アーティゾン美術館で開催中の

『ここへきてやむに止まれぬサンサシオン』に行った。(会期:~11/19)

 

 

企画展ジャム・セッションは、アーティゾン美術館のコンセプト「創造の体感」

を体現する展覧会としてアーティストと学芸員が共同するもの。

 

今回の第4弾は石橋財団コレクション×山口晃のジャム・セッション!

山口晃が掲げたタイトルが『ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン』

「サンサシオン」とは、フランス語で「感覚」という意味。


山口晃氏は、日本の伝統的絵画の様式を用い、油絵という技法を使って

描かれる作風を特徴として、絵画、立体、漫画、インスタレーションなど

表現方法は多岐にわたる。

 

山口晃氏が共演者に選んだ作品は、

 

セザンヌの《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》

 

西洋の美術史に欠かせない「近代絵画の父」と称せられるセザンヌ。

 

山口の選定理由は、ただ単に「好きだから」というものである。

 

会場内には山口流の説明がある直筆パネルが

キャプション代わりに漫画チックに展示されていた。

 

 

 

 

 

 

 

これらを鑑賞する手段として山口氏の手書きの説明を読むのが楽しかった。

 

例えば、”セザンヌの山の描き方は初期と後期では異なっており、

前者が山の輪郭線でかたどってから内部を陰影づけているのに対し、

後期では輪郭線を明確に引くというより、線は軽いアタリを入れる程度で、

画面の中央から周囲へ広がるように

(粘土の塊を押し広げながら形を作るイメージで)

色を乗せて描いている”という。

 

どちらも最初はその良さが分からなかったが、

次第に魅力に気づいていったという。

 

二宗派が運営する善光寺の各御開帳を描くための二方向視点に加え、

正面に古の本堂を加えた三視点の構図です。下書き線を明快に残しました。

―山口晃

 

日本の都市をどこか今風に描く細密画のようなものは、見飽きない。

 

 

山口晃 馬からやヲ射る  五輪・パラリンピックポスター

 

パラは応援、政治は大会理念に基づき乱す。

美術の外壁になり、分散を統合する!と、一人ぶち上げておいてこの絵です・・・。

ー山口晃

 

次に日本の室町時代の水墨画の大成者である画僧・雪舟を鑑賞した。

「四季山水図」

 

このケースの正面に立つと、自分のシルエットがはっきり映るので、

映らないように写真を撮った。

 

しかし、山口氏は、雪舟の《四季山水図》を展示するケースも

あえて反射するケースを選んだという。

雪舟の山水図と自身のシルエットが重なり一体となるような

不思議な感覚を味わせるのが目的らしい。

 

 

 

鑑賞者には「何が描かれているか」「なぜこんな風に描かれているか」

ということだけでなく、「今、自分の感覚は何を捉えているか、

どう感じているのか」ということにも意識を持つことを示唆していた。

 

本展では雪舟やセザンヌのほか、ジャム・セッションの対象として

黒田清輝、浅井忠らの作品が並ぶ。

 

 

黒田清輝  鉄砲百合

 

 

浅井忠  グレーの橋

 

いろいろ見ごたえあって飽きない展覧会だった。

 

出品リスト

 

https://www.artizon.museum/exhibition/download/114

 

 

公式サイト

 

 

Youtubeさんよりいただいた山口晃インタビュー

 

 

 

次は5Fの展覧会場へ

 

 

 

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