少し前に「ディズニーの映画のセリフで話す子がいる…」というのを何かで知って、観てみたいなと思っていた映画『ぼくと魔法の言葉たち』。
今日は娘が単独療育の日だったので観てみました
2歳までは言葉を発し、両親とも他愛のない会話をしていたオーウェン。しかし突然言葉を話さなくなり心配した両親が病院へ連れて行ったところ、オーウェンは広汎性発達障害・自閉症だということが分かります。23歳になったオーウェンが、学校を卒業し(援助付きの)一人暮らしを始める頃に密着したドキュメンタリー映画です。
普通のドキュメンタリーならナレーションで埋めてしまいそうなところを、まるでピクサー本編の前にやる短編映画のような美しいアニメーションをはさみながら進む、面白い作りの映画でした。
私の娘は生まれて以後の発達がゆっくりですが、オーウェンの様に「短い会話が出来ていたのに途中で消失してしまう」というのも、キツいな大変だなと思いましたお父様は「誘拐されたようだ」と言われてましたね。
「ジューサーボーズ」、気づくことが出来て本当に良かった普段ご家族で一緒にディズニー映画を観ていたからこそ分かったことですよね。その気づいた瞬間について話すご両親のインタビューは、私自身のことのようで泣きそうになりました笑。
お医者様は「ただエコラリアで言っただけではないか」という予想が強かったようですが、「感情が入っているかも」と思う視点も大事かなと思います。
娘も、セリフ(口調)で話したりエコラリアで喋ったりがほとんどで、、
ま
い た だ す
き
お
い う
あ え
やたらイントネーションがアニメのようにはっきりなんですが、何も喋らない・何の反応もなかった時のことを考えたら本当に嬉しい進歩です。
最近は「(私が言いたかったこと、それだよ!合ってるよ!)」っていう時に、アンパンマンのDVDにあった「しぇいかい(正解)!!」という言葉を言ってくれます(^_^;)笑
子供の将来のこと、親である自分が亡き後のこと、オーウェンの兄ウォルトの気持ち、私も一度は考えたことがある事柄・感情ばかりでした。プロフェッショナルのような“ちょっとかっこよく言ってみよう”的な脚色も少なく、当事者目線の映画だったと思います。(プロフェッショナル好きな方ごめんなさい)
「その子(その人)の視点になってしゃべりかけてみる」という点では、自閉症の子を持つ方だけではなく、いろんな方にとって何か気づくものがあるかもと思えるお話でした。オススメです