RADの試験を10月に受けることになりました。
RADとは英国王立ダンス院の教育システムだそうで、日本にも年に1回英国から先生たちがやってきて、技能試験を行います。
これに合格すれば、英国王立ダンス院に合格者として登録され、一応世界中で通用するバレエの資格とみなされるようです。
子どもが受けるGRADEという試験と、バレエを職業とする大人のためのヴォケーショナルの試験があり、
今度私が受けるのはヴォケーショナルの試験のうちインターミディエットという階級の試験です。
インターミディエットに合格すると、RAD公認教師の勉強をするコースを受講するための資格を得られるそうで、
簡単にいうと、バレエの教師を職業とするためのベースになる資格ということみたいです。
日本では、そんな資格は一切なしにバレエの先生をやっているひとがほとんどですが、
わたしと子どもがお世話になってるお教室は、日本で数名しかいないRADの公認教師の資格をもっている先生が主宰なので、
わたしも勉強して受けることにしました。
わたしが小さい頃から習ってきたバレエは、(たぶん同世代で日本でバレエを習った人はほとんどそうだと思いますが)
色んなメソードが折衷されたものでした。なかでも、ワガノワのようなロシアンスタイルのバレエだと思います。
これは、私たちの世代にバレエを教えた先生たちが、そういう教育を受けた先生たちだったからだと思います。
RADを習い始めて、まず一番最初にとまどうのが、用語の違い。
アンバーのことをグラバーといい、
ルルベから五番におりるときも膝を伸ばしたままならロウアー、プリエで降りるならホンデュ。
前横後ろは、ドゥバン、アラスゴンド、デリエールでこれは一緒なんですが、
前へ、横へ、後ろへは、アンナヴァン、デーコーテ、アナリエール
前に足をだしていわゆるトンヴェで体重移動をすることをフォゼ
あと、ドゥミセカンドやらクラシカルポーズやらドゥミグラやら聞いたことのない言葉がいっぱい。
そういえば、クロワーゼの反対はエファッセですが、それもウーベルトという。
ウーベルトと言えば、シソーンヌのあと足を五番にしまうフェルメに対して、アラベスクのままキープするときに使うシソーンヌウーベルトしか知りませんでした。
クッペだって、わたしはシュールクッドゥピエと同義語だと思ってましたが、
クッぺとは足を踏み変えることだそうです。
まあ、他にも言葉にはいっぱい戸惑うのですが、
もうひとつ大変なのが、手の付け方や、つなぎのパ、音の取り方がとても厳格に決まっていること。
普通、よっぽどコールドであわせたりするとき以外って、きれいにみえるように、やりやすいように適当に手や顔をつけますよね。
特にバーレッスンなんかは、細かい指示はあまりないのが普通だから、みんな常識的な範囲で適当に手や顔をつけますよね。
それが!!めちゃめちゃこまかく全部きまってるのです!
試験のときにはそのとおりにやらないと減点!!
だから全部覚えないといけない。
足だって、あげすぎは絶対だめ!45度とか90度。
その代わり骨盤は絶対まっすぐ。
ルティレだって、つま先は絶対ひざ下なんだぞう!
まあ、覚えるの大変だし、ある意味窮屈なんだけど、
ポジションがきれいになるし、とても合理的に組み合わせれたアンシェヌマンだから、
きちっと頭と体に入ったら、踊りがすっきりしそうだと思います。
特に小さい子供に教えるには、これはいい!!と思うことがいっぱいあるので、
がんばって勉強してみようと思います。
でもね、40過ぎて脳細胞がだいぶ死滅してるので、未使用分をたたき起すのに必死です。
間に合うのかなあ・・・・10月・・・・