人生よりも仕事優先の日本人。
仕事よりも断然人生を優先するフランス人。
一緒に遊ぶ分には、とことんはじけることが
できるから、フランス人と一緒に遊ぶのは面白い。
しかし、一緒に仕事をするとなると、
あまりにも人生におけるウエイトが違い過ぎて、
毎日ストレスの連続です。
2009年にフランスに移住してから、
一度も日本人の方と一緒に働いたことがありません。
仕事中も、日本語を話さなくてよい環境を選んでいます。
何故なら、テキストを開くと一瞬で寝てしまう体育会系
人間なので、仕事中も私生活でも日本語を使う機会を
とことん排除することで、否応にでも生きた外国語を
学ぶことができるから。
しかし、フランスのどこの職場にもいる
社長が首にしたいと言っているフランス人女性の
同僚たちは、本当に恐ロシア(;^_^A
ゴーンさんが日本で働いていた時に、誰も
彼に逆らえなかったと言われていましたが、
イメージ的には、ウォ-リ-を探せじゃなくて、
職場にゴーンさんだらけ(;^_^A
時々、いや、毎日悪ガキ集団の中の先生をしている気分(;^_^A
以前の50名ほどいる職場の同僚が、「僕たちの中で
プロフェッショナルなのは君と、マヌッテアだけ。後は
皆責任者も含めて腰抜け。」と言われたことがあるけど、
確かにその職場では、違う星にでも来たのかと思うほど
皆仕事をサボることしか考えない人たちでした。
責任者が、「後二人あなたが要れば、他は誰もいらない。
3人のあなたで全て仕事が賄える。」と言われた時には、
お給料20倍出してと言えばよかったかな(;^_^A
しかし、その職場で私だけボ-ナスを貰ったら、
同僚たちが大激怒。(;^_^A
こちらでは働かない人ほど、主張が激しいです。
パリ症候群は、生真面目な日本人ほどかかりやすいと
言われていますが、私はフランスに移住して以降、
ずっとパリ症候群を発症中。
どこの職場でも、無断欠勤を繰り返す同僚が山の様(;^_^A
1回につき、3日は当たり前で、中には1週間、数ヶ月無断欠勤
なんてフランス人女性の同僚たちは山の様(;^_^A
毎回、休出して彼女たちの穴を埋めているのが私です。
幼かった娘には泣かれ、社長には気に入られると、
無断欠勤をしたことで評価が下がった同僚たちは
私のせいで社長からの評価が下がったと責任の
擦り付け。😿時々、休みの日にどうしても外せない用事があり、
社長に休出するのを断ると、社長に怒られる始末。
本来、休みの日の当日に休出してというのは労働法で
禁止されているみたいです。
そんな同僚たちの中でも一番強烈だったのは・・・
フランスに移住して間もなく、まだフランス語があまり
話せなかった頃に働いていたホテルの同僚。
そのホテルでは、便利屋の私はほぼすべての業務を
忙しさに併せて、時間単位で移動しながら働いて
いました。
強烈な彼女は掃除担当。
通勤の電車の中で一緒になった時に、「履歴書は受かるために
改ざんするのは当たり前。」と言い放った彼女。
掃除の仕事を得るために、履歴書改ざんしなくちゃいけない
経歴って何だろうと思い、こっそり社長夫人に彼女の履歴書が
見たいとお願いした私(;^_^A
彼女も月に3回。1回につき3日は無断欠勤を繰り返す常習犯。
仕事に来た日でも、持ち場を離れて
併設のレストランの食材をつまみ食いしたり、
掃除をサボることしか考えていない人。(;^_^A
一回は1週間無断欠勤。彼女のおかげで休出しまくりで、
滞在許可証の申請の面会をキャンセルし続けること数回。
流石に役所の方に怒られたので、一週間欠勤をした時に、
休出する前に市役所で手続きをしてからでないとと社長に
断りを入れ、市役所で散々怒られた後、出勤すると
彼女が来ていました。同僚に、彼女が来ているのなら
私は帰っていいかと聞いたけど、彼女とは話したくないから
私にいてほしいとのこと。(;^_^A
温厚な同僚を怒らせた彼女は、私に向かい、
「スザンヌ、朝から一言も話してくれないのだけど。
40度の高熱で、血を吐いて救急車で遠い病院に緊急搬送され、
集中治療室で昨日ようやく目が覚めたから無断欠勤に
なってもしょうがないでしょ。」と私に言った彼女。
更に、「私がいない間に、みんなでチップ分けちゃった?」と
聞いた彼女。(;^_^A
従業員みんなで一緒に食べる昼食の席で、社長が物凄い
形相で彼女を睨んで通り過ぎ、同僚たちが凍り付いて
しまいました。
食いしん坊の私の一番のお楽しみの時間。
こんな静まり返った中で食べるのが苦手な私。
私が料理長に、「昨日、どこのスキ-場に
滑りに行ったのか」と話を振り、料理長が答えると、
彼女が、「昨日も、一昨日も私もそこのスキー場に行ったけど、
会わなかったね。」と暴露してしまい、みんなが更に凍り付い
たのを見て、彼女がしまったという顔をしていました。
社長が更に怒った顔をしたので、皆が私に何でスキー場の
話なんかしたんだという感じで睨まれました。😿
何で、彼女の穴を埋めるために毎週休出している私が
怒られなくちゃいけないの😿
デカトロンの社員研修がホテル貸し切りで、毎年行われます。
バリバリの体育会系の私は、ホテルのバ―で、役員の方々と
談笑しながら、彼らの日本市場開拓に対しての意見を求められて
いました。
通常はお昼を食べる人はあまりいないのだけど、
デカトロンの研修ではお昼もホテル併設のレストランで
食べます。その時の、もう一人の掃除担当のフランス人の
同僚も、まったく仕事をしない人でした。😿
だけど、彼女は他の人が仕事の段取りが悪いと言い張るのだけど、
スザンヌや私の10倍は時間がかかりミスだらけの彼女。(;^_^A
通常数百人の食事を2階に分けて食事をとっていただくので、
私とサ-ビス係の責任者が二人で一サロンを分けて担当し、
同時に食器洗いも担当するのだけど、
彼女たち二人だけにすると、ミスだらけでフロントに
苦情が殺到するから、どちらかがどちらかの面倒を見ないと
いけないと言われ、私が激しく拒否。
「どっちも無理。貴方と仕事した方がはかどるし、レストランの
方が忙しいでしょ。」と言ったけど、社長夫人にも説得され、
ロシアンルーレットをしている気分(;^_^A
5分もしないうちに、即持ち場を離れ、散歩する彼女に
イライラがマックスな私。
お昼の時に、サ-ビス係の責任者や同僚たちに
大丈夫か聞かれ、大型冷凍庫に入り、煮えたぎった
頭を冷やす私に、料理長が、「アイス勝手に食べるなよ。」と言い、
同僚が、彼女はストレスため込んでも、相手に言えないから、
冷凍庫で頭を冷やしているだけと教えてくれました。
仕事が終わった後、社長夫人に「彼女のせいで、
私の脳が怒りで沸騰し、蒸発しちゃったから、新しい
脳みそを補充する必要があります。だから、社長のゴールドカ—ドと
ブラックカードを一枚ずつくれれば、日本に帰国して新しい
脳みそを移植してもらい、その後リハビリで数年間世界中放浪して
美味しいものを集めて帰ってきます。」と冗談で言ったら、
いつの間にか社長が怖い顔をして私の後ろで仁王立ちしていました。(;^_^A
ある時、お客様がすべてで払っていたので静まり返った
ホテルに、同僚の声が響きました。
何事と思い駆け付けたら、なんと彼女の手にお客様の
お財布が・・・。あまりの光景に凍り付いた私をよそに、
お財布の中からクレジットカ-ドを出したり、お金を出して
数え始めた彼女。
我に返り、彼女に激怒して社長に報告。
社長は、彼女の前の勤務先に電話をすると、
彼女の周りで盗難事件が多発していたそう。
試用期間は大人しくしていた彼女。試用期間を過ぎて
しまったので、やめさせることが難しく、社長が彼女に
退職するように言うと、「今辞めたら、失業保険を受けられなく
なるから辞めない。」と言い張った彼女。
社長に辞められるように言われたのは私のせいだと言い張る彼女。(;^_^A
また、ある時は静まり返ったホテル内に、破壊音が鳴り響き、
どうしたのかと思い駆け付けたら、浴室のドアが粉々に
割れていました。(;^_^A
彼女にけががないか確認すると、親指にうっすらと紙で切った時よりも浅い
位の傷。血もにじみ出ていませんでした。(;^_^A
粉々になったガラスを見ると、きれいに丸くなっており、
これなら傷がつかないのも当たり前。
ここは私が片付けるから、下の階に救急箱があるから、
一応消毒して絆創膏を張ってくるように彼女に言いました。
しかし、一向に戻ってこない彼女。
下の階に降りると、同僚が社長夫人の車で病院に運んでもらったそう。
唖然として、彼女のかすり傷を見たのか同僚に聞くと、
彼女が自分で包帯をぐるぐる巻きにして、
大出血したと主張したそう。(;^_^A
私が即確認しているのに、よく嘘がつけるものだな~。
帰宅した社長夫人に、彼女の傷を見たのかと聞いたら、
見ていないとのこと。
粉々に割れたガラスを片付ける際、ドアに残っていたガラスの破片を
取り除いていたりしたら、指が出血した私。
私はそのまま、彼女が帰ってこなかったので、
そのまま応急処置をせずに彼女の穴を埋めていました。
その指を見せて、彼女があの傷で病院行きなら、
彼女よりも大量出血(;^_^Aした私はヘリコプターで、
北欧のハンサムな医者がいる
病院に緊急搬送して入院させてと言い、同僚たちが苦笑い。
彼女の傷を唯一確認した私が、どんな状態だったか告げると、
社長がまた超不機嫌になってしまいました。
翌日から数日間、彼女が病欠し、私がまた休出。😿
一体どうやって、あの傷で病欠を医者に認めて貰えたのか(;^_^A
ある日、彼女が破壊したドアの修理をするために、
イタリア人の修理人が来ました。
ホテル内で、イタリア語が理解できるのは私ともう一人のみで、
彼女はその日お休みだったので、私が担当。と言っても、
内容により私はイタリア語をフランス語に通訳できても、
イタリア語を話すのは難しいレベル。
相手もフランス語は理解できるけど、話せません。
でも、何とか話は通じます。
部屋の中でイタリア人の修理の方と話をしていたら、
彼女が廊下で「218号室ってどこ?」と聞くので、
「廊下の端。」と答えた私。
なんと彼女は、201号室の方に行き、ドアの前でプレ-トを見て
間違えたことに気づきました。彼女が仕事を始めて2ヶ月は
経っていたので、唖然としてしまった私。
なんと、彼女は、「私、仕事の時は脳みそを家に置いてくるの。
だから、私のミスは全てあなたの責任。あなたが、私の
責任者なんだから。」と言い放ちました。
その瞬間、私のため込んでいたものが大爆発。
仲が良い常連のおばあちゃんが近くにいたのに、
「私たち、あなたの脳みそがここに必要なの。
忘れたら、家に取りに帰ってきて。
脳みそ忘れるくらいなら、仕事に来なくていいから。
私は、あなたの責任者でも
ママでもないから、自分のミスを人のせいにしないで。」と
大声で叫んでしまいました。
おばあちゃんは大爆笑。幾ら仲が良いと言っても、お客様。
仕事が終わった後、社長に話して謝ったら、
いつも私の行き過ぎたブラックジョ-クにも
凍り付く社長が大爆笑し、社長夫人も同僚たちも唖然。
「いつもため込んでいないで、その位同僚たちに言うように。」と
社長に言われました。
毎シーズン彼女のような人がいて、ワンシ-ズンに
一回は大爆発してしまう私。(;^_^A
翌日、常連のおばあちゃんにも謝ったら、笑って、
よく言ったとほめられました。
フランス人のご老人は年金で、
一ヶ月ホテルに長期滞在するのは当たり前。
昼間もホテルに滞在していることも多いから、
私たちの働きぶりをよく見ています。
彼女はワンシーズン契約で辞める時、彼氏とともに
ホテルを訪れ、ボーナス支給がないと社長と大喧嘩。
何と、その後労働裁判所に社長を訴え、3000ユーロを
勝ち取ったとか(;^_^A
まだまだ書ききれないほど、凄い人でした。
社長、私を証人に呼んでくれれば良かったのに。(;^_^A