これから

テーマ:
夫の不倫発覚から、私の選んだ結末までの話を、
今まで長々と書いてきました。
自分でもまだ信じられないのですが、全て事実を書いています。


もともとこのブログを書き始めたキッカケは、カイちゃんとロンちゃんに勧められたからです。

気持ちを整理するためにと書き始めましたが、
同じ境遇の方の力に少しでもなれたらという気持ちもありました。

書いていく内に思いがけず反響があり、色んな方が見てくださるようになり、
優しい言葉に共感したり、励まされたり、奮い立たされたりしました。
そして私のブログに勇気を貰えた、参考にしたと言ってもらえたりして、とても嬉しかったです。


このブログを書くことで、夫の酷い言動にも改めて気付くことができました。
(皆様に酷いと言ってもらって、ちょっとスッキリしました笑)
私が間違ってないと、背中を押してもらえたように思いました。

恐らく不倫騒動中に、私や息子を捨ててパグを選んでいたとしたら、
私は夫やパグを憎み、なかなか前を向くことができず、引きずってしまっていたと思います。

しかし裁判が終わり、不倫関係が解消された今では、
不思議と夫にもパグにも憎しみなどの感情は一切なく、
もし今後、2人が復活したとしても全然気に留めないし、構いません。


自分達がやったことの責任をそれなりにとってもらったことと、
不倫解消後に夫婦で向き合う時間を設けられたということが、
そう思えるようになった大きな要因だと思います。
自分が納得いくように行動した上で、結論を出せたことが良かったのでしょう。

今は夫がどこで何しようがどうでも良いし、何を言われても大丈夫です。
散々色々言われたり、されてきたので、今更傷つきません笑


過去のこととはいえ、思い出して書くと辛い気持ちになることもありました。
しかしここで書いて吐き出すことが、私自身が客観的に現実を見つめる良い機会となり、
自分の気持ちと向き合い、今後の決断をすることに繋がりました。

ブログを書いてきて、本当に良かったです。


ブログタイトルにもある、不倫発覚から結末までは一応書き終わることが出来ました。

ただ今後もし夫とのことや子供のことだったり、状況が変化したことがあれば、
不倫や離婚に関係なく、不定期に書き連ねていこうかなと考えています。

今までのように過去を振り返り、一通りまとまった話を書くのではなく、
リアルタイムで気持ちなどをとりとめなく書く感じにしていきます。

なのでこのブログはこのまま残しておき、たまーに書いていくスタンスでいきたいと思います。
少し内容は変わるかもしれませんが、良ければまた見てみてください。
もちろん皆様のブログには変わらずお邪魔していきたいと思います。


不倫騒動では自分の至らない面にも気付かされましたし、
同時に自分の良い面にも目を向け、認めてあげられるようになりました。
あって良かったことではないけれど、無駄なことではなかったと思い、
これも1つの経験として受け止めたいと思います。

そしてこれからは、子供との生活を第一に考え、絶対に幸せになってみせます。

皆様からの応援には本当に感謝しています。
皆様も幸せに過ごしていけますように。


今まで読んで頂き、ありがとうございました。

結末

テーマ:
長々と書いてきた不倫騒動ですが、今回で一旦の結末を書きたいと思います。


今は事情によりまだ離れて暮らしていますが、
夫は不倫を清算し、子育てに積極的に関わるなどの行動が見られるようになり、
再構築に向けて、努力をしている様子が伺えます。

パグとも裁判後は特に関わることもなく、周りにも知られずに過ぎています。
同じ会社で働いてはいますが、個人的な関わりはなくなったようです。


フラッシュバックに悩まされ、夫の行動に傷付けられ、パグとの戦いに疲れ、
休まることがほとんどなかった一年間。

今までにない位身も心もボロボロになり、思い出すだけで苦しくなりますが、
やっと長く暗く辛いトンネルから抜け出せて、光が見えてきたように感じます。


私はというと、可愛い息子と共に、忙しいながらも穏やかに暮らしており、
不倫中とは比べ物にならない位、毎日幸せを感じながら生活を送っています。

私は不倫が発覚してから、裏切りや妊娠、裁判、出産など様々なことを経験し、
毎日離婚と再構築の間で揺れ動き、どうしたらいいのか迷いながら過ごしていました。

そして最近になってやっと、今後どうしていきたいのか、方向性を決めることができました。

私の出した結論は…


『離婚』


そう、離婚することに決めました!

いやいや、前回離婚しなかった理由とか書いたし、矛盾してるじゃん!とか思われそうですが、
離婚しなかった理由は不倫騒動中の話で、今は離婚に踏み切るだけの理由があり、
これが私の正直な気持ちであり、決意でもあります。


不倫は清算されたし、子供が生まれたし、夫も変わったし、夫婦仲も元に戻った…
今までの経過を見ても、再構築に向けて動いていると思われるかもしれません。

新しいソファを買ったり、冷蔵庫の買い換え話が出たり、分譲マンションの内覧に行ったり、
不倫中には見られなかった、今後について一緒にやっていくことが前提の行動が増えました。


実際に夫は、私が離婚を考えていることには全く気付いていないと思います。


私が離婚を考え始めたのは、まだ不倫が決着する前のことでしたが、
離婚を決意したのは、出産直前の離婚届を渡した時のことです。
そして子供が生まれたことで、その決意は揺らがないものへとなりました。


恐らく夫の性格や本質的な部分は変わらないし、今後も不倫などの誘惑はあると思います。

今までの夫は、何か問題が起きるたびに、向き合わずに逃げて責任を放棄し、
自分のためには周りを傷付けることを厭わない、不誠実な姿を見せてきました。
今後も例えば子供のことで何か問題に直面したら、同じ態度をとるでしょう。


今までは私だけがそれを見て辛い気持ちを味わいましたが、
これからは息子もそれを見て辛い気持ちを味わうことになるかもしれません。

私はそれは許せません。
そうなってからでは遅いのです。


度重なる裏切りで、もう夫が信頼に値する人とは思えないので、
息子にはそんな人の背中を見ながら育って欲しくないと強く思いますし、
側にいることの方が、息子には悪影響だと判断しました。

もちろん私自身も、夫に対する気持ちは今はあまり残っていません。
不倫されたこと、繰り返し嘘をつかれたこと、中絶して欲しいと言われたこと、
全てを水に流して、一緒にパートナーとしてやっていくつもりは一切ありません。


周りの家族、友人、ブログで知り合った方の中にも、
元に戻れて良かったと言われる度に、その期待に応えられないことを心苦しく思っていました。
もう少し頑張れと周りに言われる度に、許して長い目で見てあげてと言われる度に、
もう充分頑張ったよ!これ以上いつまで何を頑張れと言うの?と心が悲鳴をあげていました。

ずっと追いつめられ、気持ちは不安定で、限界に近い状態が続いていました。


親の勝手な都合で、息子を巻き込んだことは申し訳ないと思っています。
ただ夫のおかげで、息子に会えたことには本当に感謝しているので、
そのことは今後も伝え続け、沢山の愛情をかけて、育てていくつもりです。

そして息子には夫の悪口は一切言わず、父子仲が悪くならないように配慮したいと思います。
別れても父親であることは変わりないですから。
父親として、出来る範囲で子育てに関わってもらえるようにしていきたいと思います。

色々調べて検討した結果、息子を育てる算段もついたので、
私が育休をあけて仕事に復帰し、生活が落ち着き、環境を整えた上で、
息子に最小限の影響で済むタイミングで、離婚を切り出すつもりです。


夫の性格上、協議は揉めて引き伸ばし、離婚も拒否すると思うので、
準備が整った段階で別居して、協議は一切せずに調停を起こそうと計画中です。

最悪裁判になりますが、夫が有責配偶者である限り、離婚は認められるでしょうし、
状況から見ても親権なども間違いなく取れるでしょう。

離婚に至った場合は不貞行為の慰謝料は、期限関係なく請求できるようなので、
慰謝料と養育費ときっちり取り決めさせてもらってから、別れたいと思っています。

そのための準備を、現在出来る範囲で着々と進めています。
ずっとする気もない離婚をチラつかせて、不倫し続けた夫には、選択権は与えません。


何度も何度も自問し、悩んだ上での結論です。

現在の夫婦関係は悪くなく、夫と息子と仲良くやり直すことも考えました。
周りも再構築を願っていたので、その気持ちに沿いたいとも思いました。
夫を愛していて、大切にしていたからこそ、
今まで頑張ろうと何度も私なりに耐えて努力してきました。

でも、もう無理だと理解しました。

一緒に生活をする上で、一番大切なのは信頼と思い遣り。
今の私にはどうしても夫を思い遣り、信頼することが出来ません。
今は離婚をすることしか考えられません。

夫と結婚出来て良かったし、子供に会えたことは嬉しかったですが、
不倫がキッカケで、気付いたんです。
「夫には私ではなく、私にも夫ではなかった」
ただ、それだけのことを。


成立するにはまだ少し時間がかかるかと思います。
そしてこの離婚という選択が、今後私の人生において良かったのかどうか、
その結論が出るのはもっと相当先の話になるかと思います。

もしかしたら、離婚を選ぶことを、後々後悔する日がくるかもしれません。
それでも今の私には、これが最善の選択だと思っています。

いつか胸を張ってこの選択が正しかったと、心から笑って言えるように、
息子と2人で幸せになれるように、これから先の人生を生きていきたいと思います。

離婚した後の人生には不安もありますが、今は楽しみの方が大きいです。
私自身が幸せになるために、一歩進むことを決意しました。


これが私の選んだ、結末です。

離婚しなかった理由

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やっとリアルタイムに追いつきました。


今までの流れを省略しつつ簡単に書くと…

夫が不倫→発覚するも何だかんだ水面下で続く→別居やら同居やらする→妊娠→中絶やら離婚やら揉める→パグと示談決裂して裁判して和解→出産して不倫は終わる

的な感じになります。
凄い適当な感じですが…


長々と不倫騒動を書き綴ってきましたが、もう少しで一応の結末を迎えます。
今回はその前にちょっと脱線して表題について書きたいと思います。


今まで家族や友人、ブログで知り合った方にも言われたことに、
「何故離婚をしないのか?」があります。

ちなみに少し前に某不倫女さんのブログを読んでいたら、
いきなり私が登場!したことがありました。

そこでは私のブログ内容を抜粋して勝手に紹介して下さり、
こんなに酷い扱いを受けているのに、何故一緒にいることを選ぶのかと、
サレ妻さんに対して同様の投げかけをしていました。

普通に読んでたら、いきなり私のことが書かれてて凄くビックリしました!
まさか私が知らない内に、そんな真逆なブログにお邪魔しているとは…笑

確かに既婚者と付き合っている立場からすると、そう思うのもおかしくないなと思い、
折角本人が見たんだしコメントしようと思ったのですが、
残念ながら受け付けておらず、先日削除されてしまったので、ここで書いてみようと思いました。


私自身もサレ妻さんだけでなく、色んな立場の方のブログを拝見させてもらってます。
不倫している方のブログも男女年齢問わず、面白いものは覗いてます。
私には関係ない人のブログなので、気分を害することなく、楽しく読ませてもらっていますし、
違う立場の人の、色んな考えを知ることができて、参考になり面白いです。

なので、私も自分のブログが色んな方に読んでもらえるのは嬉しいですし、
正直ここまで反響があると思っていなかったので、驚いてもいます。


話は逸れましたが、ここで何故離婚しなかったのかを含めて、
私が考えたことを書きたいと思います。

私が離婚しなかった理由は、
正直、私もよく分かりません。

冗談ではなく、本当によく分からないんですよ。自分のことながら。
でも、敢えて理由を言うならば…


面倒くさかったから!!


だと思います…
こんな答えで申し訳ないですが…
皆が納得するような、立派な理由なんてないんです。


経済的に苦しくなるから?
→出産で仕事はお休み中ですが、正社員かつ専門職で私の方が稼いでいたので、
子供を抱えても1人で生活は充分にできます。

不倫女に負けたくない、女のプライド?
→そもそも立場が違うので、勝ち負けもないと思ってます。同じ土俵にもいないし、夫も不倫女を選ばなかったので。

愛情があり、信じていたから?
→初めはそれもあったかと思いますが、数々の裏切りでそれは失っていきました。だからこそ離婚を切り出したりしていました。


上記のような分かりやすい答えがあったなら、自分も周りも納得できますが違いました。
じゃあどうしてかと考えた時に、絶対に離婚しないって言い切れる明確な理由がある訳ではなく、
逆に恐らく本気で行動に移すだけの、決定的な何かが足りなかったのだと思います。


だからよく分からない、と言いました。


考え付く幾つかの事案は確かにありました。

離婚に踏み切ることで、将来子供にしなくても良い苦労をさせたくないとか、
離婚を切り出すと夫は全力で止めてきて、不倫相手と別れてしまい、離婚話が進まないこととか、
離婚となれば慰謝料や面会などの取り決めが必要で手続きも多くて大変とか

でもそれは明確な理由ではないんです。
絶対に離婚すると決めるまでには至らないことばかり。

離婚を後回しにしたり、躊躇う理由は幾つかあっても、
それを跳ね除けるくらいに決定的に離婚したいという強い意思がどちらかにない限り、
そしてその意思をずっと持ち続けるモチベーションがない限り、
離婚には踏み切るのは難しいのもしれません。


だって、離婚する方が面倒くさいから。


周りの気持ちも分かるんです。
自分で書いてても夫は酷い男だなーと思いますし、
私も周りの立場なら、同じように不思議に思うし、全力で離婚勧めるだろうから。
私も不倫される前は、不倫になったらすぐ別れるだろうって思っていたから。

だからこそ、今回当事者になった時に、自分でも別れないことに驚いたのが本音です。
体験した当事者しか分からない、気持ちや事情があるんだと、実感しました。


と、色々考えてみて書き連ねてみましたが、
実は離婚しなかった理由なんて、どうでもいいことだとも思っています。

「どうして?」と聞かれたところで、不思議に思われたところで、
夫婦間以外の人にとっては、離婚してるか、していないかの事実だけで充分で、
それを知ったところで、他の人には何も変えることが出来ないからです。


多分パグも含めた、不倫している独身女さん達は、何故離婚しないのかが不思議で、
離婚して欲しいとか思っている人も、中にはいるかもしれません。

ただ私からしたら夫婦間のことは不倫相手には一切関係ないことなのと、
不倫に走れる方は理性が乏しいか、人の気持ちを蔑ろにすることに躊躇ない方が多いと思うので、
その立場である以上、他の立場の方の理解なんて出来ないだろうと思います。

部外者は離婚していないという、その事実だけ認めていればいいのではないかと思います。
夫婦の数だけ理由はあるし、当事者しか分からないことを知る必要はないですから。

しかも離婚は独身の方が想像する以上に大変ですから。
不倫相手と別れるより何倍も大変。


私も離婚しなかった理由、沢山考えてみましたが、理由を探しても仕方ないし、
離婚するかしないかの、その選択が正しいのかは後から結果が分かることだし、
その時々で最良と思われる選択をした結果が今なので、もうそれでいいかなと。


なので、私が離婚しなかった理由。

よく分からないし、面倒だったから。

敢えて言うならこうなるし、それで充分だと思います。

出産後

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出産を終えて、いよいよ子育てが始まりました。


里帰りのため夫と顔を見合わせる必要もなく、
子供のことだけを考えて過ごすことが出来る日々は穏やかでした。

不倫騒動中は里帰り中の目の届かない時に不倫されたらどうしようと考えたり、
一度離れることで別居が決定的になり、子育ても一切しないのではと危惧していましたが、
実際にはそんなことは一切なく、
また私も出産後は正直夫のことを考える余裕がなく、どうでも良くなってしまいました。


両親に会いにくいから里帰り中は行かないとか言っていたのにも関わらず、
少しでも時間があれば私の好物を携えて実家に顔を出し、積極的に育児に参加し、
毎日私と子供のことを心配する連絡が、うるさい位に入りました。

子育てという共通の目標が出来たことで、同じ方向を向き、
夫婦、家族としての意識が高まり、絆が深まっていったようでした。


「子供ができてから、夫は変わったね」と家族や友人達には驚かれ、
夫自身も自分の気持ちや行動の変化に驚いていたようでした。

「子供と花音のことばかりが気になって仕方ない。今後は子供に恥じないような行動をしていきたい」と、
出産前には見られなかった自覚や責任感が出てきた様子でした。


一時期は中絶までして欲しいと言っていた夫でしたが、
「花音のお陰で息子に会うことができた。ありがとう」と言うまでになりました。


不倫に関しては完全に興味がなくなったようでした。
パグとの裁判のことは、終わった時点で私から全て話したのですが、
以前のように庇ったり、気にしたりすることはなくなりました。

不倫のことも普通に話せるようになり、自分の感情を臆せずに伝えることが出来るようになり、
お互いに我慢して言いたいことを押し殺すことがなくなり、
思ったことを素直に言えることで、私自身の感情も落ち着いてきました。

これが出来るようになったのは、私達夫婦にとっては大きな一歩であったと思います。


こうして出産後は妊娠中の辛さが嘘のように、穏やかな日々を過ごせるようになったのでした。

出産

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出産予定日間近の夜中のこと。

ついに陣痛が訪れました。
夜中のため夫も家におり、付き添って病院へ。

特に立ち会いの話はしていなかった(というより、出来る状態でなかった)のですが、
夫は陣痛の最中、うちわで扇いだり、腰をマッサージしたり、手を握って声をかけたりと、
生まれるまでの17時間弱、ずっと側で付き添い、結果的に立ち会う形となりました。

そしてついにその時が訪れました。


小さくて、可愛い男の子が、産声をあげました。


ずっとお腹の中では嫌な言葉を聞かせてしまい、心配をかけたであろう、赤ちゃん。
ストレスが沢山の中で、一生懸命生きて会いに来てくれた、赤ちゃん。
私の唯一の希望となっていて、生きる糧になっていた、赤ちゃん。

やっと会うことが出来ました。
ずっと会いたくてたまらなかった。


この瞬間のことを、私は生涯忘れることはないでしょう。

込み上げてくる涙を止めることは出来ませんでした。
流産の時とは違う、幸せに満ち溢れた涙でした。


ふと隣にいた夫を見てみたら、夫も静かに泣いていました。
「お疲れ様。よく頑張ったね」とだけ言い、私の頭を撫でていました。

その後は出産後で疲れ切って、意識を失い寝ている私の側に、
面会終了時間ギリギリまで付き添い、ずっと手を握っていたそうです。
私は全く覚えていないのですが(笑)

そして私の処置のために部屋を追い出された夫は、赤ちゃんに付きっきりで、
写真やムービーを撮り、家族や友人に送りつけていたそうです。
「俺もついに父親になったんだな」と感慨深そうに言っていたと聞きました。

2日前の私と赤ちゃんはどうなっても構わないと言い放った酷い夫は、
何事もなかったかのように、いい父親になろうとしていました。


今、赤ちゃんが会いに来てくれたのには、きっと意味があるのだと思いたい。
この子がいることで、私はもっと強くなれるし、ならなくてはいけない。

でも…ここでだけ、親バカフィルターを通して感じたことを言わせてください。

ウチの子、世界で一番可愛いー!!

…はい、失礼しました。
私にとっては、ですよ。もちろん。


こんなに愛おしいと思う存在に出会えたこと、とても幸せです。
息子よ、こんな母親のところに来てくれて本当にありがとう。

これからはこの子に恥じない生き方を、私はしていきたいと心に誓いました。

離婚届

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出産2日前の真夜中。

唐突に私に離婚を仄めかし、出産後に別居するよう勧める夫。
出産後までそういう話はしないで欲しかったと、呆れ泣く妻。

待望の赤ちゃんを迎える環境とは程遠い、地獄絵図。
裁判が終わってもまだ受難は続いていました。


夫の言い分は…

⚫️私への愛情が以前よりなくなった。赤ちゃんも実感がなく、受け入れられない。
⚫️私がパグに裁判を起こしたり、不倫騒動に義実家を巻き込んだり、夫にとって嫌なことばかりするため、気持ちが冷めてきている。
⚫️子供への最低限の金は払うから、出て行って欲しい。一緒には暮らせない。

というものでした。

出産を間近に控え、出産に対する不安や緊張でドキドキしている私に、
こんなことを言える夫は、本当に酷い男です。


ただこんなことを言い出す理由は分かっていました。
そして多分この時期にこんなことを言われるだろうとも予測していました。

子供が生まれる前の、逃げられると思ったギリギリのリミットで、
全てを捨て、現実から逃げ、責任を放棄しようとする。
自分のことしか考えない夫が、如何にもやりそうなことです。


そこで私は、あるものを夫に差し出しました。


離婚届。


実は密会事件が起きた際に、ゴトー先輩に勧められて用紙を貰っておいたのです。
離婚は勧めないが、用紙は記入してもらい、持っておくのが良いよと、
アドバイスを貰っていたからです。
次はもうないということを言葉ではなく、態度で示した方が効くからと。

ただ用紙は手元にあっても、態度を改め頑張ろうとしている夫に記入をお願いすることが出来ず、
ずっとタンスに入れたまま、保管していました。

まさかこんな時にこれが必要になろうとは。


私は届けを出しながらこう伝えました。

「離婚するのは構わない。ただ子供の父親であることは放棄させない」
「離婚の時期は、私のタイミングで決めます」
「里帰り後にはここに帰ってきます。一緒に暮らしたくないなら、あなたが出て行ってください」

そしてすぐに届に記入するよう詰め寄りました。
心変わりされて、振り回されるのはもう沢山です。


しばらく沈黙が続きました。
その沈黙を破ったのは、夫の一言。

「届は預かっておく。もう遅いから今日は休もう」

届は記入してくれませんでした。


翌日から、また夫は私に気を遣う、優しい夫になりました。
好物のケーキを買ってきて機嫌を取り、空き時間にこまめに連絡をしてきて、
お腹の子に手を当てて話しかけるようになりました。

私が離れようとすると、離婚を撤回して優しくなる。
なのに私が側にいると、離婚を仄めかして冷たくなる。

このやり取りを何度繰り返すのだろう。
結局夫は私と本気で別れる気はないのかもしれません。


出産2日前のこの出来事と、言われた言葉たちは、到底忘れられるものではありませんでした。
これが私の今後に、大きな影響を及ぼすことになったのです。

出産直前の衝撃

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パグとの裁判が終了し、あとは出産を待つのみとなりました。

切迫早産も悪化することなく何とか臨月を迎えることができ、
先生からももういつ産まれても大丈夫と、安静も解除されて一安心しつつ、
もうすぐ我が子に会えるのが楽しみで、残り少ないマタニティライフを穏やかに過ごしていました。


夫は心を入れ替えたように見え、パグとの関係を清算し、両親へも謝罪し、
赤ちゃんのことも以前より積極的、協力的に行ってくれており、
「やり直したい」という言葉通り、再構築に向けて努力しているように見えました。


赤ちゃんが分かってからは、周りには再構築を勧められることが増えました。
両親、義両親共に、2人で協力していい環境で赤ちゃんを迎えて欲しいと言いました。

色々と相談にのってもらっていたゴトー先輩も、ずっと離婚推進派でしたが、
妊娠後は一転して再構築派に変わりました。
男は少しずつ覚悟や実感が出てくるから、家族が出来るならもう少し頑張れと言いました。

他の友人たちも、離婚を止めることはしませんでしたが、
夫が大人になるのを長い目で見てもいいのでは、
夫が変わるかもしれないから様子を見ては、などと言いました。


私は数々の裏切りで傷ついていたこともあり、再構築へと迷う気持ちはありつつも、
夫が以前の優しい夫に戻って、やり直したいという思いを行動で示すようになっていたため、
生まれてくる赤ちゃんのためにはどうしたらいいのか、自問する日々が続きました。

夫には結論を出すことはせずに、とりあえず落ち着いて出産に臨みたいと伝えました。


しかしそんな出産を間近に控え、いつ産まれてもおかしくない状況の中で、
夫から神妙な顔で「話がある」と切り出されました。

こういう時はあまりいい話じゃないと思いつつ話を聞くと、
その話は私が思っていた以上に衝撃的な内容でした。


「花音も子供がどうなっても構わないし、子供が生まれることを受け入れられない」
「この先花音と子供と3人では暮らせない。ずっと里帰りしていてもらうことは出来ないか?」


出産2日前のことです。


久しぶりに夫に対して怒りを覚えました。
と同時に「やっぱりな」とも思いました。

どこまでこの人は自分のことしか考えられないのだろう。
子供を受け入れられないって、もうすぐ待ったなしで生まれてしまう事実は変えられないのに。


もう夫には今まで散々裏切られてきたので、信頼も失っていましたが、
責任感もなく、自分勝手で、都合が悪くなるとすぐ逃げる人だってわかってましたが、
反省したと見せかけて油断させてからの、この手のひら返しはなかなかキツかったです。

信じようと思わせておいて、裏切るこのやり方は、何度やられても慣れることはなく、
そういう人と諦めていても、期待してなくても、その都度傷ついてしまいます。

今までの妊娠中はずっと辛い思いをしたので、せめて残りの出産までは穏やかに過ごしたいと、
あれだけ伝えていても叶えることはなく、人の気持ちはどうでも良く踏みにじってきた。


一生かけて償うといった言葉や、やり直したいという言葉は嘘だったのか?と問いかけ、
出産が終わるまでは待って欲しいと伝えたはずと言ったのですが、
夫は考えは変わらないと頑として言い張り、こう言い放ちました。

「花音は俺へ復讐するための道具として子供を作ったんだろ。自分で責任を持ってくれ」


心底夫を軽蔑しました。


子供は復讐の道具でもなんでもない。
私にとっては唯一の希望であり、大事な宝物。


そこで私は、ずっと温めていたある物を、夫に渡すことにしました。

訴訟⑥「和解成立」

テーマ:
パグが全面的に私の条件を飲むことを決めたため、
裁判は判決までいくことなく、和解が成立しました。

和解条項は以下の通り。
①慰謝料を一括で1ヶ月以内に支払う
②今後夫とは接近しない。不貞行為が発覚したら追加で違約金を支払う
③裁判費用、弁護士費用も被告(パグ)が負担する
④不貞行為を認め、これを謝罪する文言にサインする

ほぼこちらの要求が通る形となりました。


和解文書として上記を盛り込んだものが、正式な裁判書類として、
私とパグに渡されることとなりました。

この時妊娠は後期に入っており、あと2ヶ月で出産を迎えるところでした。
何とか出産前にカタがつき、心置き無く出産を迎える準備を整えることができました。


裁判は私の想像以上に身体的にも精神的にも負担がかかっていたようで、
終わった瞬間、心から安堵したのを覚えています。
どこかでずっと無理をしていて、知らず知らずのうちに自分を追い詰め、疲れさせていたのでしょう。
終わった瞬間はやっと解放されたという思いがあり、気分爽快でした。

渦中は嫌なことも多かったですが、個人的には途中で諦めることなく裁判まで行い、
自分が納得いくように行動出来たので、この結果には満足しています。


お世話になったヒナコさんともここでお別れ。
「ご主人、目を覚まして戻ってくれて安心しました。辛かったと思いますが、少しでも力になれてよかったです。元気な赤ちゃんを産んでくださいね!」
と爽やかな笑顔で伝え、颯爽と去って行きました。
最初から最後まで、惚れそうになる位格好良い女性でした。


ヒナコさんや興信所を紹介してくれたキャプテン
現実的なアドバイスをくれたゴトー先輩
別居や離婚について相談にのってくれたバービーちゃん
辛い気持ちを聞いてくれたカイちゃんとロンちゃん
どんな時も味方となり見守ってくれた両親

この不倫騒動でお世話になった全ての人にも、この結果を報告したら、
皆一様に安心し、喜んでくれました。
その反応から、思っていた以上に私のことを心配してくれていたことが分かりました。


皆がいなかったら、助けを得られなかったら、最後まで戦うことは出来なかったでしょう。
パグはこの件では恐らく、夫以外の助けはほぼなかったはずで、
その頼みの夫にすら途中で手を引かれてしまったのですから。
それを思うと私は周りに恵まれ、幸せだったと思います。

不倫はとても辛かったですが、周りの人の温かさに気付かせてくれたことだけは、感謝しています。


こうして長い裁判は和解という形で幕を閉じました。

訴訟⑤「第四回口頭弁論」

テーマ:
パグが「浮気を認め、謝罪する」という文言を頑なに拒否する姿勢を見せたため、
裁判までに和解条項のすり合わせができず、成立が困難となったため、
裁判は第四回口頭弁論に突入しました。


切迫早産であった私ですが、この時は調子が悪く、短期入院をしていました。

そのためまたしてもヒナコさんに代理で出廷してもらい、
私は病院のベッドで打ち合わせをし、報告を聞くことになりました。


今回は和解か判決かを決めることになっていましたが、
事前の和解調整が上手くいかなかったため、和解は無理だろうと諦めていました。

そしてヒナコさんには、最終的には判決で決着をつけることと、
その際には体調のことを考慮して出廷日を出産後に延期してもらうように、お願いしました。


しかしここで、思いがけないことが起きました。


パグがこちらの提示した和解条項の全てを、飲んで和解したいと言ったのです。
あれほど拒否していた謝罪の文言すらも、受け入れるとのことでした。

3週間前に連絡した際には頑なに拒んだ謝罪。
それが今回になって素直に受け入れるとのこと。

パグに起きた心境の変化の理由として、考えられるのはただ一つ。


夫からの別れの手紙、でした。


最後の密会の頃も、私の妊娠や離婚が進まない現実に悩んでいた様子はありましたが、
それでも信じるという意思はまだあり、裁判でも強気姿勢は崩していませんでした。

あの手紙の真意を聞かれてから、急に方向転換したことを見ても、
ここ最近一切夫からパグの影を感じず、弁護士を通して手紙のことを聞かれたことからも、
あの手紙で、もう離婚はなく別れざるを得ないと踏んだのではないでしょうか。

夫がずっと自分の味方だと信じていたからこその強気で争う姿勢だったのが、
もう連絡も取らない、裁判も助けられない、家族を大事にしたい、と言われ、
たった手紙1通で見切りをつけられてしまったことに、
意気消沈し、争う意味を見出せなくなったとしても不思議ではありません。

実際にパグがそういう内容のことを言っていたと、後から聞く機会がありました。


結局パグからすると、あれだけ強気な姿勢を貫き、裁判まで至ったのにも関わらず、
最終的には示談の時点より、高額なお金も払わざるを得なくなり、
私の望んでいた慰謝料以外の条件もそのまま飲むこととなり、
裁判に発展したことで長期に渡って嫌な思いやストレスを感じる生活を強いられ、
不貞行為による裁判を起こされたという記録は残される羽目となり、
唯一の希望だった夫にも手紙のみでアッサリ一方的に振られて1人になるという、
お金や労力をかけた割には、何も残らない結果になってしまいました。

これでも優しい対応にしたつもりですが、
恐らくパグにとっては、思った以上に辛い気分を味わうことになったのではないでしょうか。

不倫の代償は大きかったと言えばそれまでですが、
売られた喧嘩を買ったことで、少しだけ可哀想な思いをさせてしまいました。


こうして第四回口頭弁論は、別れの手紙により思いがけない方向に話が向かい、
成立不可能と思われていた和解へと、一気にことが進むことになるのでした。