食物アレルギーの3大アレルゲンは卵、乳製品、小麦があります。
●卵はもっともアレルギーをおこしやすく、
特に卵白に入っている「オポムコイド」がアレルゲンとなるので、
卵黄より卵白に気を付けましょう。
●乳製品では、
牛乳、チーズ、ヨーグルト、アイスクリームなどが
アレルゲンとなります。
●小麦はパスタなど昔より食べる量が増え、
アレルギーも増えています。
この3つの特徴は何と思われますか?
すべて戦後になって急速に食べられ始めたものばかりです。
敗戦後、体格の大きなアメリカ人を見て、
日本が負けたのは体格が小さいからだ。
彼らは牛乳をたくさん飲むから体が大きいのだ、と考え、
牛乳を飲むようになりました。
江戸時代まで日本は仏教の影響で牛や豚など、
四足の動物を食べるのは忌み嫌われていました。
明治になってから少しずつ飲まれるようになりましたが、
国を挙げて飲むようになったのは戦後からです。
牛乳はほとんど飲まれていなかったので
牛乳を消化する乳糖分解酵素を持っていない人が多いのです。
牛乳で下痢する人はその酵素を持っていない人です。
小麦も最近ですね。急速に普及してきたのは。
少量なら消化吸収できても、大量に(先祖に比べて)とると
体は拒否反応、すなわちアレルギー症状を起こすのです。
花粉症の人が花粉の少ない日は何ともなくて、花粉が多い日に症状がひどく出るのと、同じです。
何千年という間に体は土地に合った消化酵素を獲得していくのです。
これを漢方の言葉で 「身土不二」(しんどふじ)
身体と土地は切っても切れない関係という意味です。
ちなみにアメリカ人は海苔は消化できず、下痢するそうで「日本人は紙を食べている」というそうです。
このように和食は日本人に合っているのです。
特に子供は消化能力が未熟なのでアレルギーを起こしやすいので、和食を中心にしましょう。
国際中医師 薬剤師 植松 光子