先日、
電動車椅子WHILLを使うようになってから
初めて飛行機に乗りました。
以前、普通の車椅子で乗ったことはあり
その時も一般の方より時間やお手間をおかけしたのですが、
電動車椅子だと
更に時間に余裕が必要な事が分かりました。
航空券を購入する前に
車椅子で搭乗することができるかを各航空機会社の
HPやお問い合わせ窓口に電話で確認します。
飛行機に乗る予定が決ったら
利用日より前に航空会社の相談窓口やサポートセンター等に電話をして
搭乗予定日、車椅子の仕様、どのようなサポートが必要かを
伝えておくと当日の流れがスムーズです。
JAL
👇のサイトの説明はとても分かりやすいです。
①チェックインカウンターには
「遅くとも」飛行機の出発時間の1時間以上前に行きます。
(国際線は遅くとも2時間以上前)
できるだけ早く、時間の余裕をもって
カウンターに行くことはとっても重要です。
ここを甘く見ると
飛行機の出発時間を遅らせてしまい、空港、運行会社、他の乗客の方
他の飛行機の出発にも影響が出て
多大な迷惑をかけることになります。
最近はカウンター前に立たずに自動チェックインができますが、
電動車椅子を預けるには一般の手荷物とは違い、
サイズ、折り畳み可能かどうか、本体の重さや電源の種類と重さなど
状態を細かくチェックします。
飛行機を安全に運行するために必要な手続きです。
電源がリチウム電池の場合は貨物室に預けると
発火などの危険があるので
本体とは別に機内持ち込みになります。
自分の車椅子はカウンターで預けてしまうので
そこから飛行機に乗り込むまでは空港の専用車椅子で移動です。
②乗客の中で一番長く、機内に滞在します。
登場開始時に一番最初に機内に案内されます。
搭乗口に30分前には待機、
一番最初に飛行機に乗り込みます。
・歩くスピードが違く時間がかかる
・飛行機のドアの前で車椅子を止めるので
他の方の通行の妨げになってしまう
・最後に乗り込んむと 他の方の荷物などで
私が移動しづらくなる 等を避けるためです。
私の場合は多少は自分で歩くことができるので
ドアから席までは杖を使って歩いて移動します。
安全に席につけるようCAさんがサポートしてくださいます。
逆に降りる際は他のお客様が全員降りるまで
座席でゆっくりと待機です。
他のお客様が下りた後は
私と主人だけになるので
まるでチャーター機の様な風景に😊
CAさんがアテンドしてくださり
飛行機のドアの前でグランドスタッフさんが
車椅子を準備して待っていてくださいます。
③たくさんのスタッフさんにお世話になります。
チェックインカウンターでは確認事項、コンピューターへの情報登録事項が多い上、車椅子の梱包、空港内用の車椅子の準備、行き先のスタッフの手配などの
申し送り事項がたくさんあるので、その対応に2名以上のグランドスタッフさん
保管検査場を通る時は、車椅子を押してくれる方と
私の代わりに手荷物のトレーを運んで検査を通してくださる方、
搭乗口まえのホールから飛行機のドアサイドまで
車椅子を押してくださるグランドスタッフさん
ドアから席までアテンドして下さるCAさん、
と、身の回りだけでも
少なくとも6名のスタッフの方が
私の為に動いてくださいます。
貨物に預ける電動車椅子は
電源だけ取り外して機内持ち込になり、
自走しないので
重い本体を係の方が手で押して貨物室に運んでくださいます。
一般的には飛行機より、電車の方が手軽に利用できる乗り物ですが
車椅子ユーザーの私には
電車より飛行機の方がずっと利用しやすい乗り物です。
もちろん、その快適さはとてもたくさんの方のサポートのお陰です。
本当にありがたいことです。
車椅子だと「不便」とか「身体が不自由」とか
マイナスなイメージが多いですが
公共機関では最高レベルのサービスを受けることができ、
それと同じだけ「ありがとございます」 と
言葉にする機会がたくさんあるので
実はけっこう良いことがたくさんあるんです。
今回もたくさんの方にお世話になりました。
ステキな時間を過ごすことができ
心より,ありがとうございました。
・追記・
手動の車椅子、ベビーカーやゴルフバック、その他
大きな大きな荷物を持ち込む場合も
出来るだけ早めに手続きをすることが
利用者、航空会社、空港の三方良しに繋がります。