後日、帰りの電車が同じだったらしく、
改札口から自転車置き場までの道で、
Aくんが前にいることに気づいた。
なんと、自転車置き場が同じだった。
前で歩いているAくんに駆け寄って話しかける勇気も無く、
Aくんは自転車置き場から私より先に出ていった。
私はAくんの後ろ姿を追いかけ、
自転車置き場から出る時、
Aくんが出口の所で自転車を止め、立っているのが見えた。
私は、Aくんは誰かを待っているのだと思った。
Aくんが気付くよりも先に気づいてしまったため、
驚いて、声をかけてもぎこちなくなるのが
明白だったので
結局、下を向いてAくんに気づかないふり..
そこから自転車を漕ぎ出すと、
後ろから立ち漕ぎで私を追い越して先に行くAくんがいた。
(誰かを待っていたんじゃないの?
それってもしかして..??)
でも、なんで今まで関わり無い私を待つのだろう
顔見知りってだけで、喋ることは恐らく、
『久しぶりだね、覚えてる?』
って事だけなのに。