ブログネタ:忘れられない最高のクリスマス 参加
独身一人暮らし。
彼氏なし。
街はクリスマスカラーに染まり、
服屋も魚屋もうどん屋も駅もテレビの中もどこもかしこも
クリスマスソングが満ち溢れてた
イブの夜。
別に、予定がないことに落ち込んでもなかったし、
自分を責めたり運命を呪ったりなんてしなかったわけで。
そんなこんなで、私はひとり、ワインを飲みながら、
コタツに足をつっこんでうつらうつら。
そこに、一本の電話。
携帯のない時代。
距離を家電が繋いでた時代。
乾いたベルの音が鳴る。
「もしもし?」
期待のカケラもなく電話に出た私に、
「あー・・・え~と、オレ」
っていう、男の声。
今ならオレオレ詐欺で疑われるフレーズですが、
「なにさ」
ったく。
聞き間違いようもなく、弟の声。
弟は、実家からはかなり遠方の大学に進学していて、
同じく遠方に就職していた私と
会えるのは盆と正月くらい。
フェイント気味の相手からの電話に、
私は思いっきり本音全開になっていた。
「なーにやってんのよ。
クリスマスイブ真っ只中のこの時間帯に、
姉に電話してるって、むなしいねー!!!」
はい。
思いっきり、墓穴です。
「ねーちゃんこそ、ひとりかよ」
おーっと容赦ない核心突きー!
「そ、そーだよ。悪い?」
「きっとそうだと思って、電話したんだよ!」
て、てめえ・・・。
「悪かったな!」
むなしくも、可笑しいクリスマスイブ。
イブの夜に、弟の声を聞いたのは、
あの日以来ない。