6月18日(木曜日)....(注意)>長文&画像多量

こんにちは。

今日はPhotoshopでの面白いノウハウを紹介しますね。

これはずっと以前...私が某デザイン誌上で紹介したものですが、
アーティストに限らず、グラフィック・デザイナーの方々にもぜひ
活用して戴きたいTipsですので再び公開します。

◎ちょっと専門的な用語も出てきますが悪しからず...m(_ _)m

-----------------------------------------------
◎「ハーフトーニング」とは。
写真のように連続した階調の画像や、コンピュータで
モニター表示されたピクセルのように「次元がないもの」を
そのまま印刷またはプリンター出力することは出来ません。

印刷、またはプリンター出力する場合は、必ず画像の階調部分を
「白黒の2値」に変換しなければならず、
4色印刷でも、CMYK各チャンネルのグレースケール画像を
モノクロ2値のハーフトーンに変換した「刷版」を4色分/4枚
作らないと印刷が出来ません。

連続した階調部分を、点・線等のスクリーンに変換する作業
のことを「ハーフトーニング」と言います。
これをする役目が「RIP」(Raster Image Processor)
と言って、オンデマンド印刷機やレーザープリンターの中に
必ず組み込まれており、このRIPを通してスクリーンの形状、
出力線数(lpi)などが反映されて印刷されます。

-----------------------------------------------
◎PhotoshopでこのRIPに似たハーフトーニングの役目を
しているのが「モノクロ2階調変換」です。

Photoshopメニューの「モノクロ2階調変換」の項目を見てみると、
「ハーフトーン・スクリーン」「50%を基準に2階調に分ける」
「パターンディザ」「誤差拡散法」「カスタムパターン」などの
モノクロ2階調変換が選べるようになっていますね。

...ここで、Photoshopの「ユーザーガイド」の項目で
「モノクロ2階調」の「オプション」の記述を見てみますと、
「カスタム・パターン」についての説明文が書かれています。

◎その中で注目したいのは「変換に使う白黒のパターンを作成するには
「ぼかし/強」のフィルターを数回適用すると効果的....」
という事が、たった数行の短い記述で述べられていますが、
詳しい理由までは書かれていません。

...なぜカスタムパターンに対して「ぼかし/強」のフィルターを
数回適用すると効果的」などと記述されているのか.....

....この「ぼかし/強」の理由はかなり専門的になるので、
Photoshopのマニュアルでは あえて説明はしないのだと思います。

でも、
さっき言ったプリンターのRIPで行われる3つのマトリクス処理を
考えてみると、その「ボカシ」/強...の意味が解ってきます。

---------------------------------------------
また..難しい言葉を使います(^ ^)。

「マトリクス」です。

プリンターの仕組みを勉強すると、この
ハーフトーンが作られる仕組みが判ってきます。

プリントされるまでに3つの「マトリクス」...つまり
...「母型」が用意されます。

「1」は、「原画」となるマトリクス。
「2」は、「しきい値」となるマトリクス。
「3」は、「2」の しきい値を通して作成された「出力マトリクス」

...Photoshop上で元絵とパターン画像をうまく合成すれば、
好みのオリジナルハーフトーン画像を操れるのではないか....
....と考えました。

「1」「2」「3」のプロセスを自分で操れると言う事は
モノクロ2値化の幅(面白さ)が無限に広がる...という事ですから
ぜひ、皆さんも工夫してみて下さいネ。(^ ^)

------------------------------------------------
◎以下、

私の考えたハーフトーニングの方法と作例を紹介しますね。

この流れを見ていただくと、さっき言ったガイドブック記述の...
「ぼかし/強」のフィルターを数回適用すると効果的」...
というガイドブックの記述の裏側が理解出来ると思います。

皆さんも、
色々なパターンや素材を使って工夫してみると
面白いハーフトーン効果が演出できますヨ♪

Photoshopって、遊べば遊ぶほど色んな活用方法が見えてきて
そこでの作業のノウハウが枝葉になり、その枝葉同士が
リンクされてとんでもないTipsを生んだりします。
「Photoshopは奥が深い...」と言われる所以がよく判りますネ
Photoshopは、まさに「お化け」!.....ですネ。

--------------------------------------------------

叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-1
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-2
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-3
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-4
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-5
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-6
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-7
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-9
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-10
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-10
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-11
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-12
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-13
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-14
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-15
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-16
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-17
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-18
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-19
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-20
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-21
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-22
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-23
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-24
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-25
叶  精作オフィシャルブログ「イラスト&コミック」Powered by Ameba-6-18-26