そう思いこんで
いただけだった?
初めての出産の頃の話です。
私は第一子を出産する前に、二度流産を経験しています。
不育外来にも通いました。
そんな中で三度目の妊娠が判明。
妊娠3ヶ月、という大切な時期に夫の転勤が重なりました。
夫の転勤先は遠く、更に年の三分の一くらいは出張がありました。
私は実家に帰り、そのまま出産までお世話になることにしました。
実家に住むのは実に十年位ぶりでした。
母はもうだいぶ前から父との気楽な二人暮らしでした。
そこに私が加わり、生活のリズムが乱されたわけです。
仲良くしていたつもりでしたし、安定期に入ってからはなるべくウォーキングをしたり図書館へ行ってみたり、と、外出する時間を作りました。
しかしながら、当時更年期だとかで情緒不安定だったのもあったのでしょうが、母はそんな生活がイヤだったみたいで。
あるとき突然私に向かって
「あなたのこと、愛せなかったから!」と言い泣き出したのです。
その後も泣きながら何か言ってましたが。
聞いた私は呆然。
「初めての出産を控えた娘になんていうことを言うのだろう」と。
その場を離れ自分の部屋に行き。
「ここにいてはダメだ」と
夫の住む遠く離れた土地の産婦人科を調べ、数日後には実家を離れました。お腹はもう大きくて、転院できるギリギリの時期でした。
母には
「夫に子供をすぐに見せたいから向こうで出産することにした」と言いました。
そして、出産の日。
やはり夫は仕事で遠くに行っていて不在。
私はタクシーを呼んで一人で入院し、一人で出産をしました。