「このごろ代謝が落ちて体重が増える一方なの
」
という言葉はよく聞きます。
「代謝を上げるために身体を冷やさないようにして筋力をつけましょう
」
とサロンで言われるけど、代謝ってなんだろう
と思われませんか。
学校で習ったのにはカロリーはあったけど、代謝って聞いたかなという記憶だと思います。
自分の体調を整えるために大切な視点になるのは代謝です
今回は、代謝について話しましょう
代謝 Metabolism メタボリズムとは
生命活動に必要なエネルギーを作り出す
一連の流れをいいます
1日にカロリー（エネルギー）を2000kcal分 食べても
すぐ太る人とたいして体重が変わらない人がいます
この違いは何でしょう
答えは
身体の中にエネルギー工場をたくさん持っているかいないかの差です
エネルギー工場とは、細胞内のミトコンドリアのこと
ミトコンドリアの数がしっかりあって、それぞれが元気であることが大切なのです。
どうやったらミトコンドリアが増やせるの？
よく噛んで食べ、
良い姿勢を保ち、
よく歩き、
よく眠ることです！
例えば、不妊に悩んでいる方を代謝の側面で考えると、
自分の生命維持のエネルギーに加えて、
次の命を生み出すエネルギーが妊娠には必要となります。
一日の仕事で、はぁーと疲れきってしまう
毎日その繰り返しでは、
もう一つ命を生み出すエネルギーが足りないのが不妊です
但し、これは物理的に妊娠することを阻害する要因
・両方の卵管が詰まっている
・精子の数がゼロ
がない場合です。この2点は先進医療の力が必要です
100人のこびと
代謝をイメージしやすくするために
「体の中の 100 人のこびと」で説明しましょう
体の中の100人のこびと
・消化のためハサミを持って働くこびと 40人
・排泄のためホウキをもって働くこびと 30人
・代謝の生命維持活動で働くこびと 20人
・免疫で外敵から身を守るこびと 5人
・妊娠するために働くこびと 5人
妊娠したり妊娠を維持するためには
5人ではなく40人のこびとが必要！
体は皮膚で覆われた閉ざされた世界ですから、100人以上の加勢はありません
100人のこびとの割り振りを変えて
妊娠するための40人を確保しなくちゃいけない
妊娠力の 40 人のこびとを確保するために、
自分ができうる努力をあげていきましょう
炭水化物は分子が大きいので、体内で吸収できる細かさまでハサミで切るこびとがたくさん必要になる。
対策として
甘いもの、アルコール、カフェイン、小麦粉は控える。血糖値の乱高下を招いたり、解毒が必要になりカラダに負担になるため
炭水化物は控えめにして、
たんぱく質や野菜、海のものをよく噛んで細かくして、かつ唾液を絡めて食べて消化を助ける
排泄の仕事に、こびとの手を取られないよう食物繊維の多い食べ物を食べる。水をしっかり飲む
食物繊維は腸内細菌のエサになります。腸には多くの腸内細菌がいて、これらがビタミンや有機酸、幸せホルモンのセロトニンなどを作り出す。体内の老廃物を便として排出してくれるもの腸。
良い物を取り入れて、要らないものを出す。このシンプルな作業がスムーズに行えるとこびとの手を煩わせずに済みます。
便の組成
・水分60％
・腸内細菌20％
・はがれた腸粘膜15％
・食べカス5％
健康な便は水分が多いのでするんと出る。
固形成分の半分は腸内細菌なので、腸内細菌が豊かならかさが多くなる。細長いなら腸内細菌は少ない。
よい便はバナナ状の太い便が毎日出る！
母親の腸内細菌は出産時に産道で赤ちゃんに入っていきます。産まれてから1歳位までにその子の腸内フローラが決まると言われています。
妊活中に便秘を改善して腸内環境を良くすることは、
我が子を生涯に渡って丈夫に育てる最も重要な準備です
体温が36.5℃ないと、こびとの活動量が低下してしまうので、筋力をつけて軽く運動をして体温を上げる
正しい立ち方、座り方、歩き方を心掛けて生活すれば自然と体幹の筋肉を使えます
妊娠力の40人を維持するために、
つわりは、消化で働くこびとを減らすため
排泄の人員を減らしたために便秘になる
いろいろ不調が出るのは、母体の対応の現れです
それでも、こびとが不足すると常に眠くなる
これはエネルギーの無駄使いをしないためで
強制的なシャットダウンと同じです
食べられなくても、胎内の赤ちゃんには
母体の貯蔵分から優先的に栄養は届きますから安心してください
妊活中に漢方薬や食事から、
たんぱく質、ビタミン類、ミネラル、食物繊維、質の良い油
といった本物の栄養を摂る習慣を身につけることは、
妊娠初期の神経系や臓器形成時の赤ちゃんの為になり、
自分の余力を生むことにもなります
カラダの時間割
代謝面から考えた「カラダの時間割」というものがあります
午前４時から正午は「排泄」の時間
こびとがホウキをもって掃除をしているため、固形のものは食べないようにする。食べるならよく噛んで食べる
正午から20時は「消化」の時間
こびとがハサミをもって食べ物を吸収しやすいように細かく切っている。
食品に添加物がつくと構造が複雑になって切るのにエネルギーを使う
20時から午前4時は「吸収・代謝」の時間
こびとがコテやハリをもって体内の傷ついた部分を修復する
吸収したアミノ酸や脂肪分からホルモンをつくりだす。
この時間は食事を控えて身体を休める。眠ることができたら理想的です 
カラダの時間割を意識して生活していくと、
疲れやすさを感じにくくなって
余力がうまれてきます！
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100人のこびとが気持ちよく働けるカラダであるように
代謝を意識した時間や食べ物に気をつけてあげると
ミトコンドリアが活性化して元気が出てくることでしょう
そして、
慌てない
他人を傷つけない
不安を大きくしない
という精神力で毎日を過ごしましょう
りんどう妊活コンシェルジュ
藤本 美和恵
（看護師）
26年間、看護師として働いてきましたが、病気になる前に自分の身体をケアし整え、自己免疫力を上げ病気を防ぐことこそが、本当に大切で、必要な知識・技術だと考えるようになりました。子どもを授かるべき女性の「生み出す力」を手助けできることは社会貢献度の高さと共に、個々の幸せにも繋がる素晴らしい仕事だと思い日々お客様に向き合っています。