人生楽ありゃ苦もあるさ
とか
雨のち晴れ
とか。
そういったことを聞くと、ついつい
楽のときは楽100%
苦のときは苦100%
みたいに想像しがち。
でも実際は?
植木屋の仕事をしています。
先日は地獄のような一日でした。
斜面の草刈り。
ただでさえ動きにくい場所。
なのに。
雨。
めっちゃ雨でした。
数日前に刈り終えていて、あとはほぼ片付けるだけ、の状態。
なのに雨。
刈ってあった草は昨日まではカラカラの干し草だったはず。
それが雨に濡れてずっしり重くなってしまった。
それをひたすら運んで掃除していく。
濡れた斜面で何度滑ってころんだことか。
カッパを着ているとこの時期はサウナスーツになる。汗だく。
ヒーヒー作業を進めていくうちに、雨がやんだ。
晴れ間がさす。
晴れて嬉しいか?
否、だ。
今さら晴れてももう濡れた草は重いままだ。
濡れた斜面は滑るだけだ。
その上、気温が一気に上がり、カッパを脱いでも変わらず蒸し暑い。
まさに地獄でした。
その日、頭の中で考えていました。
そう。
嫌なことがあったとして。
苦、だな、と思ったとして。
その苦なことが消えても
一気に人生が楽ばかりにはならないんだよなぁ、と。
どちらかというと
苦のあとも苦の余韻が残りつつ
楽の中にふんだんにまざりあって
楽とは言えない日々が続く。
結果、手放しでわ〜い!幸せ〜!
なんて状態はなかなかないんだよなぁ、と。
今さら晴れたって嬉しくもなんともないんだよ!
と心のなかで毒づきつつ疲弊しながら作業した夕方。
これぞまさしく我が人生、みたいな気分になり
さらにどっと疲れていきました。