<材料>

鶏むね肉:1枚(200~300g)

もち米(白米でも):大さじ1~2

なつめ:6個

しょうが:ひとかけ

にんにく:1粒

鶏がらスープの素:小さじ1~2

酒:大さじ1

塩:小さじ1/2~

水:3カップ

 

<準備するもの>

バスタオル:大きめ1枚

洗濯ばさみ:1個

鍋:小さめ(1ℓ程度の容量でOK)で、ふたがぴったり閉まるもの

 

<作り方>

①鶏むね肉は皮をはがして※、さっと洗って塩をもみこんでおく。

②やまいもは皮をむいて縦4等分、1㎝厚さに切る。しょうが・にんにくは薄切りにする。

③米は茶こしに入れてさっと洗っておく。

④鍋にすべての材料を入れ中火にかける。

⑤沸騰したら弱火にして、あくをとりながら5分煮る。

⑥いったん底からしっかりかき混ぜて(もち米が底にくっつくので)、ふたをして1分煮る。

⑦鍋を火からおろして、二つ折にしたバスタオルで鍋をぴったりと包む(最後の端を折り込んで洗濯ばさみでとめる)。

⑧30分以上放置する。

⑨むね肉は取り出し薄切りにして、保存容器に入れておく。

⑩食べる量のむね肉スライスを鍋に戻して温める。

 

<この料理の特徴>

忙しいけれど薬膳料理を楽しみたい方に。

本来であればサムゲタンは鶏を丸ごと一羽使って、お腹にもち米や高麗人参をつめたりするようです。

きっとおいしいでしょうが、あまりに大変です。

代わりに骨付き肉を使うのが一般的になっているようですが、鶏の皮の脂が苦手な人も多く、お腹にもたれるという方も。

40歳以上の方ではなおさらです。

高麗人参は独特の風味もありますし、高価ですので今回は遠慮してもらいました。

高麗人参の代わりに、体に必要な水分を補う働きのあるやまいもに入ってもらいます。

(元氣堂のなつめはおいしいので入れてくださいね)

また、ことこと何時間もスープを煮る時間も気力もないわ、という方のために省エネ料理を提案しました。

まさに「40歳からのサムゲタン」です。

取り出した鶏肉は、いわゆるサラダチキンです。

好きな厚さにスライスしておけば、欲しい量をスープに入れることも、辛子マヨネーズをぬったパンでサンドイッチにすることも(これまた美味!)、ゴマダレをかけてきゅうりを添えて前菜風にすることも可能です。

同居するご家族がいらっしゃる場合も

「薬膳なんて興味ねえし」とか

「おかずにドライフルーツが入っているのはありえない」とかいう意見があっても、

皆にはサラダチキンをふるまい、ご自身はサムゲタンを楽しむことができますね。

寒い時期にはネギを入れたり、クコの実をちらしたり、「自分のサムゲタン」を見つけてください。

※はがしたむね肉の皮は細く刻んで少量ずつ冷凍しておけば、油の代わりに炒め物などに使えます。