゃんのためにも、妊娠前から「気」や「血」を補う食材を積極的に取り、身体づくりをするのが大切です。

 

 漢方薬では、婦宝当帰膠をベースに、症状にあわせ他の漢方薬を組み合わせていきます。