9月18日(金曜日)皆さんこんにちは。

まずは皆さんへのコメントです、ありがとうございます。
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しいにゃんさん、たこすけさん、JINさん、鳳。さん、
ドリアンさん、 ょぅさん、綿貫さん、ピュピ さん、
takahi さん、 rurimari-5 さん、高遠流人 さん、

コメントありがとうございました。
皆さん老女への感想が多くて参考になりました。
ありがとうございます。

>高遠流人 さん、
キャラというのは絵のレベルは関係なく、いかに
特徴的で魅力を感じさせるかがポイントなので
キャラの味が出るにはやはり描き続けて量をこなすのが
一番のように思えます(^ ^)頑張りましょう。

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◎さて....今日の話題です。
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昨日、東海地震による都心の揺れの大きさシミュレーションが
発表されましたね。

1964年の新潟大地震の経験から言わせて戴くと、
大地震の「揺れ」の恐怖は映像からは比較出来ないほど
体感的に凄まじく、その感覚は多分一生忘れないものだと
思います。
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【1964年 新潟地震】

1964年(昭和39年)6月16日13時1分

マグニチュード 7.5、

震度:6~7(当時は震度7と言われたが、現在の表示では
       「震度6強」か....。)

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◎私が高校一年....

お昼の休憩時間に入ったところでその凄まじい
揺れは襲って来ました。

私の新潟工業高校は当時、市内の「浜浦町」にあり、
校門の目の前が、元の「新潟競馬場」の広々とした
芝生コースが広がり、校舎グランドの裏手はもう
「近衛町」の海岸線です。

みんな昼の弁当は、クラスの友人と連れ立って、
その競馬場の芝生の上や、裏手の海岸に出て海を
臨みながら食べてます。

◎...【その日】も私ら友人4人も広い競馬場の芝生で
弁当を食べながら与太話をしていました。

そこへ...突然、何の前触れもなく競馬場の空間に
「ゴォ~!!」という「大音響」が響いたかと思った瞬間、
地面から物凄い勢いで突き上げられるような衝撃があり、
その直後にすさまじく激しい「横揺れ」が起きました....。
私らは何事が起きたかと凍りついて動けないまま周りを見ると
...何と!競馬場の広々とした地面が、目の前で、
「海のように波打って」いる!

絵でも映像でも見た事がない「地面の波打ち」....
手前が右方向に揺れているのに向こうは左に揺れているという
見た事もない異様な光景....。

巨大な揺れはいつまでたっても収まらず、だんだん船酔い
のように気持ちが悪くなっても動けず、皆も目をつぶり
地面にひれ伏すだけが精一杯...。

...後の方からは校舎のガラス窓がガシャンガシャンと
破れて落下する音がやまない...でも、見ようとしても
揺れで気持ち悪くて振り返られませんでした。

.....激しい揺れが収まり、
急いで校舎に戻ろうとすると、地面には割れた窓ガラスが
真っ白く山のように積もり、まるで雪が積もったかのよう。

教室に戻り、先生から「全員急いで帰宅せよ」との
指示があり帰宅することに....。

自転車で帰る途中も信じられない光景....
川岸町にある公営アパートがひっくり返っている...!
あんな大きな建物が.....。

東堀通の家に戻ると両親はまだ帰ってきていない...
そのうち長屋の近所の声がして...

「すッげ煙らてば!」(凄い煙だぞ!の方言)

私も外へ....

うわッ! 

見た事もない巨大な真っ黒い煙が...。

....すごい...
まるで「原爆」のような、あるいは火山の噴火のような
煙のかたまりなのです...
それがモクモクと天に立ち登っている....。

....それは新潟東港付近の石油コンビナートのタンクが
地震で炎上したものだった...
この石油タンクの火災は、何と...「12日間」も続きました。

当時新潟市には、油脂火災に対応出来る化学消防車が未配備で、
原油タンクの消火活動が出来なかったため...だそうです。

火災が続く間、新潟市の上空は黒煙で覆われ、
来る日も来る日も「日没時のような暗さ」が続いたのを
忘れる事が出来ません...。

帰宅してからしばらくの後、長屋の友人が
「昭和橋が落ちたって...」と言ってきたので
一緒に行くと、道路にポッカリ口を開けた地割れの向こうには
大橋が無残に落下した景色が....。

...当時、それよりも驚いたのは、何と!!....
あの静かな信濃川が、「海のように波立って」上流に向かい
「逆流」している...!!
普段ではまるで考えられない光景....。

...津波が来てたんですね....。

電気やガスが復旧するまで一番困ったのは、やはり風呂に
入れないこと....これはたまりません。
自衛隊による給水車が来るのが待ち遠しかった...。

今と違って、当時は水洗便所など普及してなく、
私ら長屋は、汲み取り式のゴットン便所でしたから
現代のようにトイレに困ったという事はありませんでした。

いや~、当時の経験は貴重なものとなっていますが、
語り尽くせばキリがありません。

ただ...
予想される東海地震のようなM8クラスの地震では
都心や近郊の密集地でも甚大な被害が及ぶのは確実ですから
少なくとも2~3日は自分でサバイバル生活出来るような
備えはしておきたいですね。

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◎以下、当時の新潟地震の写真をアップします。
(写真は「新潟地震の記録」と/yasuda49/gisin/さんの
 httpより、お借りしました。)
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【昭和大橋・西詰めの道路は凄まじい地割れ。】
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【その西詰め道路から振り返った景色。
左後方に見える屋根の建物は「県政記念館」と
白山神社。】
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【東港線にかかる山ノ下橋では地割れが口を開け
自動車を飲み込んでいる。】
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【明石町に架かる陸橋も落下(新潟駅構内)】
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【新潟川岸町にある県営アパートの棟が地震による
液状化現象で仰向けに倒れた。
ゆっくり徐々に倒れて行ったため負傷者はなかった。】
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【津波による信濃川の逆流現象。】
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【新潟市明石通りは水浸し。
これは津波による浸水ではなく、液状化によって
地下水が大量に湧き出たもの...。】
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【新潟市磯町】
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【昭和大橋は橋脚部分から崩れて信濃川に落下した。
中央に見える小学校は、私が通っていた白山小学校です。
その写真のわずか上の方に私の住んでいた長屋があります。】
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【昭和石油のタンク爆発で吹き上げられた黒煙。
まるで火山の大噴火です。】
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【これは火災から数日経った写真。
このように黒煙が空一面を覆い、まるで夕闇のような
日々が続きました。
結局..12日間も燃え続けました。】
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