10月19日(月曜日)
皆さんこんにちは。
先日の【さいとうプロ時代から退職後の六本木時代へ】に
多くのコメントを下さりありがとうございます。
いやホント、皆さんからこんなにコメントが寄せられるとは
思っていませんでしたので、今日は当時の写真なども多く
紹介したいと思います。
------------------------
コメントを下さった.....
たこすけさん、JIN さん、yumegabachoさん、
ょぅ@さん、石橋良彦さん、風待茶房さん、
綿貫朔太朗さん、ささい みりかさん、
mainoさん、takahiさん、夢おじさん美瑠偉 さん、
叶さゆりさん、
皆さん、コメントありがとうございました。m(_ _)m
>叶さゆりさん、ブログ再開....安心しました。(^ ^)
-------------------------
-------------------------------------
◎今日は先日の続きから...
【スタジオシップがスタート!代官山時代~
目黒・柿の木坂の自社ビルへ。】...です。
-------------------------------------
さいとう・プロで育った面々がやがて次々に退職して行き
小池一夫さんの事務所と、我が山本又一朗氏の事務所が
合併して、新たな「スタジオシップ」という、
さいとうプロ退職組が再結集した作家集団の会社が
スタートしました。
まずはさいとうプロからの流れを図で示しました。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-1](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/96/d9/j/t02200320_0471068510280628141.jpg?caw=800)
そして、スタジオシップで熟成された作家達もこのように
退職して行き、各地でそれぞれの会社を設立して行きました。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-2](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/b7/dd/j/t02200314_0490070010280628145.jpg?caw=800)
---------------------------
◎この地図が代官山時代と柿の木坂時代のスタジオシップです。
(○印は私が住んでいたところ。)
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-3](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/61/f1/j/t02200294_0489065310280628147.jpg?caw=800)
最初にスタートしたのが、東京都渋谷区のこの代官山。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-4](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/1f/a5/j/t02200264_0490058910280628148.jpg?caw=800)
スタジオシップがスタートした代官山のそのマンションは
現在の「ラフォンテ代官山」の右隣にあり、その
2Fのフロア3軒をスタジオシップが借り切っていました。
(現在そのマンションはもう無いでしょう。)
当時(1975年くらい)の代官山は本当に静かな町で
大使館もあったせいか外人さんが多く住んでいました。
あの頃、代官山の駅では「寅さん」こと「渥美清」さんを
よくお見かけしました...多分近くの豪華マンションに
お住まいだったのでしょう。
普段の渥美清さんはいつも固~い表情で
何だか近寄り難い感じ...とても庶民的な素顔とは言えない
.....そんな印象が残っています。
私は代官山から中目黒のアパートまでは歩いて
通ってましたが、旧山手通りを渡った坂道の途中に
「美空ひばり」さんの自宅がありまして、前を通るたびに
「遭遇しないかな~」と期待してましたが、とうとう一度も
ひばりさんを見る事は出来ませんでした(^-^;)。
代官山のころは、小池さんの「子連れ狼」がヒットし、
順調にスタートを切りました。
私ら山本組も。小山ゆうは「がんばれ元気」、やまさき拓味は
「お庭番」、私は「からあ怒」でそれぞれ連載デビューを
果たします。
この頃になりますと、小池さんは漫画界の巨匠になり、
スタジオシップの社長としての貫録も備わって、
各界の著名人とも広い交流がなされるようになりました。
...その頃の小池一夫さんです。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/c0/cf/j/t02200188_0490041910280628150.jpg?caw=800)
会社として安定して、私たち作家も安心して仕事が出来る
環境になりました。 そのうち、新たに「小堀 洋」が
小池さんの門を叩き、弟子としてスタジオシップの一員に
加わりました。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-6](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/b4/ba/j/t02200221_0488049110280628668.jpg?caw=800)
◎小池さんの麻雀の腕はプロ級で、私らもその教授を
受けました。 その頃の我々の仕事のサイクルは
夕方出社して夜中に終わる...と言う昼夜逆転でしたから、
仕事が終わると、さっそく新宿に繰り出して、懇意の
麻雀荘で麻雀の腕を上げるという事をやっておりました。
小池さんも色々な著名人たちとこうして麻雀を打っていました。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-7](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/ad/25/j/t02200190_0489042310280628669.jpg?caw=800)
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-8](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/10/56/j/t02200163_0490036410280628670.jpg?caw=800)
スタジオシップでの話しは多すぎて大変です(^-^;)。
ちょっと休憩して小池さんの写真を3、4枚ほど....。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-9](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/ce/dd/j/t02200207_0490046010280628672.jpg?caw=800)
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-10](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/16/74/j/t02200216_0480047110280628673.jpg?caw=800)
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-11](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/82/f9/j/t02200273_0490060710280629217.jpg?caw=800)
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-12](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/2a/0e/j/t02200175_0490039010280629218.jpg?caw=800)
池上先生とは一度 喫茶店で長々とお話しした事が
ありますが、ものすごい職人肌の人です。
漫画家になる前の、映画の看板描きの下積み時代から
漫画家の今まで...恐らく妥協した絵は描かなかった
...と思います。
とてもクールな感じで常に冷静な目で漫画界のことを
見ている方でもあります。
私が尊敬する先生の一人です。
◎私と小池さんの作品「実験人形・ダミーオスカー」が
GORO誌で若者層の支持を受けて大ヒットし、単行本の
累計で1000万部以上を突破したのを機に、スタジオシップは
目黒区の柿の木坂という場所に、自社ビルを構えました。
来月出る「映画秘宝」という月刊誌の中で小池さん自身が
言っているように、スタジオシップを支えてきたのが
この「ダミーオスカー」と言っても過言ではないと....。
この時期になると皆それぞれ順調で連載でも忙しく
なりましたが、いくら単行本が売れても私たちは
スタジオシップの株主とは言え「一社員」ですから
決まった給料と売り上げの歩合分しか入りません。
それぞれ家族を持つと、自分の会社を立ち上げる事を
考えるようになります...当然です。
そういう考えが起き始めて来た頃の、仲間達の写真です。
↓
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-13](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/13/kanouseisaku/48/3d/j/t02200304_0490067710280678376.jpg?caw=800)
でも、スタジオシップ自体はとても良い会社で
全社員がまとまっていました。
そんな中での私の写真など...2~3枚を...m(_ _)m。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-14](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/03/bf/j/t02200189_0490042110280629219.jpg?caw=800)
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-15](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/d9/fc/j/t02200251_0490055810280629220.jpg?caw=800)
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-16](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/c2/9e/j/t02200233_0490051910280629627.jpg?caw=800)
◎そしてスタジオシップとの別れ....になって行きます。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-17](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/97/ed/j/t02200255_0480055610280629630.jpg?caw=800)
皆さんこんにちは。
先日の【さいとうプロ時代から退職後の六本木時代へ】に
多くのコメントを下さりありがとうございます。
いやホント、皆さんからこんなにコメントが寄せられるとは
思っていませんでしたので、今日は当時の写真なども多く
紹介したいと思います。
------------------------
コメントを下さった.....
たこすけさん、JIN さん、yumegabachoさん、
ょぅ@さん、石橋良彦さん、風待茶房さん、
綿貫朔太朗さん、ささい みりかさん、
mainoさん、takahiさん、夢おじさん美瑠偉 さん、
叶さゆりさん、
皆さん、コメントありがとうございました。m(_ _)m
>叶さゆりさん、ブログ再開....安心しました。(^ ^)
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◎今日は先日の続きから...
【スタジオシップがスタート!代官山時代~
目黒・柿の木坂の自社ビルへ。】...です。
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さいとう・プロで育った面々がやがて次々に退職して行き
小池一夫さんの事務所と、我が山本又一朗氏の事務所が
合併して、新たな「スタジオシップ」という、
さいとうプロ退職組が再結集した作家集団の会社が
スタートしました。
まずはさいとうプロからの流れを図で示しました。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-1](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/96/d9/j/t02200320_0471068510280628141.jpg?caw=800)
そして、スタジオシップで熟成された作家達もこのように
退職して行き、各地でそれぞれの会社を設立して行きました。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-2](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/b7/dd/j/t02200314_0490070010280628145.jpg?caw=800)
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◎この地図が代官山時代と柿の木坂時代のスタジオシップです。
(○印は私が住んでいたところ。)
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-3](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/61/f1/j/t02200294_0489065310280628147.jpg?caw=800)
最初にスタートしたのが、東京都渋谷区のこの代官山。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-4](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/1f/a5/j/t02200264_0490058910280628148.jpg?caw=800)
スタジオシップがスタートした代官山のそのマンションは
現在の「ラフォンテ代官山」の右隣にあり、その
2Fのフロア3軒をスタジオシップが借り切っていました。
(現在そのマンションはもう無いでしょう。)
当時(1975年くらい)の代官山は本当に静かな町で
大使館もあったせいか外人さんが多く住んでいました。
あの頃、代官山の駅では「寅さん」こと「渥美清」さんを
よくお見かけしました...多分近くの豪華マンションに
お住まいだったのでしょう。
普段の渥美清さんはいつも固~い表情で
何だか近寄り難い感じ...とても庶民的な素顔とは言えない
.....そんな印象が残っています。
私は代官山から中目黒のアパートまでは歩いて
通ってましたが、旧山手通りを渡った坂道の途中に
「美空ひばり」さんの自宅がありまして、前を通るたびに
「遭遇しないかな~」と期待してましたが、とうとう一度も
ひばりさんを見る事は出来ませんでした(^-^;)。
代官山のころは、小池さんの「子連れ狼」がヒットし、
順調にスタートを切りました。
私ら山本組も。小山ゆうは「がんばれ元気」、やまさき拓味は
「お庭番」、私は「からあ怒」でそれぞれ連載デビューを
果たします。
この頃になりますと、小池さんは漫画界の巨匠になり、
スタジオシップの社長としての貫録も備わって、
各界の著名人とも広い交流がなされるようになりました。
...その頃の小池一夫さんです。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/c0/cf/j/t02200188_0490041910280628150.jpg?caw=800)
会社として安定して、私たち作家も安心して仕事が出来る
環境になりました。 そのうち、新たに「小堀 洋」が
小池さんの門を叩き、弟子としてスタジオシップの一員に
加わりました。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-6](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/b4/ba/j/t02200221_0488049110280628668.jpg?caw=800)
◎小池さんの麻雀の腕はプロ級で、私らもその教授を
受けました。 その頃の我々の仕事のサイクルは
夕方出社して夜中に終わる...と言う昼夜逆転でしたから、
仕事が終わると、さっそく新宿に繰り出して、懇意の
麻雀荘で麻雀の腕を上げるという事をやっておりました。
小池さんも色々な著名人たちとこうして麻雀を打っていました。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-7](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/ad/25/j/t02200190_0489042310280628669.jpg?caw=800)
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-8](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/10/56/j/t02200163_0490036410280628670.jpg?caw=800)
スタジオシップでの話しは多すぎて大変です(^-^;)。
ちょっと休憩して小池さんの写真を3、4枚ほど....。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-9](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/ce/dd/j/t02200207_0490046010280628672.jpg?caw=800)
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-10](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/16/74/j/t02200216_0480047110280628673.jpg?caw=800)
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-11](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/82/f9/j/t02200273_0490060710280629217.jpg?caw=800)
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-12](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/2a/0e/j/t02200175_0490039010280629218.jpg?caw=800)
池上先生とは一度 喫茶店で長々とお話しした事が
ありますが、ものすごい職人肌の人です。
漫画家になる前の、映画の看板描きの下積み時代から
漫画家の今まで...恐らく妥協した絵は描かなかった
...と思います。
とてもクールな感じで常に冷静な目で漫画界のことを
見ている方でもあります。
私が尊敬する先生の一人です。
◎私と小池さんの作品「実験人形・ダミーオスカー」が
GORO誌で若者層の支持を受けて大ヒットし、単行本の
累計で1000万部以上を突破したのを機に、スタジオシップは
目黒区の柿の木坂という場所に、自社ビルを構えました。
来月出る「映画秘宝」という月刊誌の中で小池さん自身が
言っているように、スタジオシップを支えてきたのが
この「ダミーオスカー」と言っても過言ではないと....。
この時期になると皆それぞれ順調で連載でも忙しく
なりましたが、いくら単行本が売れても私たちは
スタジオシップの株主とは言え「一社員」ですから
決まった給料と売り上げの歩合分しか入りません。
それぞれ家族を持つと、自分の会社を立ち上げる事を
考えるようになります...当然です。
そういう考えが起き始めて来た頃の、仲間達の写真です。
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![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-13](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/13/kanouseisaku/48/3d/j/t02200304_0490067710280678376.jpg?caw=800)
でも、スタジオシップ自体はとても良い会社で
全社員がまとまっていました。
そんな中での私の写真など...2~3枚を...m(_ _)m。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-14](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/03/bf/j/t02200189_0490042110280629219.jpg?caw=800)
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-15](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/d9/fc/j/t02200251_0490055810280629220.jpg?caw=800)
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-16](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/c2/9e/j/t02200233_0490051910280629627.jpg?caw=800)
◎そしてスタジオシップとの別れ....になって行きます。
![$叶 精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-10-19-17](https://stat.ameba.jp/user_images/20091019/12/kanouseisaku/97/ed/j/t02200255_0480055610280629630.jpg?caw=800)