東莞カノウ医療技術有限公司に入社して最初に受けた仕事は、海外の医療用フェイスシールドを購入することでした。最初は簡単だっと思いますが、調べたら、日本では医療資格を持ってないと販売できません。日本の会社はいま医療資格がないので、他の方法を考えます。

そこで、入手可能な場所をウェブサイトで探し始めたところ、ベトナムの歯科用品のウェブサイトで同じフェイスシールドを見つけましたが、海外で売れません。では、私はどうやって手に入るのでしょうか。カノウグループは2019年にベトナムに新規会社を開設しました、ベトナムの同僚(Aさん)はベトナム語しか話せません、日本のベトナムスタッフ(Bさん)を通して、やっとフェイスシールドを手に入れました。

 

次は、協力工場との話し合ります、もともと機械精密部品の加工が主体である私たちは、射出成形の仕事に携わってきましたが、習熟しているとは言えません。 協力工場は、現在使用している製品の問題点を根気よく説明してもらい、改善策を提示してもらいました

 

生産工場を見学し、何度も話し合いました。最終的な解決策を決定しました。

今回の最終顧客はお医者さんで、より快適的な着用感するため、すべての面において工夫しました。まずは着用するときの圧迫感を減らします。協力工場から解決策は、金型を開くときにマスクの面を外側に移動させ、あらかじめ収縮させる余裕を持たせるというものでした。

 

 

また、保護マスクの透明シートは、穴が端に寄っているため、穴あけに細心の注意を払い、フィラメントを使わずに一工程で作らなければならないなど、非常に厳しい条件です。 素材は、手術をするときの視界を妨げないPSハイキャストシートを選択しました。

 

これらの重要事項が解決された後、いくつかのディテールを確認するのみです。フェイスシールドの糸は編み込みロープを採用しました、美観に優れ、非常に丈夫で、ナイロンロープのように風化して切れてしまうという問題がありません。

マスク頭部のインパクトフォームは、高密度で柔軟性のあるフォームを採用し、装着感を向上させました。小物:ブタ鼻バックルも、錆びる心配のないステンレス素材を要求し、最善を尽くすよう努力しています

 

一見シンプルな医療用フェイスシールドは、何度も試作を重ね、パラメーターを調整し、細部に至るまで改良を重ねることで、これほどまでに裏方に徹することができるとは思ってもみなかったのです。リーンとは本当に言葉だけの問題ではなく、今思えば、数ある工場の中で日本の受注を維持できているのは理由があるのでしょう。このように、常に無駄のない生産と職人技にこだわってきたことが、東莞カノウ医療技術有限公司が存続し続けることができる根本的な理由です。