20代後半 女性

 

<経過・症状>

1日前:多量の鼻水(透明でサラサラ)、軽い頭痛があった。

電話相談当日:熱感あり、寒気なし、体温上昇(38.0℃)。のどの痛み、のどに痰があり出しづらい、鼻水(透明でどろっとしている)、鼻声。倦怠感、食欲不振。

 

<生活環境>

1歳のお子さんがいて、このところ夜泣きがあり睡眠不足だった。

 

<治療経過>

発症2日目に、お電話で相談を受けた。

手持ちの漢方薬の中から熱感がある時のカゼ薬と、のどの炎症をとる錠剤をのんでいただいた。

次の日、熱感はなくなり体温も下がり体調はほぼよくなった。痰がのどにつまって出る咳は残っている。鼻水も減少。錠剤のみ、もう1日続けていただく。

次の日、痰がからんだ咳のみ残っている。多少咳が残っても、生活に支障がなければ終了。

 

<考察>

この方は妊娠中の体調維持のために漢方薬をのんでいただいていました。

出産後、何回かカゼ症状が出ました(出産で体力を消耗し、睡眠不足もあるでしょう)。

育児があるため、カゼをひいても好きな時に横になることができません。

こじらせてしまい赤ちゃん連れで病院に行くのはできるだけ避けなければなりません。

今までの経過からカゼを引くとどんな症状になるのか想定して、何種類か漢方薬を手元に置いておくようにしてもらいました。

症状が出たらなるべく早く電話していただいて、症状をお聞きして「○○湯を飲んでください」とお伝えすることにしました。

(体温計で測った体温よりも、ご自身が熱く感じるのか、寒気はあるのかが大事です。)

ただ、漢方をのんでも高熱が下がらず、その前に膀胱炎様の症状があったとお聞ききした時には、尿路感染症を疑ってすぐに病院に行ってもらいました。

 

 

※同じような症状であっても、合う漢方薬は同じとは限りません。自己判断による服用をさけるため、漢方薬の名前は記していません。