窓辺の胡蝶蘭、今年は例年になく 

大きな花が咲きました。

それも同時に満開を迎えたので

とっても華やか

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今年で胡蝶蘭と一緒に生活するようになって32年 


胡蝶蘭の株は割と長生きで
10年くらいは毎年花を咲かせ続けます。ㅤㅤ

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これまでたくさんの

胡蝶蘭と一緒に過ごしてきましたが、

自分で購入したものは

一つも無いんです。 

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最初の蘭は主人から誕生日プレゼント、

その後、

娘のコンサートのお祝い 

開店祝いのおすそ分け 

主人が仕事で頂いたモノ・・・

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株が年老いてくると、

不思議と新しい子がやってくるので

代替わりしながらも

途切れるとなく窓辺にいます。

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よく「胡蝶蘭を育てるのは難しいでしょう?」と聞かれますが
その時、私は
「コツは手をかけ過ぎないことです」と答えます。


胡蝶蘭を育てることになった時、どうしたら良いのか全く分からず、
もともとどのような環境でどのように生息しているのかを調べました。
すると、その姿はイメージと違ってとてもワイルドな姿が衝撃的でした。

野生の胡蝶蘭は
熱帯のジャングルの背の高い木にピタッとくっ付いて寄生して、
自由に伸びた花芽は
花の重みで自然に首を垂れていて、
芋虫の様な太さで長い根っこは下方向だけでなく
上にも横にも縦横無尽にくねくねと伸びます。



 



よく見る豪華な胡蝶蘭は本来の姿とは全く違う!



 

ワイヤーで花芽の向きを決められ整えられた胡蝶蘭は 
補正下着をつけてガチガチに固められているよう、
根っこは本来空中に自由に伸びる習性なのに
通気性のないプラスティック製のポットにこじんまりと押し込められて
更に陶器の鉢に入れられているのは

とても息苦しいだろうと思います。 

通気性の悪い陶器の鉢のまま
水を与えすぎると
根腐れして枯れてしまいます。   


 

 

私が日々行っているのは
朝は「おはよう」
夜は「今日もお疲れさま、ありがとう」 と言葉をかけながら
葉や根の様子の観察です。


時々やる事は、
・鉢の中の水苔がカラカラに乾燥していたら水をあげる
 (毎日はあげません。真夏は3~4日に1回 冬は1~2か月に1回程度です。) 
・直射日光が直接当たっているときは、
 葉がヤケドをしないように鉢の位置や向きを変える。
・極まれに(1年に1~2回) 肥料をあげる
・根が育ち、鉢からたくさんはみ出して窮屈そうになったら
 一回り大きな鉢に植え替える(3~5年に一回)
 

つまりは、枯れないために必要だけど、
それを蘭が自分ではどうしても出来ない事を
私が手伝っています。 

危険から回避をサポートしながら

根も花芽も元気にのびのびと成長するのを見守ってるだけです。


そう、子育てとかなり似ています。

手をかけ過ぎても、なさ過ぎてもなく
それぞれの個性を大切に見守りながら、
必要な事を手助けする事が
何年も花を咲かせ続けるコツです。

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